まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 final stage(最終回)

2011-09-22 23:04:39 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

final stage(最終回)

『さよならバチスタコンビ!

殺人迷宮からの救出』





田口と須賀が笹井の心配をしているところへ、

玉村がマンション前の監視カメラ映像を持って来た。

そこには宇佐見が笹井を拉致する場面が・・・

その時、法医学教室の電話が鳴り、

田口が出ると笹井からだった。

望んでついて来たから捜さないで欲しいと。



田口が自分の部屋へ戻ると斑鳩が来ていた。

法医学教室へ行ったら須賀に追い出されたと。

斑鳩は宇佐見が笹井を拉致したことを知っていた。

そして宇佐見を田口に対する殺人未遂で

全国に指名手配したと言う。

宇佐見を見つけたらどうするのかと斑鳩に聞く田口。


「宇佐見さんを、殺さないで下さいね。

死んだらいろんな罪が被せられるから。

斑鳩さん、あなたの罪も。」



宇佐見の潜伏場所に笹井もついて来た。


「確かなんですか?

松崎が真犯人の名前を伝えたというのは。」


「ええ。でも、取り合ってもらえなかったって。」


「そんな記述は当時の供述書にはありませんでした。」


「公表されてないものがあるってこと?」


「本当に真犯人について何か言っていたなら、

北山さんが記録しているはずです。」


そう言い、宇佐見は段ボール箱を持って来た。


「北山さんが捜査時に使っていた手帳です。

処分するよう言われていたんですが。」



田口と白鳥は井野に会って話を聞く。

島津から借りた写真を見せる白鳥。

写真には松崎と井野、そして被害者の女子高生が映っていた。



次に田口と白鳥は弁護士の尾崎に会う。

井野の会社の顧問弁護士になった関係で、

事件には5年前から関わっていたと。

白鳥は尾崎が痴漢の冤罪事件に遭っていたことを突きつける。

すると汗が噴きだし、多汗症だと告白。

治療で交感神経ブロックをやろうと考えていると尾崎。

白鳥は松崎がそのブロック注射の針で

筋弛緩剤を打たれて殺されたと言う。

尾崎はその話をメモっていて、

その行動に白鳥が突っつくと仕事柄、癖なんだと言う尾崎。

それを聞き、白鳥は何かを考える。



笹井はこれまでの事件の書類を見て、

2001年の事件で病死判定したのが斑鳩だと知る。

宇佐見は北山の手帳を見て、あることに気付いた。


「まさか。」


「何か分かったの?」


手帳を笹井に見せる。


「松崎、犯人の心当たりがあると供述。

言い逃れか? 一応確認を取る。相手は」


名前を見て宇佐見と目を合わせる笹井。

宇佐見が拳銃を用意。


「宇佐見さん、それなんのつもり?」


「確かめます。あいつが本当に犯人かどうか。」


「もし犯人だったら?」


「殺します。」


「やめて。そんなこと」


笹井に銃を向ける宇佐見。


「こっからはひとりの方が良さそうだ。」


笹井に手錠を渡し、自分で嵌めさせ、

宇佐見はその手錠を壁に繋いで出て行く。



斑鳩に宇佐見の潜伏場所を教える部下。

独りで行くと斑鳩。

誰かから電話で宇佐見を生かしておくのはマズイと、

抵抗され、やむなく射殺が1番いいと言われる斑鳩。



車で見張っていた宇佐見。

男が出て来て車に乗り込みどこかへ。

その後をつける宇佐見。



笹井は壁から手錠を繋がれていた金具ごと引き抜いた。

外の公衆電話で田口に電話し、

宇佐見が犯人を追って、殺すかもしれないと連絡する。

そこへ斑鳩が車でやって来た。



白鳥は車のナンバーを聞き、どこにいるか捜させる。

阿久瀬川辺りで止まったと。


宇佐見も止まっていた車を発見したが、

既に運転手はいなかった。


白鳥は玉村に周辺の警備を強化するよう言い、

その辺りで行方不明になった女子高生がいないか聞く。

すると、今現在、彼女と待ち合わせていたが、

自転車だけあって彼女がいなくなってたと駆け込んで来た

男子高生がいると玉村。

夜になり周辺を捜しまわる警察と田口、白鳥。



廃ビルで手術用の手袋をした人間が、

女子高生に馬乗りになり首を絞めていた。

気を失った女子高生に心マし、息を吹きかえらせる。


「お帰り。天国は見れた?」


犯人は井野だった。



「そこまでだ!」


白鳥と田口が駆けつけた。

伊野は女子高生を起こし、ナイフを突きつける。


「そういう時は、メスを使わないんだ。」


井野のペンの持ち方がメスを持つ手つきだったと白鳥。

井野は美容外科医だった。

だから内頚動脈にも注射出来たし、

筋弛緩剤の入手ルートも知っていた。


「その子を離して下さい。」


「来たら殺す。」


すると、井野の後頭部に銃口があてられカチリと音が。

宇佐見だった。

井野はナイフを落とし、そのナイフを宇佐見が蹴飛ばした。

女子高生が井野から逃げる。


「宇佐見さん、もういいでしょ。

人質もいなくなったんですから、銃を下ろして。」


「これで現行犯。冤罪の可能性はゼロだ。」


「だから殺すのか。」


「こんな男、反省なんてしません。

生かしておいても意味がありません。

松崎をやったのもお前だろ。」


「しょうがなかったんだよ。

折角僕が色々気を利かせてやったのに。」


20年前、井野があの女子高生に片思いしていたことを、

松崎が覚えていて、やっぱりあんたかと言われた。


「殺したんですか?」


「これ以上疑われると面倒でしょ? だから。」


松崎の部屋を訪ね、DNA鑑定をしてもいいと言った井野。

松崎をある程度安心させ、隙を見て注射した。

何故20年もの間、松崎を支援して来たのかと白鳥。


「だから言ったでしょ。

彼が犯人じゃないというのは、僕が1番知ってるって。」


「ハハハハ・・・ね、おかしいんですよ。

こんな男! 裁判にかけるまでもない。」


「どんな相手だろうと生かすか殺すかを決めるのは

僕たちじゃないんだよ!」


「いいえ。俺が決めます。」


「そんなことしたら、

宇佐見さんの罪が増えるだけじゃないですか。」


「いいんです!!

俺、前にも犯人殺したことが。

北山さんに庇ってもらわなきゃ、あの時点でもう。」


「昔の話なんか聞いてません!

僕はこれからの話をしてるんです。

過去を償ってやり直すって、宇佐見さん言いましたよね。

銃を下ろしてください。」


宇佐見が銃を下ろすと、

井野が隠し持っていたナイフで宇佐見を刺した。

宇佐見が倒れ、井野は逃げて行き、白鳥が追いかけた。



追いかけた白鳥は井野を見失うが、

丁度その時 花火が上がり、井野の逃げてる姿が見えた。

そこへ斑鳩と笹井が来る。

井野がナイフを振りかざし、笹井に向かって行ったが、

斑鳩に投げ飛ばされて捕まった。

血がついたナイフを見た斑鳩。


「宇佐見は?」と白鳥に聞く。



廃ビルに井野を捕まえて戻って来た白鳥たち。

宇佐見が斑鳩に井野が犯人だと。


「そいつが8人もの女子高生を・・・」


「8人? もうそんなになったっけ?」


それを聞いた斑鳩が井野を殴り倒し、

馬乗りになって殴り続ける。

田口が止めに入った。


「こいつは正義では裁けない。」


「最初の事件は時効だし、

他の殺人も立件出来るかどうか分からない。

そいつは死んで当然なんです。」


その言葉にまた殴ろうとする斑鳩。

しかし笹井が「1件目は違うわよね?」と。

1件目には擦り傷があちこちについてたと。

殺したくて殺したんじゃない。

話がしたかっただけだが、誤解されて暴れられ、

思わず首を絞めたのだと。

その後、必死で心マをしたがもうダメだった。

だからあの時だけは現場も荒れてたし、

被害者のツメに犯人の皮膚が残った。

けど逮捕されたのは別の人間だった。


「それからお前は普通に社会生活を送って、

5年後、また同じような状況に出会った。

そこから快楽殺人が始まったんだ。」


「やめられなかった。

気がつくとあの川を辿って歩いてる。

今度こそ終わりにしようと思っても、終わりに出来ない。」


「終わりました。今度こそ。」


玉村がやって来て、井野を殺人未遂で逮捕する。



宇佐見のオペが始まり、待っている斑鳩と白鳥。

北山の自殺をどこまで知っていたのかと、

斑鳩に聞く白鳥。

宇佐見を呼んだ時点で何かあるとは思ったが、

20年前の俺のミスでお前に迷惑かけたと言われ、

それ以上何も聞けなかったと。

笹井もそこにやって来て、

父親の自慢の生徒だった斑鳩がミスをするなんて、

怖くなったと言う。

自分もに見逃してる事件があるんじゃないかと。


「完璧なシステムなんてないんだよ。

だから、いつだってもっといい方法はないかって、

考え続けるしかないんじゃない。

死因究明に管轄なんて関係ないよ。

死の真相を明らかにすることは、

人の命を守ることに繋がるんだから。

そこに垣根なんて必要ないでしょ。」



宇佐見が目を覚まし、田口が声をかける。


「おはようございます。」


「なかなか、死ねないもんですね。」


「そんな簡単に死なれたら困ります。」


「僕は友野さんを殺した人間です。」


「嫌いなんですよ、僕。

死んで、罪を償うってゆうの。

罪は生きて償って下さい。

約束したように、警察官としてではなく、

ひとりの、宇佐見壮一として。」


「約束なんかした覚えは。」


「僕は覚えてますよ。

愚痴なら、僕が聞きに行きますから。

じゃあ、また。」



斑鳩が会見を開く。


「警察を代表として、被害者と遺族の方々、

及び松崎行雄さんと、そのご家族に

心からお詫び致します。」


深々と頭を下げる斑鳩。


「20年前に始まった冤罪というミス。

そして、その後 事件を見逃し続けたミス。

捜査に携わる者は、

皆誰もが事件を見逃すまいと必死になっています。

それでも尚、零れ落ちてしまった事件があった。

残念でなりません。

同じ過ちを犯さないよう、

警察はAi死亡時画像診断を、

死因究明の手段の一つとして取り入れたいと思います。」



島津が法医学教室を訪ねた。


「ありがとうざございました。

親父を殺した犯人、見つけていただいて。」



斑鳩は北山の墓参りに。

北山に敬礼をする。



田口が部屋に戻ると、

藤原にさっきまで白鳥がいたと言われる。

白鳥がプレゼントを置いて行ったと藤原に渡された田口。

開けてみるとAiの磁場で止まった時計と同じ物だった。





やっぱり井野だった!!


犯人は予想通りだったけど、


ウサタンが刺されたことは予想外!!∑(゜Д゜;)


なんてことを!!って思ったよ~。


斑鳩はやっぱなんでもなかったのね(‐∀‐;)


散々怪しいと思わせておいたくせ(笑)


最後は白鳥が粋な計らいをして終わりましたね。


あれ、いくらするのかしら?


