大空を見上げて

日頃感じていること

聖将

2010-08-17 | Weblog

 人間は自分の生まれてくる時代を選ぶことは出来ない。
 然しそれがどんな不幸な時代であっても人間らしく生きることは出来る。

 

第八方面総司令官、今村均陸軍大将の言葉で軍服の左ポケットに聖書を偲ばせていたとの事。
人間の出来る事は少ない。神の教えに従って部下を守らなければと常に考えて行動していた。
爆弾の代わりに野菜の苗を特産し、現地で農業三分、防空壕三分、訓練三分を徹底させラバウル守備兵十万人を餓死させることなく無事帰国させた。
A級戦犯として巣鴨収監されて居る時、マヌス島刑務所に部下のB級戦犯160名を助ける為マッカーサーに部下を励ます為に移動嘆願して移動。
印度、オランダの現地総司令官に「最高責任は私すべて今村にあり、私を絞首刑に!部下に責任はない釈放せよ」と何度も頼み込み戦犯160名を全員無事帰国させたとの事。
敵国であった連合国側は、戦時、戦後の今村大将の行動を聖将と称し減刑され禁固10年とした。
 1954年釈放後、戦争で死なせた部下への罪責の念、自己霊閉を思い自宅の庭に3畳一間の小屋を建て聖書を片手に刑務所と同じ生活をしたとの事。
 1968年10月4日(昭和43年)に82歳で安らかに天国に旅立った。
今村大将の妻、銀子夫人は1927年子供三人を残して30歳の若さで一歩先に天国へ逝ったとの事。
私は社長の奥様は素晴らしい人格者の祖父を持って幸せだなぁーと思う。
          (写真:晩年の今村均陸軍大将)

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