風に吹かれて(Breath of Nature)

山歩きにBike、忘れかけたflyfishing、季節の匂いや風を追って遊びたいお気楽男の雑記帳

♪ あの時君は~〇〇か~た ♪(Vol.6 北海道編)

2020-08-27 10:04:26 | Bike
☆彡 北海道一周ソロツーリングの記録 ☆彡

 以前、「あの時・・・」シリーズで一度アップしたことがあるが、もう少し
詳細に記録しておきたいと思い、再編集してみた。
大学3年の夏、バイクでの北海道一周ソロツーリングへ出かけた思い出。

<走破したルート>


日付  走行ルート   走行距離   宿泊先
8/27 自宅ー竹芝桟橋   58km(R16-R246)
8/28 日本沿海フェリー(東京ー苫小牧まで30時間)
8/29 苫小牧ー帯広   217km  帯広温泉旅館(2食付き 3,300円)
8/30 帯広ー別海町   258km  ビジネスホテル松川(素泊り 2,000円)
8/31 別海町ー美幌   248km  美幌観光会館(素泊り 980円)
9/1   美幌ー名寄    274km  秋田屋旅館(2食付き 3,000円)
9/2   名寄ー稚内    215km  民宿すがわら(蟹食べ放題 2,100円) 
9/3     稚内ー旭川    286km  旅館みどり(素泊り 1,800円)
9/4   旭川ー札幌    144km  札幌林野共済会館(一室 1,980円)
9/5   札幌ー洞爺湖   187km  ホテルトーヤ辰美(2食付き 3,500円)
9/6   洞爺湖ー函館   189km   ビジネスホテルおかだ(素泊り 1,980円)
9/7   函館ー苫小牧   261km  越前屋旅館(2食付き 2,600円)
9/8   日本沿海フェリー(苫小牧ー東京まで30時間)
9/9   竹芝桟橋ー自宅   73km(首都高ー第三京浜ーR16)

  ※全走行距離:2,414km、給油:96リットル(燃費25km/ℓ)

苫小牧行きのフェリーでは都内から車で来ていた四人グループと知り合って、
旅は道連れと食事、喫煙室(このころはまだ喫煙者でした)から風呂と何かと
ご一緒させてもらい、一人旅のスタートは賑やかに楽しく過ごせた。


馬が好きで牧場巡りをするらしく、あのハイセイコーにも会いに行って吉田拓郎の名曲、♬馬が走ってく、馬が走ってく、でっかい鼻の孔おっぴろげて・・・♬を聞かせるのだと言っていた。

30時間フェリーに揺られ午前6時過ぎに着いた苫小牧港、下船後も身体が
ふらつく感じの中、国道235号線を東へ走り出した。
早朝のため開いている店が無く、日高へ向かう国道237号線手前でドライブ
インを見つけ一杯300円のラーメンを注文。
間もなく入ってきた男の人が近づいてきて声をかけられた。
「あなた相模?僕、東京なんですよ。」
仕事で札幌にきているとのことで、休日の今日はKawasakiのZ2に乗って
襟裳岬から日勝峠まで走る途中だったK氏。


店を出て数キロを一緒に走った後、それぞれの目的地に向け別れた。
この8月は季節外れの台風が北海道を襲い、石狩川が氾濫した。その直後から
気温がぐっと下がって晩秋のようになり、道内一日目の帯広の宿では早くも
ダルマストーブを出していた。

どこまでもどこまでも真っすぐな道、思わずバイクを止めて写真を一枚


台風の影響で8月というのに冬の様な低温になり、連日雨にも祟られ予定して
いた寝袋での野宿も厳しく、毎日の宿探しに苦労したのが懐かしい。
釧路ー厚岸ー別海町ー尾岱沼ー野付半島ー摩周湖ー屈斜路湖ー美幌峠と走り
続け、雨と砂利道、埃と闘っていた。

朝は晴れていてものちに雨模様となり、雨具を含め5枚の重ね着でも寒い日が
続いた。おかげで肩は凝るし雨や霧で視界が悪いので眼も疲れたなあ。

大雪山国立公園に入り、層雲峡へ(道内4日目)


銀河の滝と流星の滝、恐いほど尖った絶壁を流れる滝は美しく迫力があった。


この日は名寄まで走って秋田屋旅館に泊まったのだが、あいにく部屋が空いて
いなかったが先方の好意で布団部屋に宿泊させてもらった。
「内地から来たんだって・・・」と意外な言い回しで歓迎され食べきれない
ほどの美味しい料理でもてなされ感激した。
(この頃北海道では本州のことを内地と言うことが多かったらしい)

翌日は音威子府ー浜頓別ー宗谷へとひた走り、ついに最北端の地に着いた。
途中、太平洋とはちょっと違う青さのオホーツク海がとてもきれいだった、
でも吹き付ける風がとても冷たかった。

泊まった民宿は親切で格安なのに蟹食べ放題でした~

翌日は旭川までひたすら走り、翌々日は札幌までグイーンと。
その日は走行距離が少なかったので、午後は久しぶりにのんびり、
大通り公園でトウモロコシにありつく。
焼きではなく茹でとうきびだったけど旨かったなあ!


翌朝出発して積丹半島を回り、噴煙を上げる昭和新山へ立ち寄った。
途中まで登るとブーツの靴底を通して熱が伝わってきて、その熱さに
たまらずすぐ下山した。


函館へ向かう途中のドライブインで帆立バター焼き定食をたべていると、CB250をじろじろ見てから入ってきた男の人が一言、「あなたが相模の人?、僕、藤沢なの」だって、
同じ神奈川(嘗ての居住地)の人に出会ってビックリ!黒色のチヨット昔のクラウンで一ヶ月かけて回るんだって言っていた。

途中で立ち寄った大沼公園、ちょっと小休止


帰路は東北を縦断する予定だったが、またまた台風が近づいてきていると知り、このまま予定通り進むと台風の真っただ中を突っ切って走ることになるので諦め、帰りもフェリーにお世話になることに決めた。(残念無念)
この年は夏から台風の当たり年だった。

最後の宿でパチリ(誰?)
(この頃の世代は長髪、パーマが多かった)


友人の家の庭で眠っていたものを2万円で譲ってもらったCB250は一度のトラブルも無く2,400㎞余りを走り抜いてくれた。



おしまい(遠~い遠~い思い出でした)