港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『闘うジョー』 イヴ・モンタン

2016-06-30 14:01:34 | 名曲セレクション

”Battling Joe” Yves Montand



1945年にジャン・グィゴが作詞、ル-ルー・ガステが作曲した珍しいシャンソンです。
歌詞の内容は、巷によくあるボクシング・チャンピオンの盛衰をテーマにしていて、
 貧乏な炭鉱夫の息子が自由と金に憧れてボクサーを目指す。敏腕マネージャーに育てられチャンピオンの座につくが
女たちにチヤホヤされて堕落し試合に負けて失明してしまう、という哀れな物語です。

Dans un village noir de charbon
Dans les ch’minées et les corons
Tout p’tit il battait ses copains
Il était fier de ses deux poings
Presque autant qu’son père le mineur
Qui disait : "Ça f’ra un boxeur"
Le jour de son premier combat
Fallait un nom, l’en n’avait pas
Comme la mode était à l’anglais
Il s’appela "Battling Joe"

↓はイヴ・モンタンの『闘うジョー』 YOUTUBEより



『A列車で行こう』 アニタ・オディ

2016-06-29 11:34:59 | 名曲セレクション

”Take The "A" Train” Anita O'Day



昨日に続いて『A列車で行こう』、今日はアニタ・オディの歌唱をアップしておきます。
アニタ・オディはジーン・クルーパ楽団、ウッディ・ハーマン楽団、スタン・ケントン楽団の専属となった白人歌手で、
日本でもかなりのファンがあり、1963年には来日公演も行われています。
残念なことに、麻薬、アル中、スキャンダルと生活面ではかなり乱れていたようです。

You must take the "A"Train
To go to sugar hill way up in Harlem
If you miss the "A"Train
You'll find you missed the quickest way to Harlem
Hurry get on now it's coming
Listen to these rails a humming
All boardget on the "A"Train
Soon You will be on sugar hill in Harlem

↓はアニタ・オディの『A列車で行こう』 YOUTUBEより

『A列車で行こう』 デューク・エリントン楽団

2016-06-28 11:45:36 | 名曲セレクション

”Take The "A" Train” Duke Ellington



この曲は1939年にデューク・エリントン楽団のピアニスト兼アレンジャーであるビリー・ストレイホーンが作詞・作曲した
楽曲で、1942年にデューク・エリントンの初盤がヒットして、以後楽団のテーマ曲となっています。
のちにエラ・フィッツジェラルドやアニタ・オディなどの歌唱もリリースされ、スタンダード・ナンバーの定盤曲でもあります。
なお、「A列車」とはニューヨークのブルックリン東地区からハーレム経由でマンハッタン北部を結ぶ8番街急行の通称です。

↓はデューク・エリントン楽団の『A列車で行こう』 YOUTUBEより

『セプテンバー・ソング』 ミルス・ブラザーズ 他

2016-06-27 12:01:05 | 名曲セレクション

”September Song” Mills Brothers



記憶が定かではありませんが、1960年代の中ごろのあるラジオで『セプテンバー・ソング』の聴き比べという番組が
あって、シナトラ、パティ・ペイジ、パット・ブーンそれにミルス・ブラザーズが流れていたのを思い出しました。
そのミルス・ブラザーズは、1931年に結成されたジョン・ミルス・Jr.、ハーバート、ハリー、ドナルドの四兄弟から成る
黒人コーラス・カルテットで、1936年に長男のJr.が突然他界した後は父であるSr.がメンバーとなっています。

↓はミルス・ブラザーズの『セプテンバー・ソング』 YOUTUBEより



また、この『セプテンバー・ソング』はジャズ、ポップスのほかにもムーディーなインストゥルメンタルなど、幅広くかつ
奥行きの深い味わいのあるレコードが目白押しです。
これらをすべてアップして紹介することもできませんので、主だった歌唱や演奏をリンク付しておきますので、
それぞれのお好みをお聞きいただければと思います。
(カタカナ部分をクリックいただければYOUTUBEの動画にリンクします)

エラ・フィッツジェラルド Ella Fitzgerald
ジョー・スタッフォード Jo Stafford
イーディー・ゴーメ Eydie Gorme
ビリー・ホリデイ Billie Holiday
サラ・ヴォーン Sarah Vaughan
パット・ブーン Pat Boone
サミー・デイヴィス・ジュニア Sammy Davis Jr
ジョニー・レイ Johnnie Ray
マット・モンロー Matt Monro
ビング・クロスビー Bing Crosby
トニー・ベネット Tony Bennet
プラターズ The Platters
レイ・コニフ Ray Conniff
マントヴァーニー Mantovani
101ストリングス 101 Strings Orchestra
ロニー・アルドリッチ Ronnie Aldrich
ロジャー・ウィリアムス Roger Williams
カーメン・キャヴァレロ Carmen Cavallaro
シル・オースチン Sil Austin
アーティー・ショウ Artie Shaw
ハリー・ジェームス Harry James
シドニー・ベシエ Sidney Bechet
ジョージ・シアリング George Shearing Quintet
アル・ハート Al Heart
デイヴ・ブルーベック Dave Brubeck Trio  
    

最後に私の好みであるファウスト・パペッティ楽団とミーナ・マッツィーニでこの曲を締めくくります。

”September Song” Fausto Papetti

↓はファウスト・パペッティ楽団の『セプテンバー・ソング』 YOUTUBEより



”September Song” Mina Mazzini

↓はミーナ・マッツィーニの『セプテンバー・ソング』 YOUTUBEより



この曲を最初に聞いたとき、『セプテンバー・ソング』は秋(九月)の情景を謳った曲だと思っていました。
でも、そうではないようです。
私のカレンダーも September は遠い昔、今はいつ壁から落ちても不思議ではない最後の一枚の色あせた December 。
この曲を聞くと虚しさに苛まれてしまいます。


『セプテンバー・ソング』 フランク・シナトラ

2016-06-26 13:29:56 | 名曲セレクション

”September Song” Frank Sinatra



『セプテンバー・ソング』はクルト・ヴァイル作曲、マクスウェル・アンダーソン作詞のバラードで1938年のミュージカル
"Kinckerbocker Holiday"で使われたスタンダード・ナンバー。後の1952年には日本公開のアメリカ映画『旅愁』の
主題歌にもなりました。
この曲は特に数多くの歌手や楽団がこぞってレコーディングしています。後日にそれらを紹介しますが、本命盤と
いえば やはりフランク・シナトラなのかもしれません。

Oh it's a long long while
from May to December
But the days grow short
when you reach September
And the autumn weather
turns the leaves to flame
And I haven't got time
for the waiting game

↓はフランク・シナトラの『セプテンバー・ソング』 YOUTUBEより


また、このブログでも、映画音楽史(19)『旅愁』にて、ウォルター・ヒューストンの『セプテンバー・ソング』を取り上げて
いますのでご参照ください。
映画音楽史(19) 『旅愁』 1952年公開