まぁ、今クールのドラマの中で1番面白かったです。



福さま、撮影お疲れ様でした。


かっこよすぎました!! (>艸<*)





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話) stage2-3(第7話) stage2-4(第8話)

stage3-1(第9話) stage3-2(第10話)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage3-2(第10話)

2011-09-15 23:52:56 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage3-2(第10話)

『点と線』





島津は父・松崎の遺体をAiにかけ、画面をジッと見ていた。

しかし何度見ても不審なところは見つからない。

田口に少し休んだ方がいいと言われたが、

「休んでられるかよ!」と島津。

迎えの車も待ってるし、葬儀の手配もしなければならないから、

一旦帰った方がいいと田口と白鳥に見送られる。



白鳥は屋上で笹井に死因を聞かれ、肝不全と答える。

どうせ亡くなるなら、真実を語ってからにして欲しかったと笹井。

その時、白鳥に田口から電話があり、すぐに来て欲しいとのこと。



白鳥と笹井が田口の部屋へ行くと、

そこには帰ったはずの島津がいた。

帰宅したら、父から留守電が入っていたと。


『吾郎、俺だ。

近いうちアパートに寄ってくれないか?

大事な話があるんだ。

あのな、吾郎。

父さんもしかしたら知ってるかもしれない。

ホントの犯人。

20年前は、警察に言っても取り合ってくれなかったけど、

あ、誰か来た。

また後で電話するよ。』



島津がアパートに行った時には、

すでに警察が来ていて、松崎は遺体で発見された。

留守電の時間は、検視官が出した死亡推定時刻と同じ頃。

誰が来たのかは分からないと言う。

島津は笹井に親父を解剖してくれと頭を下げて頼んだ。



笹井が松崎の解剖を始める。

頚部の筋層内に出血が見られた。

体表には跡がなかったから、細い針を刺したようだと。

ブロック注射なら、痛みや倦怠感を取るために

打つことはあるけどと笹井。

田口が松崎は最近からだがだるくて熱っぽいと言っていたと。

すると白鳥が、肝不全の患者は出血傾向が強いから、

医者がブロック注射を選択することはまずないと言う。

内頚静脈に跡があり、何か薬物を注射されたのかもしれないと。

笹井は高速液体クロマトグラフィーで血液検査を須賀に頼む。

警察にも連絡すると田口。



田口が部屋に戻ると白鳥がパソコンを見ていた。

ここ20年の未解決殺人事件の情報だった。

白鳥は山梨の神竜川で起きた事件が気になると、

明日、田口と向かうことに。



川に来た田口と白鳥。

3年前、この辺で女子高生の遺体が見つかり、

この前桜宮で見つかった三谷と状況がよく似ていると白鳥。

20年前ともそっくりだった。

ここの女子高生は両親が調べてくれと言って、

承諾解剖になっていた。

結果は、肋骨の骨折と頚動脈動の圧迫痕が見つかり、

殺人事件だったっていうことが判明した。


「じゃあ、20年前と同じ犯人?」


「解剖所見には、例の記載もあった。」


「再灌流性出血。」


「そう。犯人はここでも首を絞めたあと、

心臓マッサージを繰り返してたんだよ。」


「3年前ということは、

松崎さんがまだ刑務所にいる時ですよね?」


「そういうことになるよね。」


「松崎さんはやっぱり、無実だった。」


「真犯人は別の人間だよ。

そいつはこの20年の間に、

他にも事件を起こしていたかもしれない。」


「そっか、ここのケースも両親がもし、

承諾解剖を主張していなければ・・・」


「単なる事故死として処理されたんじゃないの?」


「こんなに共通点があるのに、

どうして誰も20年前の事件と関連付けなかったんでしょう?」


「まあ、随分昔の事件だしね。

犯人は捕まったことになってたし。」


「確かに場所も離れてますし。

20年前が、静岡県の見吉川。

ここは山梨県の神竜川。」


「距離も離れてるし、

県も違えば警察の管轄も違う。

だから見過ごされちゃったんだろうなあ。

こんなにもキレイに繋がってる事件の糸が。」


白鳥はここの川と、

向こうから流れてくる川が合流してると言う。

合流すると川の名前が変わると言い、

田口に看板を見るよう双眼鏡を渡す。

その看板には見吉川と書いてあった。


「要するに、事件は20年前からずっと、

ひとつの川で繋がっていたんだよ。」



事務長に神奈川、静岡、山梨にわたる地図をもらった白鳥。

そこに笹井がやって来た。

事件があったところを地図にマークをつけていく白鳥。

田口がよく似た事件が他にも起きていたと、

新聞記事のコピーを笹井に見せる。

そして田口もマークをつけていき、

川をマーカーで繋いでいった。


「一見バラバラの場所で殺されているように見えて、

これらの川は、全て同じ阿久瀬川水系で繋がっていた。

3つの県にまたがって同じ川の河川敷で、

この20年間に合計7人の女子高生が

亡くなっていたんです。」


「これがもし同一犯による連続殺人事件だったとすると、

警察はその半分以上を事故や病死として

見逃してきたことになる。」


「そして事件は、死因不明の遺体を調べる

監察医制度がない地域ばかりで起きているんです。」


CTだけでも撮っておいてくれれば、

肋骨骨折があったかどうかは分かったのにと白鳥。


「つまり、犯人は他にいるってことね。」


「ええ。松崎さんが収監されていた間にも、

事件は繰り返し起こっていたんです。」


「そして犯人は、今も堂々と世間を歩き回っている。」


「今度こそ、そいつを逮捕するチャンスだ。

20年前の事件の真実も、漸く明らかになりますよ。」


白鳥は笹井を注意して見ててと田口に言う。



斑鳩に公衆電話から電話がかかってくる。


「漸く終わりましたね。

松崎が出て来た途端、同じ事件が起きた。

結局20年前の北山さんの判断は

間違ってなかった。

松崎は黒だってことですよね。

その松崎が死んだ今、

もう自分が隠れてる理由もなくなりました。

今から出頭します。」


「宇佐見、ひとつ聞いていいか?」


「なんでしょう?」


「お前、松崎さんに最後いつ会った?」


「どうしてそんなことを?」


「いや、いい。とにかく出頭しろ。

後のことは心配するな。

俺で出来る限りのことをする。」


「分かりました。」



道路の向こう側にある交番に目がいく宇佐見。

歩いて向かおうと、電機やの前を通った時に、

TVで流れていたニュースを見た。

松崎が死亡しているのが見つかり、

殺人の疑いもあるとして捜査を開始したとのニュースだった。

驚き宇佐見。

交番の警察官と目が合ったが、その場から立ち去った。



白鳥は桜宮署で玉村と事件の話をしていた。

話を聞いた玉村は困惑する。

そこに斑鳩が現れ、松崎の殺害について詳細が知りたいと。


「なんで知りたがってんのかな、そんなこと。」


「厚労省に説明する必要はない。」


玉村に捜査状況を報告しろと命令。


「警察庁のお偉いさんだからって

報告する必要なんてないよ、玉ちゃん。

松崎行雄さん殺害の事件祖捜査本部は、

この桜宮署にあるんだからさ。

斑鳩さんだって、部外者みたいなもんだよ。」


斑鳩が白鳥が持って来ていた地図に目をやる。


「それは?」


「あなた方警察がこの20年間

どれだけ無能だったかを示す地図ですよ。

松崎さんは事件当時、既に真犯人に心当たりがあった。

しかも尋問でそいつの名前を伝えてあったのに、

当時の捜査班はそれを無視した。

まあ、松崎さんを犯人に仕立て上げるには

都合の悪い情報だったんだろうけどね。

冤罪には3つの大きな罪があるよね。

1つは、無実の人間を犯罪者に仕立て上げる罪。

2つ目は、被害者とその遺族に対する罪。

そして3つ目が、真犯人を野放しにする罪だ。

その結果がこれだよ。

北山審議官たちが野放しにした殺人鬼は、

20年の間にこれだけの事件を繰り返したんだ。

これって警察のとんでもない失態だと思いませんか?」


地図を見つめる斑鳩。

何か気になることがと白鳥。


「別に。演説はもう終わりか?」


「桜宮で女子高生が殺されて、

松崎さんはやっぱり真犯人はあいつかと思い当たった。

おそらくそのことを知られたから殺されたんだ。

松崎さんを殺したのは連続殺人鬼か、

それとも失態がバレることを恐れた警察の人間か。

あ~。もうひとつ可能性があるな。

連続殺人鬼は、警察内部の人間かもしれない。

参考までに斑鳩さん、20年前はどこにいらっしゃいました?」


「覚えてないね。」


「松崎さんが殺された日は?

どこで何をしていました?」


「覚えてたとしても、答える義理はない。」


「ふ~ん。そういえば、あの日、

宇佐見を見かけましたよ。

松崎さんが殺された日、あの男現場のすぐ側にいた。

やっぱりホントは、裏で宇佐見と連絡取ってるんじゃないの?

何企んでるのかなぁ、一体。

玉ちゃん、この人に情報なんて与える必要ないよ。

松崎さん殺害事件の捜査は、桜宮署が独立してやるんだ。」


「話にならないな。君、奥へ。」


「あの、申し訳ありませんが。」


「さっさと命令に従え!!」


「現段階でご報告出来ることは何も。」


「君は一体どちらの味方なんだ?」


「私は・・・私は、正義の味方です!!」


島津に松崎を疑ってたと電話で話す田口。

そしてこの20年、同じような事件が起こっていることも。

島津は分かったらすぐに教えてくれと頼む。



笹井から電話が来て、法医学教室へ向かう田口。

松崎は筋弛緩剤・ベクロニウムを打たれていた。

普通の人が手に入れられる物でもないし、

普通の人がブロック注射を打つことも出来ないと。

出来るとしたら、医療関係者か、特別に訓練を受けている人だと。



白鳥は2001年に神奈川で病死扱いになった

女子高生のことを調べていた。

田口は何故それを調べているのかと聞くと、

斑鳩が地図で個々の場所だけ見ていたと言う。

病死だと厚労省のデータベースに載っているはずだと、

白鳥が調べてみる。

すると、そこには検視官として斑鳩の名前が載っていた。

田口は斑鳩は若い時、

法医学教室に通っていたことがあると言う。



宇佐見が斑鳩に電話をする。


「何故出頭しない。」


「そちらこそ、何故教えてくれなかったんですか。

松崎の死が殺人事件として捜査されていることを。」


「会って話そう。」


「もうあなたは信用出来ない。」



笹井は須賀と食事した後、別れ、

マンションに入るところで宇佐見に捕まった。


「静かにして下さい。

危害を加えるつもりはありません。」



宇佐見は笹井と話をする。

松崎の解剖結果を知りたかったと。

犯人はどうやって松崎を殺したのか、何故殺されたのか。


「犯人に繋がりそうな情報があれば、

なんでも構いません。教えてください。」


「あなたじゃなかったの?

松崎さんを殺した犯人。」


「俺が? まさか・・・」


「じゃあ、どうしてあの日、松崎さんの家の前に?

