猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

バレンタイン

2015-10-10 04:20:15 | 日記
2001年のアメリカ映画「バレンタイン」。
ケイトら幼なじみの5人はバレンタイン・デーが近づき心浮かれていた。ある夜、不気味な
愛のメッセージカードを受け取った仲間のシェリーが、何者かにナイフで首を掻き切られ、
惨殺される。カードの差出人は"J.M."。心当たりを探り始めたケイトらは、13年前のバレン
タイン・パーティでの、ある悲劇を思い出す。そんな中、他の仲間たちにも次々とカードが
送りつけられ、1人また1人と正体不明の殺人鬼J.M.に殺されていく。

「13日の金曜日」や「ラストサマー」みたいな、仲間が何者かに次々と殺されていく系の
ホラー映画である。そんなに怖くないし、スプラッター描写もきつくはないが、色々と伏線
が張られていて、この人が犯人?と思える人も何人かいて、なかなかおもしろかった。
冒頭で小学6年生か中学1年生くらいのバレンタイン・パーティのシーンがあるのだが、あ
れはひどい。このシーンが大きなポイントになっている。
そのパーティに参加した仲良しの少女たちは、13年経ち、それぞれ様々な職業に就いて
いるが、何をしているのかわからない者もいる。それが仲間の1人、シェリーが殺害され
るという事件によって、久し振りに顔を合わせる。4人には、シェリー宛てのカードの差出
人、J.M.に心当たりがあったが、でもまさか…という気持ちだった。
きれいな女性が次々に殺されるという設定なのだろうが、きれいじゃない人もいるし、刑
事も頼もしいようでいて弱っちいし、ホラーにしてはユーモラスな面もある。何より殺人鬼
が個性的。天使のマスクをつけていて、黒いマント?のようなものを着て、きびきび歩く。
興奮すると鼻血を出す癖があるようで、殺人を犯す度にマスクから鼻血を出す。ホッケー
マスクのジェイソンよりインパクトがある。ジェイソンほど怖くはないのだけど。
ヒロインのケイト役の人がとてもかわいかった。それに、女性5人の子役の子たちがそれ
ぞれ感じが似ていて、よくあんな似た子役を探してきたなーと感心した。オーソドックスな
ホラーだが、結構良かった。



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アパートメント

2015-10-07 04:58:18 | 日記
1996年のフランス・イタリア合作映画「アパートメント」。
パリ。マックス(ヴァンサン・カッセル)は30歳の商社マン。東京に出張前、ニューヨーク
で知り合った婚約者ミュリエルとカフェで食事中、2年前に消えた恋人リザ(モニカ・ベ
ルッチ)の声を聞く。彼はミュリエルに内緒で出張も延期してリザの行方を捜す。その
間の連絡先は友人の靴屋経営者リュシアン(ジャン=フィリップ・エコフェ)のアパートに
した。マックスはさまよううち、リザのアパートに辿り着き、部屋の中へ入るが、そこに
いたのは見知らぬ女。だが、彼女は自分こそリザだ、と名乗る。彼女の正体はアリス
(ロマーヌ・ボーランジェ)というリザの友人だった。

パリのアパートを舞台に繰り広げられる、2人の男と2人の女の恋愛模様を描いた映画
で、映像が美しい。現在と過去が交差する描写も、幻想的で良かった。俳優もスター
揃い。
2年前マックスとリザは愛し合っていたが、リザの親友アリスの策略によって、事情が
わからないまま別れてしまった。ところが新しい恋人と婚約しているある日、マックスは
カフェの公衆電話でリザの声を聞く。マックスはリザを捜し出して、よりを戻したかった
訳ではなく、自分に何も言わないままいなくなってしまった昔の恋人の、事情を知りた
かったのだと思う。それなのに、リザのアパートの部屋にいた、リザの親友のアリスと
一夜を共にしてしまうのだから、何をやっているんだか…と思ってしまう。
リザはリザで、年配の男と不倫をしていた。アリスへの手紙に、「恋人ができたの。ハン
サムでお金持ちで既婚者よ」と書いていたが、フランスの人はあんなにあっさり不倫を
するのだろうか。いや、フランス人だけではないのか?
そしてアリスはというとマックスの友人リュシアンと付き合っていたから、話は複雑であ
る。リザに会いたいマックス、マックスの気持ちを引き止めたいアリス、マックスが自分
を捜しているのを知らないリザ、それにリュシアンも加わって、複雑な人間模様は絡み
合っていく。そして起きる悲劇。
私はどうもロマーヌ・ボーランジェが好きになれない。顔が苦手なのだ。彼女が主演
した「ミナ」はとても好きな映画なのだが(私は映画館で観た)、うーん、ロマーヌはやっ
ぱり好きじゃない。「ミナ」を早くDVD化して欲しいものだ。あんなに素敵な映画なのに
どうしてDVD出してくれないんだろう。



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