猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

マジック

2014-09-05 02:04:50 | 日記
1978年のアメリカ映画「マジック」。
コーキー(アンソニー・ホプキンス)はカードを扱う手品師だったが、やがてファッツと
名付けられた人形を操る腹話術師となって、スターになる。ベン・グリーンというエー
ジェントがつくまでになるが、コーキーは突然ベン・グリーンと手を切り、生まれ故郷
に帰ってしまう。彼は湖畔にあるコテージを借り、その持ち主デュークの妻で初恋の相手
でもあったペギー(アン・マーグレット)と再会し、愛を育んでいく。ある日ベン・グリーンが
コーキーの後を追って、突然姿を現した。

アンソニー・ホプキンスの若い時のサイコ・サスペンスである。コーキーは初恋の人と
再会するが、その夫も同級生なので、3人の間に不穏な空気が流れる、その描写が優れ
ていると思った。コーキーは友人の妻を奪っているのだ。そしてペギーも、夫と離婚して
コーキーに付いていくことを考え始める。そんなところへ突然現れるベン・グリーン。コー
キーの心は平常ではいられなくなっていき、やがて悲劇が起こる。
とにかくアンソニー・ホプキンスの演技がすごい。若い頃から演技力がすごかったんだなあ。
物語自体はそれ程おもしろい訳ではないのだが、アンソニー・ホプキンスの演技力のお陰で
なかなかのサスペンス映画になっている。この人が将来レクター博士になるのかと思うと、
納得である。
この人の神経症的演技は、「サイコ」のアンソニー・パーキンスや、「コレクター」のテレンス・
スタンプを思い起こさせる。



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コメント
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