教えてくれなきゃ、こっちも情報をあげられない。」


「俺は北山さんの遺志を継いだだけです。

北山さんに代わって、20年前の事件を終わらせたかった。」


「それで松崎さんを調べてたの?」


「結局松崎は黒だった。

俺はそれを証明したくて・・・」


「違う。真犯人は松崎さんじゃない。

同じような事件が他にも起きていたことが分かったの。

松崎さんは、真犯人を知っていた可能性がある。

だから殺された。

殺害方法は、筋弛緩剤。

死亡推定時刻は16時から17時。

その頃、家に出入りした人 見てないの?」


「その少し前まで尾行していたんですが・・・」


警官が松崎に声をかけて通り過ぎた。

宇佐見は慌てて隠れた。


「暫くし探しても見つからなくて家に寄ったら、

あの騒ぎになっていた。」


「そう、残念ね。」


立ち去ろうとする宇佐美の腕を掴む笹井。


「どこへ行くの?」


「真犯人を捜します。

いずれ出頭します。」


「連れて行ってくれない?

20年前の真実を知りたいのは私も同じ。

私にとっても、終わらせなきゃいけない事件なのよ。

これは。」



田口と話していた白鳥はふと気付く。


「松崎さんは、どうして犯人を入れたんだろう?

島津先生の電話でも怯えてたのに、

どうして家に入れたんだろう。」


「よく知っている人だったからですかね?

あ、もうひとつ可能性があるとしたら、

断れない相手だったとか?」


「それは、たとえば、警察手帳を持っている人間とか・・・」


「宇佐見さんですか?」


「もうひとりいるよ。

僕らがよく知っている警察の人間で、

実はこの連続殺人に関わっていたやつが!

人の命をコントロールすることで快楽を覚え、

20年もの間、警察を欺き、整然と殺人を続ける。

賢くないと出来ない犯罪だよね。」


「まさか、斑鳩さん?」


「もしかすると、自分が検死を担当した事件も、

ミスじゃなくてあえて病死扱いにしたのかもしれない。」


「じゃあ、20年前の女子高生も斑鳩さんがやったと?」


「松崎さんがそのことに気付いていたとしたら、

その口封じはさすがに部下には任せられないよね。

検視官をやってたなら、静脈注射で相手を殺して、

それを病死に見せかける。

そのぐらいの知識も当然あったはずだ。」



河川敷の倉庫のドアが開き、

中から斑鳩が出て来た。

女子高生2人が自転車で通るのをジッと見ている。





明らかに斑鳩が怪しいですっていう回だったけど・・・


そう思わせたいだけのような?


でもこれで犯人が斑鳩だったら、


当たり前すぎてつまんないよなぁ~。


今回、犯人候補の井野はあまり出て来なかったし・・・


真犯人、気になるぅ~!!



ウサタンの登場が多くて萌えた(笑)


や~、かっこいいわ!!





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話) stage2-3(第7話) stage2-4(第8話)

stage3-1(第9話)

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage3-1(第9話)

2011-09-08 22:08:01 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage3-1(第9話)

『20年目の再犯』





河川敷で女子高生の遺体が見つかった。

矢上が検死し、外傷もないから事故の可能性もとのこと。

死因を聞く玉村。


「心不全・・・とはいかないか。」


あの小さい先生にと言う矢上。

田口に頼み、Aiで見てもらうことになった。



Aiセンターに島津の姿が。


「色々と、すいませんでした。

これからはAiセンターの為に、

俺に出来ることを精一杯やって行くつもりです。

宜しくお願いします。」


そこへ玉村が遺体を運んで来た。

所見で頭部皮下血腫と肋骨骨折があったと。


笹井に解剖を頼むが、

暫くAiセンターとは距離を置きたいと言い、

代わりに山岡教授に頼むといいと言われる。



山岡の解剖が始まる。

所見で分かってることを言う山岡。

心臓は再灌流性出血が見られ、

病院で一度蘇生したのか?と。

誰かが心臓マッサージをしたはずだと言う山岡に、

第一発見者が心臓マッサージをしたと玉村。

しかし、結果は心不全とされる。



島津は父親に会う時、田口に一緒に来てもらう。

食事の最中、松崎は激しく咳き込み、薬を飲んだ。

最近、体がだるいくて熱っぽいと・・・



玉村が女子高生の両親に

心不全と報告しているところを目撃する。

法医学教室に戻った笹井は、須賀に解剖所見を見せてもらう。

笹井は女子高生の遺体を見て、再解剖を行った。



法医学教室へ戻ると、そこには白鳥が来ていた。


「で? 何か分かったの? 秘密の解剖で。」


「山岡教授の解剖所見を見て気付いたの。

河原で発見された女子高生の遺体、

20年前の事件とそっくりだって。

だから確かめるしかなかったの。

頚動脈洞を圧迫した痕があった。

心不全が死因なんかじゃない。

扼殺による窒息死。」


「首を絞められて殺されてた?」


「全て同じなのよ、松崎事件と。

被害者の条件も、遺体の状況も。

そして殺され方も。」


「松崎事件の再来・・・」



白鳥は田口に報告。

偶然でこれだけ条件が揃うなんて有り得ないと。


「同一犯の仕業ってことですか?」


「どうかな。

20年も前の事件だしね。

冤罪裁判で有名にもなってるし、

模倣犯の可能性もあるからな。」



その頃、笹井は島津のところへいた。

そこに白鳥と田口もやって来る。


「あまりに共通点が多いと思わない?

松崎さんが釈放されたら、

すぐに事件が発生するっていうのも」


「親父がやったと言いたいのか?」


「そうは言ってない。

ただ不自然だって。」


「お前・・・なんなんだよ、お前はよ!」


「私はただの可能性の話をしているだけよ。」


「冤罪は法廷で立証されている。

親父は犯人じゃない。

今回の事件がどんなに似ていても、

親父は関係ないんだよ。

また俺たちの人生を・・・無茶苦茶にするつもりか!」


「笹井先生、今回のは模倣犯かもしれないし、

犯人に関してはまだ何も分かってないんだよ。」


「分かってます。そんなこと。」


「島津先生も、あの事件で人生変わったのは、

先生だけじゃないんですよ。」



斑鳩の車に宇佐見が乗って来た。


「松崎事件とそっくりな事件が起きた。」


「犯人は?」


「松崎だ。」


「北山さんは間違っちゃいなかった。」


「やるべきことは分かってるな。

北山さんがお前を救ったのも、

こういう時の為だったんだろう。」


犯人を追い詰めた宇佐見。

側には倒れている子供が・・・

拳銃を置き両手を挙げて殺さないでくれと頼む犯人に、

その子も言ったはずだと言い、犯人に向かって発砲。

それを見ていた北山が宇佐見を庇う。


『先に犯人が発砲した。正当防衛だ。

宇佐見、お前は間違ってない。

正義をなす時には悪意が必要な時もある。』


「どんな手を使ってもこの事件は終わらせる。」


そう言い、車から降りる宇佐見。



松崎が前から歩いて来る女子高生とすれ違う。

振り返って見ると、女子高生の向こうに宇佐見の姿が。



宇佐見は松崎に詰め寄った。


「お前がシャバに出て来た途端、早速こんな事件が起こった。

どういうことだ、これは?

松崎、お前が犯人じゃないのか!」


「俺じゃない。」


そう言い、アパートへ逃げ帰った松崎は、

どこかに電話をかける。


「もしもし、先生!

警察がやって来て、犯人だって。

俺やってねえ。」



松崎さん支援の会の井野と弁護士の尾崎が、

警察署に抗議に来た。

対応した玉村は戸惑う。



井野が松崎に電話をかけ、証言して来たと言う。


「松崎さんのアリバイを証明しましたから、もう大丈夫です。」


「アリバイ?」


不思議そうな松崎。



白鳥が斑鳩に会いに行った。


「松崎事件そっくりな女子高生殺害事件で

松崎さんが犯人だった場合、一番得をするのは警察だ。

松崎さんの犯行に見せかけた別の誰かの犯行だったりして。」


「なんだと。」


「桜宮署にクレーム来たらしいよ。

松崎さんが乱暴な刑事から不当な事情聴取を受けたって。

その乱暴な刑事って、まさか宇佐見じゃないよね?」


「宇佐見は逃亡中だ。

まだ足取りはつかめてない。」


「ホントかなぁ?

もしかして宇佐見を陰で操ってるのは、

斑鳩さんだったりしてね。」


「近日中に松崎の事情聴取を行う。

じき真相は明らかになる。」


斑鳩は宇佐見に電話をかけ、

白鳥が嗅ぎ回ってるから注意しろと言う。



笹井は20年前の松崎事件と、

今回の事件の解剖所見を見比べていて何かを見つける。


田口と白鳥のところへ笹井がやって来て、

松崎事件の解剖所見を見せる。


「再灌流性出血があるってことは、

一度停止した心臓を誰かが再鼓動させた証拠なの。

20年前の事件でも、誰かが心臓マッサージして

蘇生させたってことになる。」


「その時にも、第一発見者が?」


「そんな記録はない。」


「じゃあ、誰が心マを?」


「1人だけいるよね。

好きなだけ心臓マッサージが出来た人間が。

犯人だよ。」


「犯人は、被害者を助けようとしたってこと?」


「いや、もうひとつ別の可能性じゃないかな?

犯人は、首を絞めて一旦心肺を停止させ、

すぐに心臓マッサージをして息を吹き返させた。

それを何度も繰り返したから、

被害者は2人共肋骨が折れていた。」


「何故そんな・・・」


「犯罪心理学の症例の中で、よく似たものがあります。

他人の命をもて遊ぶことに快楽を感じる殺人者の症例。

首を絞めて殺し、それから心マで蘇生する。

相手が生きるも死ぬも自分がコントロールしている。

まるで神にでもなったような錯覚が快楽へと繋がる。」


「快楽殺人か。」


「快楽殺人の場合、犯人は衝動を抑えることが出来ません。

機会があれば、永遠に殺人を繰り返すと言われています。」


「だとしたら、松崎さんが釈放された途端に

事件が起こったということは・・・」


「やっぱり松崎さんが犯人なのかなぁ?」


「僕が会った松崎さんは、とても優しい人でした。

でも表面上は、穏やかで優しいと思われていた人が、

陰で快楽殺人を繰り返していた例はいくつもあります。」


「松崎さんはそのパターンかもしれないね。」


「とにかく松崎さんに話を聞きませんか?」



玉村たち警察は現場を捜索していた。

そこに小屋があり、まだ中を見ていないとのことで、

小屋の中を見てみることに。

すると、被害者の遺留品らしきシュシュと、

翡翠亭と書いてあるマッチが。



島津のところへ斑鳩がやって来た。

現場に落ちていたと翡翠亭のマッチを見せる。

松崎の無罪判決の祝勝会が行われたところのマッチだと。


「親父が犯人かどうか、

正式に捜査を進めればいいじゃないですか。」


「自首して欲しいんです。

宇佐見が松崎さんのアパート付近で目撃されています。

宇佐見は、おそらく松崎さんを狙ってる。

松崎さんの身の安全を確保するためにも、

お父さんを説得して自首させて下さい。」



その頃、田口と白鳥、笹井は松崎のアパートへ。

チャイムを鳴らしても応答はなく、

白鳥がドアノブを回してみると、鍵がかかっていなかった。

田口が中に入ってみると松崎が倒れていて、

もう脈がないと・・・



島津が松崎のアパート前に来ると、

すでにパトカーが来ていた。

息子だと言い、中に入れてもらう。


「親父・・・冤罪が晴れてこれからだっていうのに。

親孝行していない・・・」


松崎の検死が始まる。

外傷はなく、事件性がないと。

黄疸が出ていた為、肝不全による病死だと。

刑務所の医務記録を見るといいと言われる。



翡翠亭のマッチから松崎の指紋が検出された。



田口と白鳥、笹井は松崎のアパートを出る。

笹井が宇佐見の姿を見つけた。

追いかけるも宇佐見は逃げてしまった。





ウサタン・・・いいように使われてるなぁ(‐∀‐;)


斑鳩ってなんであんなに憎たらしいんだろう。


相変わらず斑鳩は怪しいけど、


それよりも怪しくなってきた人物が出て来たねぇ~。


支援の会の井野!!


