Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

学習のリセットReset for learning

2023-10-06 | 心理学習

 

 

 

勉強は難しいのか。

Is studying difficult to do?

難しいよりは面倒くさいと言ったほうが

勉強の実態を正しく定義するだろう。

It would be accurate to definite that

studying is a hassle rather than difficult.

 

50代の後半に入って、

私はやっと勉強することを始めた。

In my late fifties, I finally started studying.

学生時代、私は自分で勉強ができるほうだと思っていた。

When I was a schooler or a student,

I thought I could learn well.

 

その根拠は無かったが、自分流で勉強ができて

ある程度の結果を得られたからだ。

It was baseless to think I could study well,

but I was able to do it in my own way

and used to get some results.

大学での専攻は自分が習いたいことであったから、

勉強に難しさとか問題が無かった。

In my university, my major was what I wanted to learn,

so I didn’t have any problems with studying.

 

だが、専攻以外では平均を上回ることはできなかった。

However, anything other than my major

I was unable to step up above the average.

どうしても平均値から抜けられなかった理由が分からなかったので、

ただ頭が悪いからだと思っていた。

I never knew why I could not way out from being average,

so I thought it was just because I was not smart.

 

何故に数学や物理を習う必要があるのか?

歴史を習って何のメリットがあるのか?

Why do we need to learn math and physics?

What is the merit of learning history?

今は使わない古典を習ってなんの役に立つのかなど、

納得できず、ただ試験の点数のためだけに

嫌々仕事のようにやっただけだった。

Is there any usage in learning classic literature? etc.

Those subjects did not any sense to me,

so I just studied to get scores like work and hated it a lot.

 

しかし、脳科学について知りたくなって、

関連サイトを観始めてから、全てが変わった。

But everything changed when I started to watch

brain science-related sites because I wanted to know it.

 

『勉強はお尻でやることである』

とある脳科学者が言った。

A neuroscientist once said,

“Studying is the work doing with your butt. “

そのことばを聞いた瞬間、

私は本当の勉強をしていなかったと分かった。

The moment I heard his words,

I realized that I never really studied.

 

お尻でやるという意味は、

椅子に座って分かるまでやることである。

Studying with your butt means sitting on the chair

and studying until you understand it.

何時間やるとか、課題が終わるまでとかの

制限が無いということだ。

This also means that there are no limits on

how long it takes or do it till complete the task.

 

例えば、世界史の勉強を始めるのであれば、

世界地図を完璧に書けるようになるまで、

椅子に居座っていられることだ。

For example, if you want to study world history,

you should stay sitting on the chair

until you can draw a perfect world map.

その意味では、私は勉強を全くやっていない。

In that sense, I haven’t studied at all.

 

少しでも足が痺れたり、

背中が痛かったりすると椅子から起きて休んだ。

Whenever I felt my legs numb or my back hurt,

I got up from the chair and took a rest.

一旦、休みだすと疲れが一気にきて

二度と椅子に戻らなかった。

Once I began to rest, suddenly felt tired

and never got back to the chair.

 

何でも中道半端で、部分的に知って、

自分が知りたいところだけ

切り取って分かっていく勉強方だった。

In terms of studying in my book,

everything was middle-of-the-way,

partially knew and cut out

only part of what I wanted to know.

そのような部分的な勉強法でも

大学まで卒業できたのは、

記憶力とか理解力が年齢的に良かったからであろう。

Even with such a partial way to study

I was able to graduate university

probably my abilities of memory and understanding

were good at that age.

 

しかし、年を重ねるにつれ、

理解力は増しても暗記力は落ちる。

As we grow older, by the way,

our ability to memorize drops down

while understanding improves.

暗記力が落ちると、理解したことも忘れやすくなる。

When the memorizing capability drops off,

it gets easier to forget what is already understood.

 

従って、勉強の過程に穴があき

やがては穴だらけになる。

As it progressed, some holes began to open

in the learning process, and eventually,

it became full of holes.

せっかく分かったことも

穴が空いた容器の水のように流れて消える。

Things that somehow already have known flow away

like water in a jar with holes in it.

 

勉強は自分が分からないことを正確に知ることでもある。

Studying means getting to know

what exactly you do not know.

分からないことが分かれば、

知っておく必要性が生じる。

If you know about what you do not know,

the necessity of knowing will be activated.

 

知る必要があれば、

どう知っていくのかの方法性を探すようになる。

If you have a necessity of knowing,

you come to find a way to know it.

知る方法が定まれば、

知識を体系化していく。

Once a method of knowing is determined,

make it systematized.

 

知識が体系化できれば、使い始める。

When the knowledge is systemized, start to use it.

その知識が使えるようになると

自分のものになる。

Once the knowledge becomes too usable,

it becomes your own.

 

試験や卒業ために嫌々やっていた勉強方を

自分の脳開発のために方向転換するのが、

勉強のリセットボタンである。

The reset button for learning is to change direction

from ways to pass tests or graduating from a school

with feelings of hate,

and restart it to develop your own brain.

