猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

アパートメント

2015-10-07 04:58:18 | 日記
1996年のフランス・イタリア合作映画「アパートメント」。
パリ。マックス(ヴァンサン・カッセル)は30歳の商社マン。東京に出張前、ニューヨーク
で知り合った婚約者ミュリエルとカフェで食事中、2年前に消えた恋人リザ(モニカ・ベ
ルッチ)の声を聞く。彼はミュリエルに内緒で出張も延期してリザの行方を捜す。その
間の連絡先は友人の靴屋経営者リュシアン(ジャン=フィリップ・エコフェ)のアパートに
した。マックスはさまよううち、リザのアパートに辿り着き、部屋の中へ入るが、そこに
いたのは見知らぬ女。だが、彼女は自分こそリザだ、と名乗る。彼女の正体はアリス
(ロマーヌ・ボーランジェ)というリザの友人だった。

パリのアパートを舞台に繰り広げられる、2人の男と2人の女の恋愛模様を描いた映画
で、映像が美しい。現在と過去が交差する描写も、幻想的で良かった。俳優もスター
揃い。
2年前マックスとリザは愛し合っていたが、リザの親友アリスの策略によって、事情が
わからないまま別れてしまった。ところが新しい恋人と婚約しているある日、マックスは
カフェの公衆電話でリザの声を聞く。マックスはリザを捜し出して、よりを戻したかった
訳ではなく、自分に何も言わないままいなくなってしまった昔の恋人の、事情を知りた
かったのだと思う。それなのに、リザのアパートの部屋にいた、リザの親友のアリスと
一夜を共にしてしまうのだから、何をやっているんだか…と思ってしまう。
リザはリザで、年配の男と不倫をしていた。アリスへの手紙に、「恋人ができたの。ハン
サムでお金持ちで既婚者よ」と書いていたが、フランスの人はあんなにあっさり不倫を
するのだろうか。いや、フランス人だけではないのか?
そしてアリスはというとマックスの友人リュシアンと付き合っていたから、話は複雑であ
る。リザに会いたいマックス、マックスの気持ちを引き止めたいアリス、マックスが自分
を捜しているのを知らないリザ、それにリュシアンも加わって、複雑な人間模様は絡み
合っていく。そして起きる悲劇。
私はどうもロマーヌ・ボーランジェが好きになれない。顔が苦手なのだ。彼女が主演
した「ミナ」はとても好きな映画なのだが(私は映画館で観た)、うーん、ロマーヌはやっ
ぱり好きじゃない。「ミナ」を早くDVD化して欲しいものだ。あんなに素敵な映画なのに
どうしてDVD出してくれないんだろう。



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