あいつなら20年前もそれなりの年齢だし、


松崎の指紋入りマッチもすんなり手に入るし、


松崎の部屋にも怪しまれずに入れる。


あいつ、怪しいです(-_-;)


そしてウサタンがどうなるのか気になります。





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話) stage2-3(第7話) stage2-4(第8話)

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage2-4(第8話)

2011-08-31 22:29:33 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage2-4(第8話)

『貫通』





宇佐見は田口を撃ち、慌てて逃げて行った。

撃たれた田口は救命に運ばれる。



発砲された弾を探したが見つからないと

斑鳩に報告した玉村。

玉村は斑鳩にこの事件はこっちで引き取ると言われる。


「この件は君一人の胸に留めておいてくれ。

悪いようにはしない。」



翌日、目を覚ました田口。

重傷だったが、奇跡的に一命を取り止めた。

白鳥は何故田口を撃った弾丸は貫通したのかと・・・

その時、何かに気付き急いで病室を出て行く。



島津が軟禁から解放。

斑鳩が送って行くと言う。


「今日だけで警察は2連敗か。

楽しみにしてますよ。

松崎事件の謝罪会見。」


それを聞いた斑鳩は何かを調べさせる。



松崎事件に無罪判決が出てた。

それを受け、斑鳩が記者会見を開く。

松崎事件を指揮した北山が自責の念から

自殺したと発表。

北山はDNA鑑定をした法医学者の言葉を信じ、

松崎が犯人と確信した。

しかし数年後、静岡県だけでも同じDNAを持つ人間が

4,000人いることを知らされ悩んでいたと。

結局、最後まで謝罪しなかった斑鳩。



島津が縦型MRIの磁場調整を終了させる。

田口が撮影の協力をしていた。

白鳥は田口のMRIの画像と、

以前見学に来ていた医師が撮影した

不鮮明なMRIの画像を比べ、何か疑問を感じた。



Aiセンターの運営会議が開かれ、

出席した斑鳩が島津と手を組むことが考えられないと言う。

そして島津を調査した結果を広げ、

松崎の息子だとその場で暴露。

ワザと北山の事件を実行させたんだろと。

島津はもう松崎とは関係ないと言うが、

そこに白鳥が口を挟んで来た。


「漸く分かったよ。

宇佐見の弾丸が貫通しなかった理由が。」


縦型MRIは脳を撮影する為に、

磁場の中心が縦型MRIの座席が

上がった状態で調整されている。

銃弾は距離が離れているほど加速する。

その為、磁場の中心が本来の位置にあったら、

弾丸は北山の頭を貫通し、

磁場の中心へ向かいクエンチが起きて爆発する。

しかし、弾丸は北山の頭を貫通していない。

座席が下がった状態で、

北山の頭部の位置に磁場の中心が来てなかったからだと。

磁場の中心が本来の位置ではなく、

それよりも下に調整されていたことになる。

それが出来るのは、縦型MRIに詳しい島津にしか出来ないと。


「だったらなんだ。

自殺計画を立てたのは北山だろ。」


島津はあの日のことを話しだした。

パソコンのロックを解除した時、

友野が録音していた音声ファイルを見つけ、

開くと北山と宇佐見の自殺計画だった。

島津は磁場を利用し、縦型MRIのクエンチ爆発を避ける為、

磁場を下へずらした。

そこへ北山が現れ、コーヒーに睡眠薬を入れるのを見たが、

ワザとそれを飲んで犯行を見逃した。


「俺はあのバカが、

より安全に死ねるようにしてやっただけだ。」


それを聞いた斑鳩が激怒し、

島津を殴り去って行った。



斑鳩を追いかけて島津の件を謝る田口に、

謝罪が出来て羨ましいと言う。


「我々はミスがあったとしても認める訳にはいかない。

警察という組織が常に正しく機能していると思えてこそ、

人々は心穏やかに暮らせる。

だから警察に間違いなどあってはならない。

そう北山さんは言っていた。」



笹井が島津に謝罪した。

DNA鑑定をしたのは自分の父だと。

父はDNA鑑定の危険性も

全て警察に報告していたと言う。

島津は知っていたと・・・


「20年前は科学は嘘をつかないと信じ込んでいた。

都合の良いところだけを利用する。

それが警察だ。」


当時、無実を訴えていた父親を信じず、

自分を守る為に父親を捨てたと島津。

だから、会いに行ける訳ないと。

笹井も父を責めたと。

けど解剖するようになって、

ミスをしない人間はいないって分かったと。

いつか謝ろうと思っていたが、

先に父に死なれてしまったと後悔する笹井。


「あなたはまだ会える。

会っていくらでも話が出来る。

お父さんが今一番会いたいのは、他の誰でもない。

島津先生、あなただと思います。」



松崎の無罪判決を祝う会が開かれていたところへ、

島津がやって来た。

父に謝る島津に、来てくれただけで充分だと。



斑鳩に宇佐見から電話が。


「全て終わった。帰って来い。

出来る限りのことはする。」


「終わってなんかいませんよ。

15年前に女子高生を殺したのは誰だというんですか。」


「それを聞いて安心した。

俺たちは北山さんの意思を受け継ぐべきだろ。」


何も言わずに電話を切る宇佐見。





う~ん・・・やっぱり胡散臭いな、斑鳩は。


ウサタンを上手く使ってポイ捨てとかしないだろうな・・・(-_-;)


しかし島津には驚いたよ!!


まさか息子とはね(‐∀‐;)


これから島津はどうなるの?


ウサタンもどうなるの?


罪に問われるのか?


松崎が無罪になってすぐにまた事件が!?


15年前の犯人が再始動したのか???


松崎が捕まってる間は、さすがに犯行出来ないもんね。


犯人が別にいるってバレちゃうから。


まだまだ謎が解けそうにありません。



今回は福さまの出番が少なかった・・・


悲しいです~(T-T)





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話) stage2-3(第7話)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage2-3(第7話)

2011-08-24 22:57:03 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage2-3(第7話)

『真犯人』





田口と白鳥は玉村を訪ね、島津が手にしていた拳銃を見せてもらう。

銃は中国製トカレフで、弾丸も中国製だった。



東城医大に戻った2人。

Aiセンターで島津の友人の医師・野島が縦型MRIを見ていた。

野島が画像を見て、磁場調整がまだだねと。

その画像を見て田口は、

前に自分が撮った画像よりも悪くなっていることに疑問を持つ。



北山の火葬が行われた。

斑鳩は島津には不審な点が多いが、

島津の言葉を信じるとしたら矛盾が生じると。

宇佐見がどんな矛盾なのか問うが斑鳩は答えない。


「逮捕は明日だ。

松崎事件のやり直し裁判の判決が出る1時間前までに、

島津逮捕の第一報を流せるようにする。」


斑鳩がそう話してるところへ田口と白鳥がやって来た。

事件の検証をしたいから、東城医大へ来て欲しいと。



笹井と須賀が松崎事件のニュースを見ていた。

その時、須賀に宇佐見から電話が入る。


「何が分かったか教えてくれる?」



Aiセンターに田口、白鳥、事務長、笹井、須賀、玉村が集まっていた。

そこへ宇佐見が遅れて現れる。

検証を始めようと、みんなに金属を持ち込まないよう言う白鳥。

宇佐見にも拳銃を置くよう言う。



その頃、斑鳩は島津軟禁部屋へ行き、

知ってることは全て話せと迫っていた。



田口と白鳥が検証を始める。

北山の致命傷だった弾丸は、

銃から発射されたものではないと分かったと。

普通、弾丸は鉛で出来ていて磁石につかないが、

凶器の弾丸は鉛の代わりに鉄で作られ、

銅でコーティングされた鉄鋼弾だったと判明。

この弾丸では頭蓋骨は貫けないから、

あえて弱い骨のところを狙ったのだと。

室内にあった磁力を受けない塩ビ管を使い、

鉛筆と輪ゴムで弾丸を発射させたと言い、

スイカで実演する白鳥と田口。

白鳥は北山自身が塩ビ管を持っていたとしか思えないと。

そして、宇佐見に問う。


「答えを知っているのは君以外にいないから。」


白鳥と田口は考えていたことを説明し始める。

ショスタコーヴィッチが好きな友野が、

モーツアルトのCDをかけるはずがない。

あの時かかっていたのは、銃声入りのCDだったのだと。


宇佐見は前もって銃声入りのCDを用意し、

線条痕がついた弾丸を使って、北山の脳へ撃ち込んだ後、

話があると田口と白鳥を呼び出して、

予め銃声入りのCDをかけておき、2人に銃声を聞かせる。

そして自分だけ中に入ってCDを回収し、

意識を失わせておいた島津にトカレフを握らせて撃たせ、

島津の手に硝煙反応をつけたのだと。

その銃声が2発目のものだったんじゃないかと言う。


「これって宇佐見さんが考えたことじゃありませんよね?」


田口が言った時、斑鳩がやって来た。

斑鳩は島津がヒントしかくれなかったと言う。


「ショスタコーヴィッチ第5番第3楽章」



白鳥はパソコンへ向かうと、みんな続いた。

その時、白鳥は玉村に宇佐見の拳銃を預かるよう言う。

田口は島津が必死でパスワードを解こうとしてたことを思い出し、

もしかしてパスワードを解いたのではないかと。

斑鳩が持って来た資料から祈りを込めた曲だと分かり、

それを『panikhida(パニヒダ)』と言うらしい。

その言葉をパスワードに打つと、ロックが解除された。

すると、友野が殺された直前の時間のファイルが出て来て、

ファイルを再生してみると、北山と宇佐見の会話が流れて来た。


「この部屋で拳銃を使うことは、

相当危険だということが分かりました。

どうしてもこの部屋で殺人事件を起こしたいんですか?」


「ああ。派手な事件を縦型MRIの前でぶち上げたい。」


「まさか島津をここで殺すと?」


「いや、死ぬのは島津じゃない。俺だ。

銃がダメなら他の方法を考えろ。

この場で島津が俺を殺したように見せかける方法をな。」


友野は偶々2人に見えないところにいてこの会話を録音し、

パソコンにロックをかけて隠したが、

戻って来た宇佐見に見つかってしまい殺されたのだ。


「これでもう島津先生は逮捕出来ない。

可哀想に。北山審議官は死に損だったって訳だ。」


その言葉に反応した宇佐見は、隠し持ってた銃を白鳥に向ける。

田口がクエンチが起きて爆発するからと止めるが、

宇佐見は知っていると言う。

斑鳩も止めろと言うが、宇佐見は止めなかった。


「言ったよな。

俺に命令出来るのは、今も北山さんただひとりだ。

あんたは北山さんの死を無駄にした。」


そしてみんなを壁際に追いやり、うつ伏せにさせる。

そして田口を人質に取った宇佐見。


「追って来たのが見えたら、こいつを撃つ。」


そう言って去って行った。



白鳥は急いで後を追う。

斑鳩も拳銃を持って追っていった。

白鳥は斑鳩に聞く。


「本当は知ってたんじゃないの?

