港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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シネマ・ポップス…ときどきイラスト

子鹿のバンビ

2016-03-31 15:55:22 | 唱歌・童謡・日本のうた

子鹿のバンビ

坂口淳 作詞
平岡照章 作曲

子鹿のバンビは かわいいな
お花がにおう 春の朝
森の小薮で 生れたと
みみずくおじさん いってたよ

YOUTUBEより


1942年 ( 1951年日本公開 ) のディズニー・アニメ 『バンビ』のインスパイア曲です。
映画の原作ははフェリクス・ザルテンが1923年に発表した『バンビ・森からの伝記』で、
この映画が日本で公開された時に、作詞家の坂口淳が感動してこの詞を書いたと言われています。
古賀さと子のレコードは映画公開の翌年昭和27年に発売されています。

故郷の廃家

2016-03-30 14:14:13 | 唱歌・童謡・日本のうた

故郷の廃家

犬童球渓 作詞
ウィリアム・ヘイス 作曲

幾年ふるさと 来てみれば
咲く花 鳴く鳥 そよぐ風
門辺の小川の ささやきも
なれにし昔に 変らねど
あれたる我家に
住む人絶えてなく

YOUTUBEより



ウィリアム・ヘイスの「My dear old Sunny Home」を 明治40年に犬童球渓が訳詩した唱歌です。
犬童球渓(いんどうきゅうけい)といえば、同じ明治40年に発表された『旅愁』があります。

ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは さとの家路
ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む

こちらは、故郷を追われてさすらい、一人淋しく深まる秋の中で望郷の念に思い更ける歌詞ですが、
その続編のような『故郷の廃家』を聞くと、
深い郷愁を現実に打ち砕かれ、さらに切ない虚無感がつのってきます。



からたちの花

2016-03-29 17:00:42 | 唱歌・童謡・日本のうた

からたちの花

北原白秋 作詞
山田耕筰 作曲

からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちの棘はいたいよ
青い青い針のとげだよ


YOUTUBEより


大正14年に発表された白秋・耕筰の名コンビによる唱歌です。
耕筰は幼い頃養子に出され、工場で働きながら夜学に通っていました。その工場で辛い思いをした時には
からたちの垣根まで逃げ出して泣いたという話で、それを聞いた白秋が耕筰の心情を詞に書き上げたそうです。




荒城の月

2016-03-28 14:31:24 | 唱歌・童謡・日本のうた

荒城の月

土井晩翠 作詞
滝廉太郎 作曲

春高楼の 花の宴
巡る盃 影さして
千代の松が枝 分け出でし
昔の光 今いずこ

YOUTUBEより


明治34年に中学校唱歌の懸賞作品として作曲され、歌詞は東京音楽学校が土井晩翠に依頼した唱歌です。
当時は外国曲に日本語詩をつけたものが主で、日本独特の唱歌を作ろうという企画によって生れた曲です。
土井晩翠は故郷の青葉城や会津若松の鶴ヶ城を構想し、滝廉太郎は大分県竹田市の岡城址や富山市の
富山城をイメージしたことから、それぞれの四か所に歌碑が建立されています。
また、原曲では「はるこうろうのはなのえん」の「え」の部分に♯がついています。現在ではその#が取れて
半音低く歌われています。そのほうがメロディーとして自然だと思われたのでしょうか。




どじょっこふなっこ

2016-03-27 16:39:07 | 唱歌・童謡・日本のうた

どじょっこふなっこ

東北地方のわらべうた
岡本敏明 作曲

春になれば 氷(しが)こも解けて
どじょっこだの ふなっこだの
夜が明けたと思うベな


YOUTUBEより


こちらは春の歌というイメージが強いですが、田舎の四季を織り込んだ歌です。
氷⇒しが
わらしこ⇒子ども
など、方言をそのまま使っているので、より親近感を覚えます。