 

 


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15 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (閑斉)
2023-10-06 14:18:44
きのうの人生相談でのコメントで、そうかと思うものでした。
自分に向いた専攻や職業が初めからあるのではない、その中でしっかりやれば自分に向いてくる、と言うものでした。

小学の時は覚えればいい成績になりましたが、大学では論理思考(抽象思考)ができないと何も理解できなくなりました。
アホな私は諦めて就職しました。
でも没頭できる仕事に巡り合えて、幸せ気分の10年間でした。
管理職になってからは、だんだん自分の幸せは薄くなりましたね。
Unknown (クリン)
2023-10-07 09:36:44
50代後半で「勉強を始めた」といえるのはすごいことですよね!!🐻!!だんだん何もしなくなるというかできにくくなるころですのに。やる気・体力・視力etcで・・
しかし、同じようにおかんじになっている、幸せな少数派もきっといるでしょうね💎✨
うちのチットは勉強ぎらいでしたが、大人になって勉強を真剣にし、歴女になりました⤴
仕事が休みの日にいそいそと机に向かい、トイレとご飯の時以外出て来ないで1日10時間以上ノートを作ってて・・(ウソみたい、あの勉強嫌いチットが)とびっくりしたものです💡←数年続きました。
桂蓮さまにとってのバレエのように、それをすることが一部なんですよね⤴✨
勉強もバレエもお尻が語りますね💛
Unknown (たまに思う)
2023-10-07 21:19:21
事前に了承された理解や解釈では通用しない事態に対処する為には、それまでとは違った新たな理解や解釈の仕方を参考にしなければ対応できない・・・
しかし、新たな理解や解釈とはいうものの、
人はあらかじめ了承された理解や解釈の世界で生きている以上、理解を超える理解を理解することはできそうにもない・・・

ZIP
Unknown (閑斉さんへ)
2023-10-12 21:32:49
没頭できる仕事ができたことは本当に天からの幸だと思います。
管理職は本当に自分を忘れないと務められないですよね。
学習塾経営した経験から私も言えます。

大学の専攻は知能レベルより、情熱系でないと
続けられないですよね。
私は大学で生涯の恩師に出会って
学校行くのが楽しみでした。
でも4年次にその恩師が引退されて
大学行くのが突然面白くなくなりましたね。
大学行っても誰もいないような気分でしたね。

その恩師亡くなりましたけど。
Unknown (クリンさんへ)
2023-10-12 21:40:41
クリンさんのチットさん
勉強(純粋な意味で)を実行しているのですね。
しかも何十年も、ノート作りしているとは。

私はたまにノート作ったりしてますが、
(気が向いたときだけ)
気まぐれなので、勉強の効果持てなかったです。
毎日ノート作りしようと思ってはいますが、
実行はむずかしいです。
チットさんの精神力は本当にすごすぎですね。

いつも上にはその上をいく人がいるものですね。
Unknown (ZIPさんへ)
2023-10-12 21:46:33
まー既存の知識の理解無しでは
新たな知識も受け入れないですよね。

理解を超える理解は
既存の知識を看破、貫徹することで
超えられると私は思います。

既存の、既にある知識も確かではないのに、
新たな、創造性は生まれないと思います。

何かの分野で、一つだけでも貫徹すると
既存の知識が如何に偉大なのかが分かります。
Unknown (ZIP)
2023-10-13 23:55:29
Pi in the sky
Unknown (桂蓮)
2023-10-16 08:28:54
Pi(π)は確かに円周にありますね。
韓国で小学生の頃、算数の時間に
先生がパイについて、円周率を求める方法を黒板に書いてました。
あのときに、パイについて行ったら
科学と理系にいけたかもと
最近思ってました。

韓国で受けた小学の学習、
今思うと、宇宙科学の基本を習ってたように思えます。
でも女子中学(公立)に進んで
科学や数学の先生がつまらなく
何も習う気になれなかったです。
中学での科学、数学の先生、死刑にあたると思っています。
Unknown (not guilty)
2023-10-16 11:21:17
今日またいつものように・・・
今日も普段通りに・・・
日々繰り返される生活を、極あたりまえの事として平気で過ごせることを可能にする
その確実性、
予測可能性、
利用可能性

ZIP
Unknown (桂蓮)
2023-10-16 13:30:32
Not guilty だとは、甘いですね。

中学での科学の先生は、その国の未来を担う役割があると思います。
今の韓国は、科学系の教育が発達していて
そんな短期間で、4次産業を発達させていますが、
私の世代が中学だった時の40~50代の科学の先生達は、
ノート丸写しの無能な者でした。

でも日本で大学の時に
精神分析の教授も
ノート丸写ししてましたね。
だから学期が終わる頃は
受講していた生徒は3人しかいなく
私もその中の一人でした。

勉強しない先生達が作れるのは
ただのつまらない記憶しかないです。

予測可能なのは
観測できるデータしかないです。
確実なのは
実験で得られる結果しかないです。
利用可能なのは
実験で得られた結果しか無いのです。

日常生活で得られるのは
推測の確率しかないのですが、
その確率は計算できないです。

この世、確実なのは
E=mc2
F=maなどですかね。

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