あいつらの計画を。」


「どうかな。

いずれにせよ、北山さんの死は無駄にはしない。」



宇佐見に手を引っ張られながら走っている田口。


「宇佐見さん、そんなに掴まなくても逃げませんから。

ちょっと休みませんか?

これ以上僕を連れて行っても邪魔なだけだし。」


すんなり聞き入れ、手を緩める宇佐見。

田口はどうして北山の命令に従ったのかと聞く。


「あの人がいなければ、とっくにクビになってた。

俺に命令出来るのは北山さんただひとり。

俺はあの人の下について、表沙汰に出来ない仕事をずっと・・・」


「今回もそのひとつだって言うんですか?」


宇佐見は事件を思い出す。

北山は島津に収賄の証拠を見つけたと近付き、

コーヒーに睡眠薬を入れて眠らせた。

その間に北山は縦型MRIに座り、

塩ビ管を持って宇佐見に銃弾で自分を殺すよう命じた。


「出来ません。

島津が目障りなら私が消します。」


「消したいのは俺自身なんだよ。

DNA鑑定に頼り、俺は誤った判断をした。

斑鳩は有罪の可能性があると言うが、俺には分かる。

松崎は無実だ。

判決が出たら国中が警察をバッシングする。

俺にはそんな姿を見るのが耐えられないんだ。

常に正しく強く、堂々と輝きながら市民を守る。

それが警察ってもんだ。

そうだろ? 宇佐見、頼む。」


「・・・・・出来ません。」


「今更何を言っている。

友野ってエンジニアを殺したのはお前だろ。

もし発覚したら全部俺がやったことにしろ。

これも仕方なく俺に協力したと言え。

やれ、宇佐見。これは命令だ!!

いついかなる時も感情は殺せ。

上司の命令には遂行しろ。

それが警察官というものだ。

撃て、宇佐見!!」


そして宇佐見は実行した。


「どうして黙るんですか?」


「誰にも分からない。

話しても理解してもらえるはずがないんだよ。」


田口に銃口を向ける宇佐見。


「もう分からない。

警察として何を守ればいいのか。」


「だったら辞めればいい。

警察を辞めて、宇佐見壮一に戻るんです。

全てを話して、罪を償って、やり直せば。」


「やり直す? 俺が?」


「ええ。過去は変えられなくても、

未来はいつだって選べます。」


「考えたこともなかった。

俺が自分で何かを選ぶなんて・・・」


「今からそうしましょうよ。

まずその銃を僕に。」


銃の構えを下ろして行く宇佐見。

そこに白鳥が来て、「宇佐見!」と叫ぶ。

宇佐見は白鳥に銃を向け、

引き金を引こうとしたのを田口が気付き、

庇おうと前へ出たところへ、

宇佐見の放った銃弾が田口に当たった。

驚いた宇佐見は動揺しながらも慌てて逃げて行く。

白鳥は田口に駆け寄り呼びかけるが、

田口は意識を失ってしまう。





あ~・・・やっぱウサタンかぁ・・・


なんかウサタンも悲しい人だね。


ある意味被害者な感じもします。


しかしウサタンが犯人ってだけじゃなく、


更に黒幕がいるようで・・・


やっぱ斑鳩?


けどそれじゃ~安易すぎるよねぇ?(-_-;)


ってか、もうむしろ斑鳩であって欲しい(笑)


それよりあれだね。


グッチーが撃たれたのって、


ぶっちゃけ白鳥のせいって気もしないでもない(‐∀‐;)



しかし福さまの演技は素晴らしいですな!!


惚れ惚れするさね。





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話) stage2-2(第6話)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage2-2(第6話)

2011-08-17 23:56:44 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage2-2(第6話)

『完全犯罪のメロディー』





笹井が墓参りしているところに現れた斑鳩。

何故自分に司法解剖させたのか聞いた笹井に、

1番信頼している法医学者に頼んだと斑鳩。

そして北山の解剖所見に書いてないことがあったら、

教えてくれないかと・・・



斑鳩の車で病院に来た笹井。

その場面を見た田口と白鳥は声をかける。

斑鳩に冤罪事件を隠すために、

また新たに冤罪事件を作ろうとしてるんじゃないかと白鳥は言う。



白鳥はまた北山が撃たれた時に録音していたものを聞いていた。

そこに流れていたのはモーツアルトだった。

田口はショスタコーヴィチだと言う。

友野は天才アマデウスが大嫌いだったと。

しかし白鳥は大のアマデウス好き。

この曲は絶対モーツアルトだと断言。

あの日、誰かがあの曲が入ったCDを持ち込んでかけ、

事件後こっそり持ち去ったんだと白鳥。


「なんのために?」


「モーツアルトのCDには入っていて、

ショスタコーヴィッチのCDには入ってなかったある音を、

外にいた人間に聞かせるためだよ。」


「銃声?」


「そう。1発目の銃声があったから、

僕らはあれが北山審議官が撃たれた瞬間だと思い込んだ。

でもあの銃声がCDに録音された嘘銃声だとしたら?」


「北山さんはもっと前に殺されていた可能性が。」


「それどころか、どっか別の場所で

殺された可能性だって出て来るよ。

犯人は北山審議官の遺体を運んで縦型MRIに座らせ、

銃声入りのCDをかけて逃げた。

それなら僕らが犯人の姿を

見ていなかったとしても不思議じゃないよね。」


犯人はこの部屋でいつもクラシックがかかっていたことを

知っていた人物だと。



島津が軟禁されてる部屋に

話を聞かせてもらおうと斑鳩が来た。

島津はこっちが聞きたいと言い、

何故軟禁し、警察庁の斑鳩が尋問に来るのかと。

島津が銃を手にしていたところを見た人間がいると言い、

しかも硝煙反応も出て、線条痕も一致したと。

今ある証拠だけでも充分逮捕送検出来ると斑鳩。


「ならしてみろよ。

弁護士を呼べ。 それまでは何も答えない。」


「また来る。」


「白鳥さんはどうしてる?」



白鳥と田口はAi室を調べる。

すると小さなドアを発見し、開けると物が置かれた部屋が。

田口がその中に入り調べると、そこには別のドアがあった。

白鳥も中に入りドアを開けようとするが開かなかった。

ドアと格闘する白鳥をおいて田口が外へ出ると、

宇佐見が立っていた。


「大丈夫ですか?」


「大丈夫とは?」


「言ってましたよね。

北山さんは父親のような存在だって。

そんな大事な人を亡くしたのに

冷静に捜査しないといけないなんて、

大変なんじゃないかって。」


「普通の人はどうするんでしょうね。

こういう時。 泣くんでしょうか。

でもこの先、北山さんのために泣くことはないでしょう。

命令だからです。

“いついかなる時も感情は殺せ。

上司の命令を遂行しろ。”

それが北山さんの教えだからです。」


宇佐見は北山の遺体を引き取りに来たのだと。

北山には家族は誰もおらず、斑鳩と宇佐見で葬儀を出すらしい。


「宇佐見さん。

それでも一度くらい泣いた方が、少しは楽になると思います。」


「私が涙を流すのは、警察を辞める時です。」



笹井を訪ねて法医学教室へ行く田口と白鳥。

すると、須賀が本棚に本を戻していた。

誰かが向こう側から蹴って本が落ちたらしい。

白鳥が本棚の後ろのドアを見ると、南京錠がかかっていた。

須賀に普段使ってない鍵を借り、鍵を外しドアを開ける。

田口が中に入ってドアを開けると、Ai室に出た。

これで、Ai室が密室ではないことが分かった。



田口と白鳥は笹井にドアのことを聞くが、

笹井はドアのことは知らない様子だった。

白鳥が斑鳩との関係を聞くと恋人だと認める笹井。

ホントは斑鳩に利用されてるんじゃないかと白鳥に言われ、

ビンタして去って行く笹井。

田口が笹井を追いかける。



プライベートを穿り返して何が楽しいのかと怒る笹井。

知りたいだけだと、

笹井も解剖で真実を知ろうとしてるんですよねと田口。

笹井は斑鳩とのことを話し始める。

斑鳩は若い頃、父親の法医学教室に勉強に来たことがあったらしい。


「でもね、最近思う時がある。

彼は今、私を利用しているんじゃないかって。」


北山の遺体でちょっと気になることがあって、

今調べてると笹井。

ハッキリしたらちゃんと報告すると。



北山の葬儀に行く白鳥。

そこで宇佐見が斑鳩に捜査させてくれと頼んでいた。

そんな宇佐見を廊下へ連れ出す斑鳩。


「何度も言わせるな。 これは命令だ。

捜査には一切口を出すな。」


「命令。 冗談じゃない!

私に命令出来るのは、今も北山さんただひとりだけです。」


そう言って去って行く宇佐美。

白鳥が斑鳩に声をかける。


「仲間割れですか~?」


そこに田口、笹井、須賀もやって来た。

白鳥は斑鳩に島津は元気かと聞く。

島津は北山の遺体をAiしたのか気にしていたと斑鳩。


「しておけば良かったわね、Ai。」


そう呟いた笹井に田口が口を滑らせた。

斑鳩にもAiしていたことがバレた。



白鳥は田口を連れ、急いで病院へ戻る。

北山の画像を見て、あることに気づいた。

白鳥は笹井に電話し、すぐに病院に来るよう言う。

笹井が気にしていた謎が解けるかもと。

その笹井の電話を聞いていた斑鳩と宇佐見。



笹井が須賀と戻ろうとした時、斑鳩が声をかけた。

須賀にタクシーを止めておくよう言う笹井。

笹井は何も言わずに行きかけると、斑鳩が腕を掴む。


「20年前の冤罪事件の報道を打ち消すために、

また新しい冤罪を生み出すの?

Aiセンターを潰して欲しいって思ってたけど、

こんな方法でじゃない。

でも忘れてた。

斑鳩さんは警察の人なのよね。

警察の情報を操るのが仕事だもんね。

法医学者は警察の僕じゃない。

父が何度も言ってた。 覚えてる?

何か分かったら、正式な書面にしてご報告します。」


「分かった。」



その時、須賀に近付いていた宇佐見。


「何か分かったら、すぐに知らせてくれる?

