ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

トゥ・ザ・ワンダー

2013-08-06 23:30:00 | た行

テレンス・マリック監督の最新作です。


「トゥ・ザ・ワンダー」51点★★☆


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アメリカ人のニール(ベン・アフレック)は
フランスで娘持ちのマリーナ(オルガ・キュリレンコ)と出会い、恋に落ちる。

マリーナは娘を連れて
ニールとアメリカに渡り、
オクラホマの小さな町で暮らし始める。

その町では神父(ハビエル・バルデム)が
周囲の人々の世話を焼いている。

だが月日が経ち、
ニールとマリーナの間にあった情熱は、
少しずつ冷えはじめていく――。

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“生きる伝説”と言われる
テレンス・マリック監督の新作です。

「天国の日々」はもちろん
前作「ツリー・オブ・ライフ」は「すげえ!」と思いました。
しかし本作は……

壮大な暴走?(笑)

「愛のなんたるか」を描いており、
その感触、スキンシップを感じるおもしろい映画ではあります。

映像は壮大に美しいし。

しかしまあ
ひたすら男女のイチャイチャを見せられているとも言えるし
美女オルガ・キュリレンコのイメージビデオとも言える(失笑)

「なぜ、愛は冷めてしまうのか?」という
人類の壮大なるテーマを扱っているんだけど

そこんところをリアリズムでグッとこさせる良作は
特に最近、多くあるので
「ブルー・バレンタイン」とか
「テイク・ディス・ワルツ」とかね)

そのなかでこれは
もひとつ、こっちにやってこない。

愛は自分を包み込んでくれる“安心”であるけれど
それは同時に、不安や怖れを生むものでもある――というメッセージは
すごく納得できましたけどね~。


★8/9(金)からTOHOシネマズ・シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で公開。

「トゥ・ザ・ワンダー」公式サイト
コメント
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