猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ヴィドック

2014-09-09 03:29:21 | 日記
2001年のフランス映画「ヴィドック」。
1830年のパリ。フランス全土を揺るがす連続殺人事件が起きていた。犯人は
鏡の仮面をつけた男。大泥棒から名探偵への転身を果たした英雄ヴィドック
(ジェラール・ドパルデュー)が犯人と対峙して死んだという号外が出ていた。
生前、彼自身から自伝の執筆の依頼を受けていたという詩人エチエンヌ・ボ
ワッセ(ギヨーム・カネ)はヴィドックの探偵事務所を訪れ、相棒の二ミエに
ヴィドック殺しの犯人を捜す協力をして欲しいと頼む。

ミステリー・アクションと言うべきか。おもしろかった。冒頭から主人公が
死んでしまい、その犯人を伝記を書く予定だった詩人や警察が捜す、という
ストーリーである。ミステリーに程良いアクションやSFも混ざっていて、見応え
充分だ。名優ジェラール・ドパルデューと若いギヨーム・カネの共演もいい。
犯人が鏡の顔というのも神秘的でいい。当時を再現したであろうガラス工房は
その迫力に圧倒された。物語のテンポも良く、所々にアクション・シーンが入る
のもまたいい。犯人の正体にも驚かされたし、とても良くできている映画だと
思った。
そしてこれは私の好みだが、舞台が19世紀のパリというのも良かった。でも街が
意外と汚かったな~。
ウジェーヌ・フランソワ・ヴィドックは18世紀から19世紀にかけて実在した人と
いうことだ。犯罪者だったが、その手腕を買われて警察の密偵になり、やがては
世界初の探偵事務所を設立したのだという。その数奇な生涯は、多くの作家に
影響を与えたのだという。



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