笹井先生のためだから。」


そこに笹井がやって来て、2人で病院へ戻る。



白鳥は画像を見ていた。

頭を撃たれた別の人の画像を探し見比べる。


「やっぱりね。

北山審議官の画像には、

写ってるはずのものが写ってない。」


そこに笹井と須賀がやって来た。

北山の銃弾が脳幹部を破壊している画像を見せる。


「これが死因ってことで問題ないよね。」


「解剖所見と一致する。」


白鳥は銃弾が死因で間違いないから、

そこしか見てなかったと。

けど、本当なら弾道の周りに写ってるはずの火薬が、

北山の画像には写ってないと。

白鳥は笹井が解剖の時、

何故手が止まったのか聞かせて欲しいと。


「銃から発射された弾は、開店しながら直進する。

弾の先端が組織に押されることで、

後ろ側は大きく回る。

だから射創管は弾の直径より大きくなる。」


「でも北山審議官の傷は違ってた。」


「どの場所でもほぼ同じ大きさだった。

目から入って脳幹を直撃するという特殊な弾道だったし、

MRI自体も特殊な場所でしょ?

磁場が働いてるし。

だから射創管も普通のとは違ってるのかもって。

MRIの中で銃殺された人の事例なんて、

海外を探しても見つからなくって、

色々調べたけど、結局傷が広がらない理由は見つかってない。」


「でもこの火薬の写ってない画像と照らし合わせて考えれば、

その理由は分かるよね。」


「そうね。 理由はひとつ。

この弾丸は、拳銃から発射されたものじゃないから。」


「じゃ、どうやってこの弾を?」


「それはこれから。

でもこれだけは言えるかな。

北山審議官が島津先生に銃で撃ち殺されたという

警察の判断は、間違いなく間違いだ!!」



島津の軟禁部屋に斑鳩が来た。

白鳥がAiを撮っていたことを告げ、

けど何も分からなかったようだと言い、

出て行こうとした斑鳩に島津が言った。


「そんなことはない!

ちゃんと見てないだけだ。

Aiの画像を見れば分かるんだよ。

北山が本当はどうやって殺されたかだ。

火薬だ。 火薬が写ってないはずだ。

あの弾は銃で撃ったんじゃ・・・」


「島津先生。

あんた事件の時、意識がなかったって言ってませんでしたっけ?

なのに殺害方法をご存知だと仰る。

こういう証言を我々がなんと呼ぶかご存知ですか?

秘密の暴露。

つまり犯人しか知りえない情報。」


会話はしっかりと録画されていた。



白鳥が時計を見て言った。


「丁度12時か。

僕らに残された時間は、あと24時間だよ。」





島津が何やらポロっと言ってしまったけど、


犯人ではないんじゃないかと思う。


ってか、ウサタンが怪しい!!


怪しいニオイがプンプンです(笑)


でも父親のように思ってた北山を殺すってのが


腑に落ちないところなんですよね。


けど、Aiの仕組み?は


友野に聞いてて多少知ってるはずだし、


あの時、流れてたクラシックを


グッチーがウサタンにモーツアルトって言ってた訳だし・・・


ウサタン、怪しいです!!


斑鳩は胡散臭くて、いかにも犯人って感じだけど、


どうだろう・・・?


何かは知ってると思うんだけどね。


う~、気になるぅ~!! o((>ω<o))((o>ω<))o





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

stage2-1(第5話)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage2-1(第5話)

2011-08-10 22:35:14 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage2-1(第5話)

『20年目の復讐』





北山の遺体がAiセンターで発見され、

司法解剖のために運ばれて行く。

それを悲しげに見ている宇佐見。


「北山審議官は、島津の収賄について、

話を聞くと言っておられました。

まさかこんなことになるなんて。

北山審議官は、私にとって父親も同然でした。

お二人にはまた改めて、島津先生についてお伺いします。」



白鳥は連続殺人事件の可能性があると言い、

今度こそ東城医大が潰れちゃうかもとしれないと。



斑鳩に電話をする宇佐見。

検死が終わり、銃で撃たれたことだけが分かったと。


「島津が何故北山さんを?」


「北山審議官は、島津の収賄疑惑を追っていました。

おそらく島津は捜査に逆上して・・・残念です。」


「う~ん・・・」


「斑鳩室長。

Aiセンターを必ず潰します。

俺は島津を絶対許せません。

許せる訳がない。

あいつは北山さんを・・・」


「宇佐見、落ち着け。

北山さんの遺体は?」


「今、東城医大を出ました。

これから、共栄大学病院に搬送します。」


「止めろ! 東城医大に戻せ。」


「えっ?」


「解剖は、東城医大でするんだ。

笹井先生を指名しろ。」


「笹井先生を?」



事務長にグダグダ文句を言われる白鳥。

院長が外出中でさっき連絡が取れたと田口。

院長は事務長に院長代理を頼むと伝言。

無理だと言う事務長に、白鳥が上手く乗せ了承させる。

事務長の電話が鳴り、北山の遺体が戻って来たと。

笹井が解剖すると聞き、白鳥と田口は法医学教室へ。



法医学教室へ行くと、笹井はいなく須賀だけだった。

須賀に解剖する前にAiをさせて欲しいと頼む。



Aiをすると、頭部に弾丸が映し出された。

脳幹部が完全に破壊され、これが直接死因で間違いないだろうと。

島津の容疑を晴らす物が映ってないかと注意深く見るが、

結局、田口と白鳥には分からなかった。

しかし、今は画像で残しておくことが大事なんだと白鳥。

専門家の島津が見れば、何か分かるかもしれないからと・・・



翌朝、北山の事件が新聞に載っていなかったことを、

斑鳩に問い詰める宇佐見。


「昨日の事件は何故発表されないんですか?」


「お前に教える必要はない。」


去って行こうとする斑鳩の腕を掴む宇佐見。


「一体何を考えてるんですか?

悔しくないんですか?

今すぐAiセンターを潰して下さい!!」


「手を放してくれないか?」


そして斑鳩は去って行った。

宇佐見は新聞を叩きつけ斑鳩に言う。


「あなたを見損ないました!!」



田口の部屋でも白鳥と事務長が集まり、

新聞やニュースを片っ端からチェックするも、

やはり北山のことは載ってないしTVでもやってない。

問い合わせの電話も鳴らなかった。

やっているのは松山冤罪事件のことばかり。

玉村から白鳥に電話があり、

島津の手から硝煙反応が出たとのこと。

しかも島津は今、検察庁に軟禁されてるらしく、

動きが全く掴めないと言う。

事件自体が極秘扱いになっていると。

玉村は今から島津の家の家宅捜索だと言い電話を切る。



そろそろ司法解剖が始まると、

白鳥と田口は法医学教室へ向かう。

そこには予想通り斑鳩もいて、白鳥は嫌味を言う。



玉村が島津の家へ着くと、そこには宇佐見が。

家宅捜索は所轄の仕事だと宇佐見を嫌煙するも、

宇佐見は特命だと言い一緒に中へ。

部屋を捜索すると壁一面にモデルガンが!!



北山の解剖が始まり、頭部を開けたところで

笹井が何かに気付いた感じだった。

笹井の様子を見ていた斑鳩も何か感じ取った。

そんな2人を見ていた白鳥も怪しんだ様子。

頭部から弾丸が取り出された。


笹井による北山の解剖結果は、

銃弾射創による頭蓋内損傷で間違いないとのこと。

そこへ宇佐見から島津の部屋から

大量のモデルガンが発見されたと連絡が。

白鳥は斑鳩に島津を軟禁してるらしいじゃないかと言う。

普通所轄で話を聞くのに軟禁までして、

基本的人権の侵害をしてるんじゃないかと。

田口は島津の逮捕はもう少し待ってくれと頼む。

白鳥が1週間猶予をと言うが、斑鳩は3日だと。



白鳥と田口はあの日の事件を再現しようとAiセンターへ。

当日の宇佐見とのやり取りを録音していた。

それを聞きながら事件を追って行く2人。

田口に椅子に座ってみるよう頼む白鳥。

ラインの内側は、磁力が強力だから金属はMRIに吸着される。

となると、ラインの内側で銃は使えない。

島津がラインの外側から北山を撃ったとすると、

かなりの射撃の腕前が必要になる。

もし外れたり貫通したりすると、後ろにあるMRIに当たってしまう。


「そうすると、どうなっちゃうんだっけ?」


「クエンチを起こす。爆発しますよ。」


「それじゃ~、島津先生自身が危ないんじゃ。」


「島津先生はMRIのことを誰よりも知ってるんです。

そんな危険を冒すはず・・・あっ!」


「そういうことだよ、グッチー。

MRIのことを知り尽くしている島津先生が、

こんなところで銃を撃つ訳がないんだよ!!」


「でも宇佐見さんが島津先生に

発砲されたって言ってましたよね。」


「それは2発目でしょ。

北山審議官が撃たれた1発目は、誰も見ていない。

島津先生が撃ったと断言することは、誰にも出来ない。」



法医学教室を訪ねる宇佐見。

笹井に会いに来たらしいが、笹井はいなく須賀だけだった。

今日の解剖について教えて欲しいと宇佐見。

ただの大学院生が教えることは出来ないと、

警察に解剖所見が行ってるから、それを見るよう言う須賀。

須賀に何か隠しているのかと宇佐見。

Aiセンターなんかいらないのに、

斑鳩がもっとしっかりしていればと。

そして笹井は斑鳩に利用されているだけだと、

笹井がいれば警察の都合のいいように

解剖所見を書き換えられる。

笹井は不正の片棒を担がせられていると言う。

斑鳩から笹井を助けようと須賀を丸め込む宇佐見。


「これからは、斑鳩さんに報告する前に僕に教えてよ。」



警察学校ではまた斑鳩が講義。

松崎事件でのDNA鑑定のことについて語り出す。

DNA鑑定の間違いが冤罪をもたらしたと

世間で騒がれているが、自分はそう思ってないと。


「たとえDNA鑑定が間違っていたからと言って、

何故犯人でないと言い切れる?

責められるべきは、当時のDNA鑑定の稚拙な技術であり、

我々警察ではない!!

何故なら、警察は、常に正しくなければいけないからだ。

間違いがあってはいけないからだ。」



田口は法医学教室を訪ねる。

須賀の様子がおかしく、話しかける田口。

誰も信用出来ないと悩んでいた須賀に、

それでも須賀は頑張ってたじゃないかと励ます。

今日は須賀にお礼をしに来たんだとたい焼きを持って来ていた。

田口は須賀から松崎事件のDNA鑑定をしたのは、

笹井の父親だったと教えられる。



田口は笹井の父親のことを調べた。

そこへ白鳥がやって来て、斑鳩が何故3日と言ったのか分かったと。

その日は松崎事件の判決が出る日で、その事件一色になるから、

島津の逮捕をその日にぶつける気だと。

田口は笹井の父親の話を白鳥に教え、

法医学会のデータベースから笹井の父親のレポートを見せる。

そこには松崎事件の捜査規範班長として北山の名前があった。

笹井の父親はDNA鑑定のミスを苦に自殺していた。

白鳥は笹井が北山を殺したいほど憎んでてもおかしくないと。



笹井がお墓参りをしているところへ斑鳩がやって来た。





斑鳩は独裁者みたいだな・・・(-_-;)


講義受けてる人達も、ちょっとざわついてたけど、


あんな講義で大丈夫なのか!?



しかし北山は誰に殺されたんだろうね~。


明らかに島津が怪しいって感じだけど、


やっぱ島津ではないと思うんだよね。


ってか、あそこで殺されたんじゃないと思う!!



それにしてもウサタン!!


