猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

シャッター アイランド

2022-12-01 22:01:05 | 日記
2010年のアメリカ映画「シャッター アイランド」。

1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)と相棒
のチャック・オール(マーク・ラファロ)は、孤島(シャッターアイランド)にあ
る精神異常の犯罪者ばかりを収容しているアッシュクリフ精神病院を訪れる。
この島でレイチェル(エミリー・モーティマー)という患者が謎のメッセージを
残して失踪した。捜査を進めていく中でテディとチャックは、島に謎が多すぎ
ることに不信感を強めていく。

マーティン・スコセッシ監督によるミステリー。孤島にあるアッシュクリフ精
神病院は精神疾患を持つ犯罪者ばかりが収容されている。孤島であるため本土
とは行き来が難しい環境であるにも関わらず、レイチェルという犯罪者が行方
不明になる。そして連邦保安官であるテディとチャックが捜査のために派遣さ
れる。レイチェルは自分の子供3人を殺害して逮捕されたが、この病院は自宅
であり、子供たちと今も暮らしていると思い込んでいた。そんな中テディはレ
イチェルの主治医であるシーアン医師が休暇を取っていると聞かされる。自分
の患者が行方不明なのに休暇を取るのはおかしいと思い、シーアン医師に連絡
を取るよう言うが、嵐のためできないと言われる。
前半は少し退屈な感じなのだが、だんだんおもしろくなっていく。何がどうな
っているのか、自分の頭もおかしくなりそうな気になる。やっぱりアメリカ映
画はこういう精神を病んでいる系の映画はおもしろいなあと思う。テディとチ
ャックは医師たちや患者たちに聞き取り調査を行うが、どうも皆何かを隠して
いるように思える。発言がつじつまが合わないことばかりなのだ。この物語は
舞台が1954年だというところがポイントになっている。戦後まだ数年しか経
っていない。テディは戦争中出征し、ナチスの行為を見てトラウマを抱えてい
る。
終盤のどんでん返しがとてもよく、びっくりさせられる。そして過去のシーン
を色々思い出して、あああれはそういうことだったのか、と合点がいく。匂わ
せているシーンが多かったことに気づく。おもしろいだけでなくとても重たい
映画である。精神を病む、精神が崩壊するという物語はやはり観ていて辛くな
るものがある。テディの「モンスターのまま生きるのと、善人のまま死ぬのと
どっちがいいかな」というセリフは本当に重たい。レオナルド・ディカプリオ
の演技と医師の1人であるマックス・フォン・シドーの存在感はさすが。ラス
トシーンは悲しい。


良かったらこちらもどうぞ。マーティン・スコセッシ監督作品です。
ウルフ・オブ・ウォールストリート


ささやかなクリスマスの飾りです(笑)

コメント (8)
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