猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

0:34 レイジ34フン

2021-07-17 22:47:14 | 日記
2004年のイギリス・ドイツ合作映画「0:34 レイジ34フン」。

深夜0時34分の地下鉄最終電車に乗り遅れたケイト(フランカ・ポテンテ)は、
駅の出口からも締め出され、無人のホームに取り残されてしまう。その時無
人の電車が到着し、不審に思いながらも飛び乗るケイト。しばらく経って、
突然電車が停車する。彼女は車掌室へ向かうが、そこで運転士の死体を発見
してしまう。恐怖に怯えるケイトは助けを求め、地下鉄内を疾走する。

深夜の地下鉄や地下道を舞台にしたホラー映画。パーティーを抜け出したケ
イトは地下鉄の終電を待っていたが、ベンチでうたた寝をしてしまい、電車
を逃してしまう。更に駅の出口はどこも閉まっており、ケイトはホームから
出られなくなる。そこへもう来ないはずの電車が到着し、ケイトは変に思い
ながらも乗り込む。車内は無人だったが、ケイトは人の気配を感じる。近づ
いて来たのはパーティーで一緒だったガイ(ジェレミー・シェフィールド)だ
った。ケイトはガイのしつこい誘いにうんざりしてパーティーを抜け出して
いた。ガイは車内でもケイトに迫るが、急に電車が停止し、ドアが開き、ガ
イは突然ドアの外に引きずり降ろされてしまう。更にケイトは運転士の無残
な死体も発見する。
ネットのレビューを読むと評価は散々だが、私は結構おもしろかった。夜中
の地下道で何者かに命を狙われるというシチュエーションが怖い。ただ突っ
込みどころも満載ではある。まず終電を逃したからといって駅に閉じ込めら
れるのがおかしい。警備員とか巡回していないのだろうか。それに終電の後
に電車が来るのも変。殺人鬼が運転しているわけではないのだが。伏線もち
ゃんと回収されていないし(そういうところはアメリカ映画と違う点)、でも
色んなおかしな点があってもなかなか拾い物だと私は思った。
電車の外に消えたガイはしばらくすると重傷を負って這いあがってきて、ケ
イトに「逃げろ」と言う。ケイトは助けようとするが(いくらセクハラ男で
も瀕死の状態なら助けるよね)、ガイは死んでしまう。「すまなかった」と
言って。ケイトは逃げ惑う途中でホームレスのカップルや水道管工事の男性
などと出会うが、次々に殺されてしまう。犯人は地下に住み着いているらし
い奇形の殺人鬼・クレイグ(ショーン・ハリス)なのだが、この男の正体はわ
からない。
クレイグの住みかには手術室みたいな場所があり、彼は犠牲者を相手に医者
の真似事をしたりする。子供の頃のクレイグと医者が一緒にいる写真がある
のだが、クレイグはその医者の息子なのか?それとも医者の人体実験の対象
だったのか?結局わからないままなのはちょっと残念。残念なのはもう1つ
あって、ケイト役の人に全然魅力がないこと。どうしてこの人が主役?と思
った。スプラッター・ホラーのヒロインはもっと美人であって欲しい。イギ
リスではヒットしたというこの映画、私はなかなか好きである。




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コメント (6)
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