本性が見え出したな~。


暴走しないといいけど(‐∀‐;)


今回台詞がいっぱいありすぎて書ききれなかった(笑)





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話) stage1-4(第4話)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage1-4(第4話)

2011-08-03 23:10:33 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage1-4(第4話)

『2人目の不審死』





友野が亡くなった時、法医学教室に斑鳩が来て、

笹井と会っていたことを知った白鳥。

斑鳩にあの日何をしていたのかと質問するが、

何も答えないばかりか、逆に質問される。


「Aiも、医療事故調査委員会も、

本当に患者さんとご家族を守るために始めたんですか?」


「当然。」


「なるほど。

ご自分じゃ まだ気が付いてないんだ。

じゃ、いずれこの件は

みなさんがいるところでハッキリさせましょう。」



東城医大にAiの依頼が来た。

東桜宮病院で前立腺癌の手術をした患者・杉山が、

脳梗塞で亡くなった。

前立腺癌の手術は上手くいったのだが、

翌日脳梗塞を起こし3日後に死亡したため、

妻と娘が医療ミスではないかと訴えた。

自分たちにミスはなかったと言い、

Aiで調べてもらおうと、死後の画像を持って来た。

島津がその画像をチェック。

画像診断では医療ミスは見当たらない。

死因は脳梗塞だと島津。

それでも納得が出来ない家族は、

もっと調べてくれと訴える。

そこに白鳥がやって来て、調べる方法はあると言い、

笹井に解剖の依頼をする。



白鳥は東桜宮病院へ行き、執刀医だった小嶋に会う。

オペにミスはなかったのか断言出来るかと白鳥。

小嶋はミスはなかったと言い切る。



笹井の解剖により、前立腺癌のオペと、

脳梗塞の因果関係は見つからないとの結果。

手術なんかしなきゃ良かったと妻。



同意書にサインもしたし、

ちゃんと説明も受けたはずだと田口。

しかし家族はなんの説明も受けてなかった。

沢山のサインをさせられ、

早い方がいいと言われたら従うしかなかったと。

そこへ白鳥が入って来て、

杉山の生前と術後の画像を持って来た。



島津にその画像を見てもらう。

すると島津から驚くべき事実が告げられた。

オペにミスはなかった。

だが、杉山には元々前立腺癌が見当たらないと。

しかし病院の検査結果ではハッキリ癌と出ている。

となると・・・病院もグルだということに。



白鳥に玉村から電話が入り、

東桜宮病院は悪徳医療コンサルタントの餌食になっていて、

相当借金があるみたいだと。



田口と白鳥は東桜宮病院へ行く。

杉山に前立腺癌がなかったことを

知ってたんじゃないかと小嶋に聞く田口。

院長の指示なのか、それとも小嶋が単独でやったのかと白鳥。

すると小嶋は診療報酬が借金の形にされてるから

仕方がなかったと言う。

前に治療中ミスを犯して、

院長に庇ってもらったことがあるからと。

警察に行こうと言う田口に、

そんなことしたら医者を続けられなくなると小嶋。


「君はもう医者じゃないよ。

教えてくれよ、小嶋先生。

オペの必要のない人間を、

何人君はこの手で切り刻んで来たんだ!!」


今の話を録音していた白鳥。

裁判の証拠にはならないと言う小嶋に、

まだ小嶋を信じていると田口。


「今もまだ先生が医者の心を持っているなら、

亡くなった杉山さんの前立腺が

まだ取ってあるんじゃないですか?」


小嶋は杉山の前立腺のプレートを渡す。


小嶋の供述により、院長も逮捕。


「借金返済のために、

必要のないオペを強要したんだってね。

その上、悪意を持ってAiをアリバイ作りにまで利用した。

わざわざAiまで使って充分に調べました。

訴えられたら、そう答えるつもりだった?」


「実際Aiではなにも分からなかった。

大抵の家族はそれで納得するでしょ?

どの道、死んだ命は戻って来ないんだから。」


笑って言う院長に白鳥が掴みかかる。


「それが医者の言うことか!!

いや、医者だから言うんだよな。

自分の身を守るために事実を捻じ曲げて隠蔽して!!」


怒り爆発の白鳥をみんなが必死で押さえる。



杉山の事件でまたAiが注目される。

島津が会見を開いてる様子をTVで見ていた北山と宇佐見。


「動くぞ、宇佐見。こいつらを潰す。」



折角AiがTVで注目を集めたのに、

友野のパソコンのパスワードが未だに分からず、

縦型MRIの磁場調整が進まない。

いつも友野が使っていたパスワードと違うと友野の同僚。

それに苛立つ島津は自分でやるとやり始める。



北山は島津に声をかけ、

収賄でもやってるんじゃないかと言い、争いになる。



Aiの会議が開かれ、そこに斑鳩が現れる。

斑鳩は白鳥の調査した過去を持ち出し、

婚約者が死んだことまで暴露する。

田口が話を戻そうとするが、

白鳥に利用された1番の被害者だとバカにする。

これ以上続けるなら退席してもらうと強く言う田口。



斑鳩がひとりでいるところに笹井が来る。


「どうゆうつもり?

わざわざ乗り込んでくるなんて。」


「奴らに警告しておこうと思って。」


「最低ね。他人の過去を穿り返すようなマネは大っ嫌い!!」


「他人の過去を穿り返すのが警察の仕事だから。」


「だとしても、こうゆうやり方、私は大嫌い。」



白鳥は田口に婚約者のことを話す。

術中の不整脈で亡くなったと。

白鳥は病理解剖を望んだが、

彼女の両親は解剖しても娘が戻って来る訳ではないからと。

遺体を焼いた後に、執刀医は経験が浅い医師だったと知った。

斑鳩の言う通りかもしれないと白鳥。

恨みで始めて、今も医療を医師を恨んでるだけなのかもと。

田口はこれから人の役に立つものに変えればいいと。


「僕が付き合いますよ。」


「田口幸平!

助手の癖に生意気で態度デカイんじゃないの?」


「今は僕、Aiセンター長ですから。」



白鳥に宇佐見から電話が入る。

友野の死のことで話があると。



その頃、島津はパスワード探しに必死になっていた。

そこに北山が来て、収賄の証拠を見つけたと。



Aiセンターの前で宇佐見と会う田口と白鳥。


「友野さんは殺人の可能性があります。

友野さんは知ってはいけない情報を、

知ってしまったのではないでしょうか?

島津先生とイメージエレクトロニクス上層部との癒着の関係です。」


その時、MRI室で銃声が聞こえた。

中に入ろうとする田口と白鳥を押さえ、

自分が行くと銃を構え入って行く。

田口に警察に連絡するよう指示をして。

するとまたすぐに銃声が!!

田口と白鳥が中に入ると、

島津が倒れていて側には銃が。

いきなり発砲して来たから取り押さえたと宇佐見。

そして縦型MRIに誰かが座っていた。

MRIを下ろすと、そこには左目を銃で撃たれた北山が・・・





島津は絶対嵌められてる気がする。


なんで銃なんか持ってるの?


北山のってこと?


ってか、宇佐見が田口と白鳥を制止して、


自分だけ中に入るって違和感だよね。


しかも2人共従ってるし(笑)


白鳥なら関係なく入って行きそうなのに。


壁にある発砲の跡は宇佐見でも出来るだろうけど、


北山の説明が出来ないわ・・・(-_-;)


宇佐見は北山が絶対だから撃つはずないよね?


それとも北山の命令で撃ったとか?


ん~・・・謎だわ。


それにしても斑鳩の高圧的な態度がムカつく!!





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話) stage1-3(第3話)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage1-3(第3話)

2011-07-27 22:32:04 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage1-3(第3話)

『偽りの死亡時刻』





友野の死亡推定時刻の3時間後に、

友野のパソコンにログインした人物がいることが分かった。

パソコンを調べてみると、

ログインした時間に磁場調整を行った形跡があり、

それは友野しか出来ない為、ログインしたのは友野だと判明。

死亡推定時刻が誤っていたのではと。



田口と白鳥は笹井のところへ。

行く途中で宇佐見を見かけ声をかける。


「宇佐見さん。」


「おはようございます。」


「今日はAiセンター会議の予定はないけど?」


「初七日ですから。弔いの花を。」


「そっか、もうそんなに経つんですね。」


「お2人はどちらへ。」


「実は友野さんのことで気になることが分かって。」


「グッチー!」


「警察の方にも知っておいてもらった方が

いいんじゃないですか?」


「気になることとは?」


「友野さんの死亡推定時刻に関してです。」


「先行くよ~。」


白鳥の後を追う田口。

宇佐見もその後を追う。




笹井は解剖中だった。

同じ年代、同じ体格、同じ環境で亡くなった2人の男性。

この2人の死亡推定時刻に6時間も差があった。

野外コンサートの為、テントを張って寝ていた2人。

その日は雨が降っていて寒かった為、お湯を沸かした。

翌日、2人は一酸化中毒で死体となり発見。

2人の死亡推定時刻のズレから司法解剖に回って来たと。

解剖がダメで吐きそうになる田口。


「田口先生、汗。」と宇佐見がハンカチを貸す。


「スイマセン。」


死亡推定時刻に関して」質問する白鳥に、

死亡推定時刻は結構曖昧だと笹井。

心臓の解剖に移り、笹井は何かを発見。


「見つけた。

彼、このせいで6時間早く死ななきゃならなかったのよ。」


白鳥が覗き込むと、心臓中隔欠損症だと。


「それはなんですか?」と宇佐見。


先天的な病気で、右心房と左心房を隔てている

心房中隔に穴が開いていて、

普段から酸素が供給されにくい状態だと。

だから6時間も早く死亡したのだと笹井。

これでもうひとりの疑いが晴れたと。


「残された両親も不幸な事故と殺人事件では、

悲しみ方も全然違うんでしょうね。」と宇佐見。


「そう。真実を知ることで、悲しみの一部が浄化される。

逆に分からないままだと、それがどんどん増幅される。」



白鳥は友野の死因はガス中毒なのではと。

Aiセンター室にあるガスというと、

液体ヘリウムしかないと田口。

それを聞き、ボンベに近付いた白鳥は驚愕。

友野の記録が70ℓに対し、残っている量は60ℓ。

今は磁場調整が行われていないから減るはずがないと田口。


斑鳩の部屋に宇佐見と北山が。


「Aiの勉強は?」と斑鳩が宇佐見に聞く。


「色々分かって来ました。

Aiというのは、特定出来る死因が随分限られているようです。」


「正確な判断が出来る医師もまだ少ない。

危険だなぁ。

そんなものに捜査の一端を担わせるのは。」と北山。


「技術に頼って判断を誤れば、

結局は警察の責任になりますからねぇ。

Ai然り、DNA鑑定然り。」


「それは私への皮肉かな?」


「いや、誰も審議官ひとりの責任だとは思っていませんよ。」


その時、TVからDNA鑑定の結果を信じて、

犯人を自供に追い込み逮捕された事件の再審のニュースが。

後で会見を開くと言う斑鳩に、謝罪するのかと北山。


「いいえ。警察官が市民に謝罪するなどあってはならない。

何故なら、我々は絶対正義だから!

