原発事故ニュースを新聞、テレビで毎日見ているのが辛い。
ブログ書いても血圧は上がりぱなし。被災者ほったらかして権力闘争の政治、東電批判しない財界。うるさい金ちゃんのテンションは上がりぱなし。
新聞社半引退の立場ながら 彼から怒りのメールがきた。
「西瓜の言うとおり。もう、日本の指導層と言われてきた連中はほとんどが腐りきってしまったな。それらを正さなければならないマスメディアも現状を垂れ流すだけのていたらく。それに輪をかけて、テレビは何の反省もなく、えせ文化人、えせ評論家が銭のためにくだらん自説を厚顔無恥で、また物知り顔で得々と披露する番組をこれまた銭のために連日垂れ流している。確かに名もなき人々は頭が下がる程頑張っているが、全くバックアップできない馬鹿どもが日本を牛耳っている限り、日本は沈没するしかないな。ますますその感が強くなってきた。私欲を捨て公にいきねばならない時なのな」!
「だから常日頃俺が言っているだろ。政治、企業、マスメディア、えせ学者、文化人と呼ばれる奴ら等すべてが私欲でしか行動しないようになってしまって久しい。だから公はどこかに消し飛んで行ってしまった。こうした中では、己自身で切り開くしかあるまい。百年先を見据えた教育によって、かつての日本人が持っていたアイデンティティを取り戻すことができたら、微かな望みだが日本が復活するかもしれないなあ。無理だとは思うがな」。
現場を知らない東電幹部、現場しか知らない作業員。互いに交わる事無き階層組織。暗黙知と言う言葉がある。仕事において現場で長い実体験を重ね、思考錯誤しながら本人の体と脳に深く刻み付けた知識と思考力で論理的説明が困難で数字に現せない自身に蓄えた能力で、これこそが職人と呼ばれる方々。逃電本社と原発現場との確執。保身の為にベントの決断しなかった逃電役員(この役員は個人的に決して許せない)、政府に決断させる狡さ。
保安院ズラオジサンの他人事のような説明。
思わず、テレビ画面をハンマーで割りたくなる。
「馬鹿野郎!お前のいい加減な判断ミスで人災になったんだろう」
逃電役員、保安オジサンも必死なのだろうが、
いかんせん、現場を殆ど知らない。
説明が出来ないのだ。
私も30代前半、会社勤めで労組書記長として会社役員、幹部と交渉した。
当時は会社側の50代60代のオッサンは一流大学出身、エリート、
弁舌さやわかで交渉には緊張してとても太刀打ちできないと思っていた。
ところがどっこい!優秀とは偏差値が高い、字がきれい、数字に強い
文章が上手、会話がなめらか、これらが私より格段に優っているが
その事は交渉事の手段であって本質的な解決にはならないことに気付いた。
どんなに会社側労務担当課長と合意しても最終的にはひっくり返る。
サラリーマン役員はくだらん事でも自分にとって不利にならないように
することが第一で一般労働者を如何に合理的に安く使うかが
出世の階段を登れる。
逃電社長もコスト削減が上手だったらしいが、結局
危険、安全コストを国に負担させて利益出しただけ。
国民に歴史的代償をさせることになった。
ストライキという強硬手段に訴えない限り動かない。
逃電幹部も対外交渉事務処理は出来るが、現場経験が少ない
だからと言って現場従事者に説明させることはしない。
自分達の立場もなくなり、全ての行動が保身と出世を基準として
立ち振る舞う。
時には薄っぺらお調子者がいて廊下鳶をしている。
彼らには熟練の職人技やノウハウに加えて、思いや信念、価値観のようなものが
いわゆる暗黙知が熟成されていない。
彼らは早期に退職され高額年金も一定金額は義援金に捧げ
原発地域で生涯ボランティア活動していただく。