遠藤さんのコミックが同時4冊発売になっているようですが・・・
個人的に文庫化して欲しいのが、この「ヘヴン」シリーズです。
というか、ぜひ続きを書いてほしい・・・
OVAかアニメ化してくれないかなあっと切に思ってしまいます。
うまくいえないのですが、すばらしい作品です(多分)
どういう話かといいますと。
うまくいえませんけど・・・
SFファンタジーを素材にして「生命」の意味を問う話?
近未来サスペンスにありがちな、遺伝子や人工授精、人間型ロボットや脳の話をうまくエンドウ流にアレンジして使っています。
☆ 第一巻 ☆
上官を殴り軍を除隊されてしまったマット(女性)と、ひょんなことからマットに貰われた中古ロボットのルークの話です。
マットには「20数年前に起こった核戦争」の影響でホルモンの異常のある姉ホーリーがいて、治療費を稼ぐため、働かねばなりません。
第一話は就職した医療刑務所のはなしです。
医師のハッシュは「犯罪者の中には脳になんらかの異常があるものがいる」という考えの持ち主で・・・どうも上の命令で脳の研究をしているらしい。
「僕も罪を感じる脳が機能しないんだよ」「脳の異常・・・ホルモンの偏り・・・それが優先的に僕らの脳に組み込まれてしまう・・・その意味はなんだ」
ロボットのルーク自体戦前に作られた殺人ロボットですが、マットはルークに「人間は人間を殺さない」と言い切ります。
第2話は軍時代の上官であるディビィス中佐が出てきます。
マットは、ルークの所有税を脱税していることをネタにおどされて、中佐と一緒にテロリストを追うことになります。
テロリストの正体は・・・
中佐自体エリクソン社の研究チームが生んだ遺伝子から生まれています。
実験段階であるその遺伝子ももつものは成長するにつれ、「破壊活動をおさえられなくなる奴も多い」とマットに語ります。
「スイッチが入ったら君が切ってくれ」
ホーリーの最後のセリフが印象的でした。
第3話ではドクターハッシュが生きていることが明らかになります。
これからが物語りの終結?というところで終わってます。
☆ 第2巻 ☆
2巻は過去に戻って戦前の話です。
ルークが出来るまでの話。
エリクソン社の奨学金で大学に入るしかなかった家庭的に問題のあるジョナサン。
一見、楽天的にみえるデイビー。
学者家系のアシュレイ。
頑張りやのベッキー。
「ルークと同じ顔をした」デイビーを軸に織り成される物語です。
「人間は人間を殺さない。何千年かかって俺たちがやっと学んだことだろう」
「君の相手は追いかけてくるテロリストじゃない。戦うのは運命とだよ」
「誰にも届かないと思ってた助けってって声がデイビーには聞こえてたんだよ」
「どんな人かっていうなら、峠のむこうにある明かりのような・・・希望のような」
多分マットのおばあちゃんがベッキーなんじゃないかとおもうのですけど?違うのかなあ。
☆ ☆ ☆
ということで、あと話的にドクターハッシュとの戦い?が残ってると思うのですけど。。。
なんでないんだーーーー
この話すごく面白いんだけどなあ。
売れてないのが残念です。