風に吹かれて(Breath of Nature)

山歩きにBike、忘れかけたflyfishing、季節の匂いや風を追って遊びたいお気楽男の雑記帳

幻のクニマス

2010-12-18 00:35:28 | flyfishing

皆さん、昨日のニュースをご覧になっただろうか。
秋田県田沢湖にしか生息していず、絶滅種となっていたクニマスが
山梨県の西湖で発見されたというビッグニュースを!
あの釣りキチ三平でも登場した幻の魚である。

現地ではクロマスと呼ばれていたそうで、春秋の釣りで有名なヒメマスの
輝くような銀色の体色と比べると色が黒く異なる魚種だったようです。
ヒメマスは紅鮭の陸封型で通常釣れるのは20㎝台、大きくて一尺ほどです。
まれに大型の釣れることがあり、中禅寺湖畔の「たびや食堂」にはご主人が
つり上げた50㎝位の剥製が飾ってあります。

その身はサーモンピンクで刺身から塩焼き、ムニエルと軽い食味ながらその
味は淡水魚中文句無く一番と言われています。

<以前、西湖で釣ったヒメマスです>


私も嘗ては西湖に通ったことがあります。
早朝の湖にボートを浮かべ、ボートの縁に竿を数本固定してボートを揺らし
ながらひたすらあたりを待つのです。
ヒメマスはヒットすると引くのではなく、「食い上げ」と言って水面に向かって
泳ぎ上がってくるので、錘の重さで頭を垂れていた竿先がピンと伸びきって
しまうのです。
面白いあたりでしょ、最初は戸惑ったものです。
時々間違ってヘラブナが掛かったり、釣れたヒメマスをブラックバスが食い
ついた時はすごい引きで、「これはいつもの釣りだ」と思ったものです。

しばらく西湖が注目されてしまうのでしょうが、早くいつもの静かな西湖に
戻ることを祈っています。
そしてクニマスの保護も真剣に考えたいですね。