風に吹かれて(Breath of Nature)

山歩きにBike、忘れかけたflyfishing、季節の匂いや風を追って遊びたいお気楽男の雑記帳

上高地でソロキャンプ 後編(5月26日)

2018-05-30 17:11:36 | 山歩き

明け方、聞いたことのない不思議な音で目を覚ました。どうやらキツツキの
ドラミングの音だったらしい。
昨夜は早く寝すぎたのと、風の音でなかなか寝付けずにトータル3時間寝たか
どうかといった感じ。
AM 5:28 外気温3度でした。

 

テントを出ると、今日も良く晴れて目の前には美しい景色が広がっていた



キジバト君も親し気にそばを歩き回り、離れる気配がありません。



しばらくテント内でウダウダ、ゴロゴロした後、早朝から営業している食堂へ、
昨夜の夕食時の事を思い出しさぞかし混んでいるだろうと思いきや、中へ入ると
あれっ?自分だけ!
みなさんまだ就寝中なのか、すでに山へ向かって出発したのかどこにいるのかなあ。
和洋ある朝定食から和定食を注文。



今日は梓川沿いを歩く予定なので、早めにテントの撤収に取り掛かる。
しかしこれが予想以上に一苦労、カラマツの針のような細かい落葉がテントの下部、
フットプリントにタップリ付いている。
広げて振ったり叩いたりしばらく格闘して、やっと撤収した。





重いザック一式は管理事務所に預け(300円)、小さなサブザックに最低限必要なもの
だけ詰めて準備完了。
帰りのバスの乗車券と整理券も確認して、さあ出発!



小梨平を抜け梓川左岸の森の中をのんびり歩き出します



行く先々でニリンソウが咲き誇っていました、今が丁度見頃かな





こんなニリンソウの群生は見た事がありません



途中なにげなく川を覗くと尺以上と思われるブラウンが悠々と泳いでいて
しばらく見ていると何とこちらに寄ってきました。
釣られる心配も無いので人間が怖くないのでしょうか





足元近くまで寄ってきた時、思わず目が合ってドキッ!!



ハシリドコロはお初にお目に掛かりました。



これはサンカヨウ、花びらは雨に濡れるとガラスのように透き通ると教えてもらった。
ニホンザルも余裕で食事中、寄るでもなく威嚇もない自然の生態です。

 

頭上の岩肌にはイワカガミが張り付くように可愛らしく咲いていた



さらに進むとまた猿が一匹、登山客が歩いている道と並行して黙々と歩いている



 

小一時間歩いて明神館に到着、利用しようとしたトイレは故障中!!
水分控えめにしていたし、汗もかいたのでまだまだ大丈夫だけど。
小梨の花もきれいに咲いていました。





明神館を出てしばらく平坦な道を進むと、明神岳をバックに明神橋が現れた。







橋を渡って梓川右岸を進むと間もなく道が二手に分かれ、迷わず右の嘉門次小屋へ向かう



今回是非とも寄りたかった嘉門次小屋に到着~!さすがに結構混んでました。



席を確保して品書きを見てから注文に行くのがルール、
ここに来たらやはり岩魚の塩焼きです、昼だしまだこの先歩くのでアルコールは
泪を飲んで我慢、がまん、ガマン・・・
身は肉厚でプリプリ、頭から尻尾まで香ばしくいただきました~



ちょっと小腹を満たしたあとは川から逸れて木道をひたすらに進みます

 

途中の橋でほとんど流れの無い水の中を覗くと、いましたいましたブルック(カワマス)が、
20cm位で腹びれと尾びれがうっすら赤色、ほかにも10cm程のおチビちゃんが
数匹いました。



これがアップ、水面のごみと水中の藻が邪魔してきれいに写せませんでした









ぐるっと歩いて河童橋まで戻ると、再び清流の美しさにしばし見入ってしまう





 

河童食堂2階席から見た河童橋、梓川と穂高



昼食は名物の山賊定食、ボリュームたっぷりで満足まんぞく!





上高地バスターミナル、ここから16時発松本駅バスターミナル行きの直行バスで
帰ります。





あっという間の二日間だったが、ほんとうに来てよかった。
秋にもまたテントを担いで訪れたい、そしてあの山と同じく毎春この新緑と残雪の
景色を満喫したい。


上高地でソロキャンプ 前編(5月25日)

2018-05-28 18:38:35 | 山歩き

5月連休後に2度計画した上高地行きが天気に裏切られ延期していたところ、
河童橋の14日間天気予報で金土日の3日間が晴れ予報になった。
チャンスとばかり慌ただしく支度をして、翌朝スーパーあずさに飛び乗った。
松本バスターミナルからは上高地までの直通バスでスイスイ~っと!



憧れの穂高、梓川を目の前にして最高の気分!
昼頃の河童橋も平日なので人は少な目なのかな。



焼岳もまだ残雪を残しどっしり構えています



まずは今日の宿泊地、小梨平キャンプ場へ行きテント場を確保、設営しなければと
管理事務所目指して森の小道を行く。
目指した梓川沿いは人気の場所で、すでに幾つものテントが設営されていた



運良く川沿いの最左端の空きスペースを確保できた
まっ、こんな感じなかなかいいんでないの



とりあえず寝床も確保できたので、キャンプ場内の食堂へ行って腹ごしらえ。
このあと歩く予定なので、昼は軽めにとカレーライスを注文。



テントに戻るとせっかく設営した場所はカラマツに覆われていなかったため時間とともにテントの中は
蒸し風呂状態に!とても夜までは中に居られない状態・・・



美しい景色を眺めながら、辺りを歩き回ってテントを移せる場所を物色する、
まだ何ケ所か空きスペースがあり、ウロウロ怪しげに歩き回ること数十分・・・



ようやく場所が決まりテントを張った状態のまま移動、風も強まってきた中で
吹き飛ばされないように必死に運んで再設営完了!



隣の黄色いテントは明石からお見えのとても仲のよさそうな若いご夫婦で、いろいろ
お話しさせていただき、温泉の情報もいただいたのでそのうち訪れてみたいなあ。



普通にカメラで撮っても、目の前に聳え立つ穂高の圧倒される雰囲気は伝わらない、
この位アップすると実際に目で見ているイメージに近いと思う。



雪も残り少ないが、この景色に間に合って良かった



この別天地のような景色は見ているだけで時を忘れる、今日歩く予定は止めて
いつまでも眺めていることにした。





ずっと眺めていたい景色だが、夕方が近づくと込みそうなので早めの16時に風呂へ向かう。
キャンプ場で風呂に入れるなんて中々無いよね~、今日の汗を流して気持ちいい~!



お次は早めの夕食、食堂へ向かうと窓側の席は混雑気味
(実は今回、テント&シュラフ持ち込みにはザックが小さく、自炊道具を持参でき
なかったので、食事は外食と割り切ました)



湯上りにはビール!相撲観戦しながら一杯~(12連勝中の栃の心が負けた!)



17時過ぎの早めの夕食は、豚もやし炒め定食、普通でご飯は山もり嬉しいです



明日に向けて超早めに就寝したもののなかなか寝付けず、20時過ぎ頃からは
強風が吹き荒れてテントが飛ばされるのではと思ったほど・・・
フライシートがバタつく中、寝たり起きたりの繰り返しで夜が過ぎて行きました。

 

後編(翌日)へ続く