大空を見上げて

日頃感じていること

月から来た男(入社時の思い出)

2021-03-24 | Weblog

遠い昔、社会に一歩踏み出した事を思い出しました。

 私は28歳から35年間、自動車の運転を教える教習業務に従事しました。
昭和45年特別国家公務員(自衛官)を退官。初めて一般社会に飛び出す不安でいっぱいでした。
その頃の日本はバブルの最盛期で運転免許習得人口も最高でした。

東京葛飾区にある自動車学校で、当時第一コース、地下道を渡って第二コースもあり、規模も在籍教習生も日本一、
全国から免許、教習所関係見学者絶え間なくありました。指導の先生方も250名、事務、送迎、管理、車両整備、企画など社員総勢400名を越えていました。
東京都免許本部が行う研修と指導員審査試験に私と他4名(22~24歳)と共に無事合格し、総務部長に連れられて社長、校長に報告。その時、校長は私に「君は自衛隊の最精鋭の空挺部隊にいたんだね。社員に何か経験談を話して下さい又特技があって空手道四段、銃剣道五段で武道が得意らしいが社員教育の為にも見せてほしいとも言われました。
次の日私達新入社員5名は役員を含む全社員の前で紹介されました。
私以外は背広ネクタイ姿、私は真白い空手着の胸に日の丸(アジア大会日本代表選手)、黒帯を締め、皆の前に立ち自己紹介をしました。
私は全社員の注目の的になりちょっとドキドキしましたが、心の中で「俺は厳しい規律の中物凄い訓練を受けた空挺レンジャー特殊部隊員だったのだ!」と新入社員の中で一番年上だし堂々としていなくてはと思いました。
初めて飛行機から飛び降りる心理状態を簡単に話し、その後、空手の形(平安五段)の演武をしてみせました。 
    (終わったとたん全社員の大喝采の拍手を受けました。)
おそらく入社式でこんな事をしたのは後にも先にもないと思います。
今、考えるととても恥ずかしく高校(陸上国体山口代表)出て自衛隊という限られた場所に10年起床ラッパと消灯ラッパ、での生活自衛隊独特の復唱言葉、敬礼、姿勢、歩き方が身に付き社会の空気が読めなかったように思います。
その後、私は社員の健康管理の為会社に要請し厚生部門として部屋と部費もらい、体育部(空手&ウエートトレーニング)開催し責任者として指導にあたりました。

仕事では30代は自動二輪指導に従事、鈴鹿やレインボウー、また警察庁の研修所(茨城)等教育を受け、上級インストラクターの資格を取得。免許本部の指導員二輪大会で優秀賞を頂きました。

 *現在会社のOB会で旅行や飲み会の集まりが、年春秋2回位ありますが、先輩社員だった人達から必ず私が入社した時の事が話題にでます。
ある先輩OBに、入社時、眼光が厳しくきびきびした印象があり、言葉使い、態度、動作等見てものすごい人が月の世界から来たかと思った!(笑)と言われました。
*本当に一種変わった人間だったのか!と私の人生で恥ずかしくも懐かしい想い出です。              


              

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