猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

アンセイン~狂気の真実~

2020-07-23 22:19:43 | 日記
2018年のアメリカ映画「アンセイン~狂気の真実~」。

ストーカー男に付きまとわれているソーヤー(クレア・フォイ)は、母親に本当の
理由を打ち明けないまま引っ越し新生活をスタートさせる。精神的に追い詰めら
れていた彼女はとある施設でカウンセリングを受けるが、強制的に入院させられ
ることになってしまう。警察に助けを求めたものの取り合ってもらえず、他の患
者を殴ったために入院期間は延長。やがて彼女の前に、ストーカーのデヴィッド
(ジョシュア・レナード)が施設の職員として現れ、彼女は恐怖に陥る。

スティーヴン・ソダーバーグ監督によるサイコ・サスペンス。ソーヤーはキャリ
ア・ウーマンとして仕事は充実していたが、ストーカーの被害に悩まされ、精神
的に疲弊していた。あるカウンセリング施設を訪れるが、「自殺を考えたことが
ある」と言ったために入院させられてしまう。ソーヤーは警察に通報するが取り
合ってもらえない。その後、ソーヤーは他の入院患者と口論し殴ってしまったた
めに入院期間が延長される。程なくして、ソーヤーは自らのストーカーであるデ
ヴィッドが病院職員として雇用されていることを知る。
シチュエーションとしてはよくあるタイプの映画かもしれないが、やはり逃げ場
がないというのは怖い。デヴィッドの姿を見たソーヤーは愕然とし、この男がス
トーカーだと医師や看護婦に訴えるが、信じてもらえない。デヴィッドは患者た
ちに薬を配る担当をしていた。夜患者たちが列になって並び、1人1人に薬を渡し
その場で飲んでもらうのだが(アメリカの精神病院ってそうやって薬を飲ませる
んだな、と思った)、その際デヴィッドはソーヤーに「良い夢を」と言い、ソー
ヤーは「死んで」と返すのが何とも言えず怖い。
そのうちソーヤーは入院患者のネイト(ジェイ・ファロー)と話をするようになり、
彼にだけは気を許すようになった。そしてネイトから病院の恐ろしい秘密を聞か
される。ネイトも正気なのに入院させられていたのだ。それにしてもソーヤーっ
てバリキャリウーマンの割には頭が悪いのではないだろうか。おとなしくしてい
たら退院できるとネイトから言われているのに、相変わらず他の患者と激しく口
論をしたり暴れたりして、ベッドに拘束されたりする。頭というより性格が悪い
のか。ソーヤーの性格の悪さと怒りっぽさはちょっと笑ってしまった。
後半とても怖いシーンがあって、そこから物語は急変していく。この先どうなる
のかハラハラして、ラストまで一気につながっていく感じ。全体的に暗い映画だ
がなかなかおもしろかった。ソーヤーの母親役でエイミー・アーヴィングが出演
しているのだが、すごく年を取っていてびっくりした。




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コメント (2)
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