そう教えて下さったのは、審議官、あなたですよ。」


そこへ部下が白鳥に関する報告書を持って来た。



白鳥が計算から友野の死亡時刻を割り出した。

友野は午前1時前後に死亡したと。

島津を呼び出し、液体ヘリウムが外に漏れ出す可能性を聞く。

それは有り得ないと島津。

あるとしたらクエンチという事故だが、

起きた瞬間に強制排気が出来るシステムになっていると。

田口は部屋の隅にあるアクリル製の箱は何かと聞く。

棺だと島津。

MRIは生きた人間も使うから、

遺体と生きた人間が同じものをというスタッフがいて、

アクリルの棺を作ったと。

作ったはいいが、サイズが違いそのまま置いてあると。


「ってことは、まだ誰もこの中に入ってないってこと?」


「そうですけど。」


「これを満たすには、どれぐらいのヘリウムが必要なんですか?」


知らないと言い、なんでそんなこと聞くのかと島津。

田口は白鳥との仮説を教える。

白鳥は島津にアリバイを聞く。

島津は自分が殺したと思ってるのかと。

友野が死んで困ってるのは自分だと言い、

もし自分が殺すなら、磁場が完成してから殺すと。

アクリルを調べてもいいかと白鳥。

友野の指紋が出て来たら、仮説は事実に変わるけどと。

調べても良いけど、外側は自分の指紋でいっぱいだと島津。

そして島津はもう一度と者のAiの画像を見てみると言う。



白鳥と田口は事務長と刑事の玉村を呼び、

アクリルの棺の指紋を調べてもらうよう頼む。

病院から犯人が出たらと心配する事務長に、

だから事務長を呼んだと白鳥。

万が一の時の為に、リスクマネジメントが必要でしょと。



斑鳩が会見を開いていた。

それを法医学教室で見ていた須賀と笹井。

笹井の父親がこの事件の鑑定をしたらしい。

その時のミスをずっと後悔していたと。


そこに白鳥と田口が入って来て、

白鳥が笹井に友野が亡くなった時、何をしていたか聞く。

みんなに聞いていると田口がフォローするが、

反発する笹井。


「先生はAiのことよく思ってないでしょう?

Aiセンターなんて潰してしまいたい。

なんて思ってるでしょう?」


そこに解剖について聞きたいことがあると

鑑識が入って来て出て行く笹井。

須賀が何か言いかけるが、何も言わずに出て行った。



島津から呼び出される白鳥と田口。

他殺と仮定して画像を見たら、

友野は首を絞められた可能性があると。



田口は女性の笹井には無理だと言うが、

白鳥は共犯者の可能性もあると。

そこに玉村がやって来て、

アクリルの内側から友野の指紋が見つかったと報告。

白鳥が玉村に捜査協力をするが、

もう事件性はなしと処理されていて、

再捜査となると検視官の検死を

否定することになるから出来ないと言い、

謝って部屋を出て行く。

あとは犯人の自供しかないと白鳥。



会見後、記者に囲まれ詰め寄られてる斑鳩。

それを見ていた北山と宇佐見。


「忘れて下さい。

斑鳩さんが言ってたように、

これは警察全体の問題であって・・・」


北山は20年前、自分も取り調べ室にいたと。


「法医学者のDNA鑑定を頼りに、

自白まで追い込んだのはこの俺だ。

20年前のDNA鑑定と、今のAiは同じだ。

正確性に欠ける危なっかしいものなのに、

つい、みんな信じて利用したくなる。

忘れられる訳ないだろ。

これは、俺の事件なんだ。」



須賀と廊下で会う田口。

法医学教室まで荷物を一緒に持って行ってあげる。

須賀はこの前と物が死んだ時、

1人の男が入って行くのを見たと言う。

すると、白鳥が既に教室にいて、

須賀に誰だったのかと聞くが、

須賀は見たことない人だったと。

その時、TVの画面に釘付けになる須賀。

そこには斑鳩の会見後の様子が映っていた。

須賀の様子に気付いた白鳥。

そこに笹井が入って来た。


「笹井先生~。

先生と警察庁の斑鳩は、

あの夜、東城医大で何をしてたんですか!!」


「知りたかったら、捜査令状でも取って来て。」






色んな意味で斑鳩の怪しさ満点ですな。


けどホント誰が友野を殺したんだろう?


島津の言い分は尤もだし・・・


笹井ってのもイマイチだよなぁ~。


まだまだ謎だらけ。


北山がなんでAiに反対なのか分かったね。


スジが通ってる。


その北山と斑鳩の間にも何かあるみたいね。


で、予告からすると北山は死んじゃいそう!?



いやいや、今回は福さまの台詞多かった!!


ちょっと拾うの大変だったよ(笑)


まぁ、いっぱい画面に映って嬉しい限りです♪





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話) stage1-2(第2話)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム・バチスタ3 ~アリアドネの弾丸 stage1-2(第2話)

2011-07-20 23:01:00 | 福士誠治 【チーム・バチスタ3】

stage1-2(第2話)

『Aiが見逃した殺意』





Aiセンターで友野が遺体で発見された。

検視官は事件性がないとして、またも心不全で片付けようとする。

島津がAiでの検査を提案し、早速CTにかける。

しかし死因は分からなかった。

白鳥は病院に解剖を頼むが、入院患者以外は出来ないと・・・

友野の母は解剖しても息子は帰って来ないと解剖を拒否。



警察学校では斑鳩が講義をしている。

法治国家では被害者は捜査や犯人の懲罰を国に委託。

被害者の代わりに警察が捜査する形になり、

遺族は部外者ということになると。

遺族への情報開示は国民へのサービスだと。

だから全て開示する必要はないと言い切る。


「サービスねぇ~。

それってつまり、警察には情報を隠蔽する

権利があるって言ってんの?」


白鳥がいつの間にか入り込んでいた。


「大体さ、ネットで動画が世界中にばら撒けちゃうこんな時代に、

警察だけが情報を独占するってどうなのそれ?」


「こんな時代だからこそ、

情報は管理されなければならないんですよ。」


「じゃ、本気で思ってるんだ。

警察には情報を隠蔽する権利があるって。」


「権利ではありません。義務ですよ。」


白鳥と斑鳩が火花を散らす。



葬儀場を訪れた田口。

友野の遺影を持つ母親に頭を下げる。

すると宇佐見が現れた。


「友野さんには色々教わりましたから。」


その宇佐美の言葉に島津とのやり取りを思い出す田口。

島津は友野の葬儀には行かないと言った。

焼かれる遺体に興味がないと・・・

それより警察から初めてセンターに依頼があったから、

そっちが優先だと言った島津。


「せめて最後ぐらい、

見送ってやりたいと思うのが普通ですよね?」


宇佐見に問いかける田口。

友野の写真を見る宇佐見。


「まだ若いのに本当に残念ですね。」



警察から依頼があった遺体が運ばれて来た。

娘が浴槽で溺死した母親・谷口静枝を調べて欲しいと。

Aiにかけ慢性硬膜下血腫が発見された。

しかしそれは加齢に伴う脳の萎縮で、

ちょっとぶつけただけでも脳震盪を起こし、

その時の出血が進行し慢性硬膜下血腫を

起こしたのではないかと島津。

それでも娘は納得が出来ない。

そこに田口がやって来たので、島津は田口に押し付けた。



田口は自室に行き、娘の話を聞く。

白鳥は納得出来ないなら承諾解剖をと勧めた。

しかし費用は負担しなければならないと。



田口は笹井に承諾解剖の依頼をしに行く。

島津の言った結果と違う結果が出るかもしれないけど、

それでもいいのかと言われたが依頼をする田口。

白鳥はデータが取れればそれでいいと。

成功例、失敗例の両方が充分に揃ってこそ、

まともなデータベースになる。

その為には島津が恥をかこうがかくまいが関係ないと言う。


「放っておいたら、いつまで経ってもこの国は変わらない。

死因不明社会のままだからね。」



解剖の結果、急性くも膜下血腫と判明。

原因はかなり強く頭をぶつけたためで、

出血で錯乱状態になったのではないかと。

慢性か急性かはAiでは分からない。

そして、腕とわき腹に僅かな痣があり、

これもAiでは分からないことだと笹井。

事件なのか事故なのかは判断出来ないとのこと。



田口が駐輪場に行くと、自転車が見当たらなかった。

そこに買い出しから戻って来た白鳥とぶつかる。

白鳥が田口の自転車を借りていた。

痛がってる田口を見て閃く白鳥。

静枝の痣と同じ場所だった。



翌日、静枝が毎朝子供たちの為に

誘導していた場所に行く田口と白鳥。

そこはカーブになっていて見通しが悪く、

事故も多い場所だった。

静枝はそこで自転車とぶつかったのではないかと。

そこを通りかかった母親に、

ここで自転車事故がなかったか聞く白鳥。



その頃、商店街を自転車で乱暴に走り回る男が

玉村に止められる。


「自転車でも人を殺せば捕まるんだよ!」


男には逮捕状が出ていて重過失死傷で捕まった。



玉村が田口を訪ねて来て事件を報告。

男は失業中で昼間から酔った状態で自転車に乗り、

子供にぶつかりそうになったのを静枝が庇った。

そして頭をぶつけたが、その時は大丈夫だったけど、

夜になり症状が出たのだろうと。

その横で白鳥は新聞を見ていた。

そこにはAiで事件を見逃したのではとの記事が。


「Aiセンターを素早くリークしてくれちゃう人間が

どっかにいるみたいねぇ~。」



法医学教室でその新聞を目にした笹井も驚く。

斑鳩に話したことがそのまま記事になっていた。



白鳥は斑鳩を待ち伏せ。


「随分手回しがいいねぇ~。」と。


斑鳩は事実でしょと言い返す。


「あ、でも勘違いしないでね。

今日は僕、文句じゃなくてお礼を言いに来たんですよ。

僕らにとっちゃAiって言葉を、

世の中に認知してもらうのが大事なんで。」


と嫌味を言う白鳥に、

斑鳩は白鳥が一番Aiを疑ってるんじゃないかと。



白鳥は田口に、静枝の怪我に気付かなかったみたいに、

友野のでも何か見逃したのでは?と。

そして部屋を出て行った。



白鳥はAiセンターに行き、考えていた。

そして田口にすぐ来るよう電話。



友野のパソコンのログイン記録の時間を田口に見せる。

すると意外なことが判明。

友野の死亡推定時刻の夜9時。

しかし、最後のログインはそれから3時間後だった。

誰かが友野の名でパソコンにログインしていた。





ん~・・・謎だわ。


一体誰がなんのために友野を殺したんだ!?


しかし斑鳩がかなりムカつく!!


笹井は自分が言ったことを口止めしたのに、


新聞にリークされちゃって・・・


それでも斑鳩との関係を続けるのかしら?


不信感いっぱいじゃないのさ。


まぁ、あんな男に話しといて、


リークしないって思う方がどうかと思うけどね(‐∀‐;)



ってかさ、Aiと解剖を上手く使いこなせばいいのでは?


と思うんだけど・・・ダメなの?


それじゃ~、費用がかかりすぎちゃうのかな?



それにしても福さまは喋りませんな(笑)


その分、目や表情で語ってますがね。





チーム・バチスタの栄光  全11話


チーム・バチスタ2 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  全12話


stage1(第1話)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする