風に吹かれて(Breath of Nature)

山歩きにBike、忘れかけたflyfishing、季節の匂いや風を追って遊びたいお気楽男の雑記帳

春の女神は終焉

2018-04-13 18:07:46 | 山歩き

今年も春の女神が舞う季節が来た
最高気温25度越え予報の中、一年振りに山を目指した。
登りはじめは石畳と階段の道が続き石の固さが靴底に響く

  


登山道の傍らでは小さな花々が出迎えてくれる
春だなあ・・・と実感する瞬間

 


しばらく行くと庚申塔が現れ、今日も登山の無事を祈る、
あぁ、カップ酒を持ってきて供えればよかったと思っても後の祭り




この先は曲がりくねった傾斜のある、ちょっと疲れる登りなのですが、
足元が気にかかり写真を撮り忘れました。
そこを過ぎると道はなだらかな尾根道っぽくなり、歩きやすくなって一息つけます。


 


途中にギフチョウ採取禁止の札がありましたが、先日の強風で吹き飛んだのか
登山道脇の斜面に落ちていた。





ここも東海自然歩道の真っただ中。
東京都八王子市高尾の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市箕面の
「明治の森箕面国定公園」
まで総延長1697.2km踏破に挑む人もいる
のに驚かされる。

先日も日本語もおぼつかないポーランド人カップルがどこまでが目標かは定かでないが、
ここを
通り過ぎて次の焼山へ向かって行ったらしい。




やっと辺りが開けたところに出ました、北方向の山々?
奥多摩方面なのかな




タラの芽も斜面に生えているが、今年は暖かくなるのが早かったのにまだこれから?
それとも誰かが採った後に、また芽が出たのか生態に詳しくないので分からない。


 


もう山は樹々のほとんどが芽吹き、早々と萌黄色になっている
夏色になる前のほんの一時しかない、この色を見るのが好きで春は山や渓に足が向くのだ。




今年は登山道脇でテンナンショウ類が多く見かけられる、以前マムシグサかなと
載せたが良く調べたらミミガタテンナンショウに酷似していることが分かった。




ヒトリシズカも多く見られたが、一輪でひっそり咲いているのがらしいかな。
スミレはちょっと少な目で蝶類への影響が気になる。

 

 


風で落ちたのか、芽吹いた樹の若葉も絵になる、
足元の小さな花に癒されながら、水分を取って小休止。

 


途中の大きな椿にも真っ赤な花が咲いていた、
まだ開き始めのものはワビスケ見たいにほっそりしていて、いい感じ。

 


予報通り日差しも強く、樹々の若葉が青空を背景に輝いていた、
その傍らで、いつものヤマツツジが朱色の花を付けていたが、まだ咲始めで
花の数は少な目だった。

 


安全に整備された登山道をさらに進むと目指す頂上がグットと近づいてきた、
久しぶりの山歩きにも関わらず、身体は軽くいい調子。
いつもなら、このあたりまで来るとギフチョウや他の蝶も飛び回っているのに今回は
全くいないので、ちょっと不安がよぎる・・・・・

 


道脇の落葉の上をおちびなトカゲが歩いていました、結構カメラで追いましたが、
逃げる様子は無く、のんびり移動して行った。




ついに目の前に現れました!最後のひと登り、この階段がきついんです、
段差もまちまち、間隔が高いところは段差を避けて脇を登ります。
時々足を止め、呼吸を整えながら一歩一歩登ります。

 


午前10時40分到着、
上り詰めた山頂に唖然!この時期なのに、天気も最高なのに誰も居ません!!
何故?どうして?・・・疑問符ばかりが浮かびます。




テーブルもベンチも独り占め~
あまりのあっけなさに気が抜ける感じ、みんなどうしたの???
(あとで聞いたのですが、もっと早い時間に居た人達が既に下ったあとでした)





います、います、メスを追いかけるオスが飛び回っていました、去年より数も多い感じ。
でもなかなか止まらず、写真に撮るのが大変。
望遠付きの高機能カメラなら遠くからでも写せるけど、スマホできれいに撮ろうと思ったら、
かなり近づかないといけないので、寄ると逃げられてしまう。

でも、そんなこんなで少し撮れたギフチョウですが、女神というにはほど遠く、
羽根は破れ、色も薄く見るも無残な姿態でした。

 

今年は桜と同じで、羽化が早かったらしくギフチョウはもう終盤なので、その美しい
姿態も傷つき無残なため、撮影目当てのカメラマンは登って来ないと聞いた。

下の一枚、写真では分かりづらいですが、交尾中のギフチョウです。
じっくり観察していた人の話では、1時間くらいこうしているそうです、
そしてメスのその部分に蓋をして、他のオスが交尾できないようにしてしまうという。
別のもの知り中年ハイカーの方は、「メスに貞操帯をつけるんだ・・・」と、
いやあ、若い人には何だか分からないだろうな。





そうこうしている内に、山頂にはギフチョウ目当ての人が9人程集まりました。
手前のご夫婦はノンアル飲んで、この後は「つねっさ」で蕎麦を食べるんだと、
ご一緒したかったが下山方向が逆だし、このあとちょっと予定があるので・・・・





目の前を飛び回る様を動画にも収めたのですが、ブログに張り付ける方法が分からず、
家で一人で思い出しながら楽しんでます。
地面に舞い降りた傷ついたギフチョウを蟻が狙っていますが、このあと無事飛び立ち
ました。

 


ギフチョウの舞も堪能し、写真や動画も撮れたので今日の昼飯タ~イム。
道具は全て背負ってきたのですが、昨年のこともありまたあとの予定もあったので、
山頂クッキングは諦めて、ビール、ささみの燻製、おにぎりでささっと済ませました。




帰り道、亀見橋から見下ろす道志川の流れ。
写らなかったがトンビが川面の上を行ったり来たりしていました。



 

そのうち釣りに来ようかな、高低差がなく川に入りやすいもっと上流を目指して。