「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

東部戦線の戦況(ロシア軍が全地域で前進中)<ウクライナ紛争2024.05.09

2024-05-10 22:42:38 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.9
ロシア軍がヴェセレ方向で前進、ローテーションのないウクライナ軍部隊は限界か
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-in-the-direction-of-vesele-is-ukrainian-troops-without-rotation-at-their-limit/

2024.05.8
ロシア軍は東部戦線のほぼ全てで前進、南ドネツク方面でも攻勢を開始
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-advance-on-almost-all-of-the-eastern-front-and-begin-offensives-in-south-donetsk/

もう北国のウクライナ東部でも地面が固まり大型の戦闘用車両が行動しやすくなりました。それに合わせて東部戦線の全域でロシア軍の攻撃が活発になりました。
どこが・と言うことではなく主な戦闘地域全域です。
南は南ドネツク戦線から北はハルキウ州クピャンスクまでです。
これまで余り動きのなかったバフムト戦線北側でも若干のロシア軍の前進がありました。

もとろん塹壕戦ですから前進したと言っても距離にすると地図で見れば微々たるものです。
しかし、これまでロシア軍の進撃を防いでいたウクライナの強力な防衛陣地が次々と制圧されています。このような強力な陣地や防衛線がどこまでもあるわけではありません。
一つづつ削られていくと、やがてなくなります。
無くなるとアウデイーイウカ戦線北部のオチェレティネOcheretyne周辺で見られたように一気に周辺の拠点が制圧されます。

そのようなロシア軍の大きな前進が、今後東部戦線全域で起きると思います。

ロシア軍が大きく占領地域を広げたアウデイーイウカ戦線ではロシア軍は、占領地域の整備と防衛ラインの構築をしていると思います。アウデイーイウカ市街は、ドネツク制圧の大きな軍事拠点になると思います。ほぼ廃墟ですからそれを基地化するには時間はかかると思います。しかし、ここに大きな軍事基地が出来れば、全方面に補給が可能になります。その意味でアウデイーイウカ市街は「ヘソ」に当たります。

そしてアウデイーイウカ市街から周辺を完全に制圧する事でロシア軍は、このエリアのウクライナ軍の防御網を完全に破りました。相当、西と北まで後退しないとウクライナ軍は新しい防衛ラインを構築するのは難しいと思います。

アウデイーイウカ郊外の支配地を拠点にドネツク全域の前線をフラット化することが出来るようになりました。こうするだけでロシア軍の支配地は、かなり西に広がります。

今、ロシア軍がやっているのは前線のフラット化です。突出部を作らず面的に西に押し広げて行こうという考えだと思います。

そして航空万能論の記事にもありますが、1年以上ローテーション(部隊の交代)なしで戦闘を続けてきたウクライナ軍の部隊には、精神的にも肉体的にも限界が来ていると思います。
しかし兵力不足を放置してきたウクライナ軍には、交代できる部隊がありません。

危ない戦場に他の戦場から部隊を引き抜いて増援に送り込みます。引き抜かれた地域が弱体化して、またそこでもロシア軍の前進があります。

ほぼ「モグラ叩き」状態で、各個撃破されているような現状です。

もうウクライナ軍に出来ることは、かなり後方に強力な防衛ラインを形成して、その新しい防衛ラインまで戦術的撤退をしてそこでロシア軍の前進を阻むしか方法はないと思います。

そうしなければ孤立した各部隊が防衛ラインの内側に入ったロシア軍に各個撃破されて、東部戦線のウクライナ軍は壊滅すると思います。

ウクライナ軍の参謀本部を見ているとその認識と危機感がありません。うすらボケ~っとその日暮らししています。
何故なら❓
予備兵力の生み出しようがあるからです。
今となっては必要のない、ヘルソン州のクリンキーの戦場、攻撃がとん挫したザポリージャ戦線、南ドネツク戦線から元の位置まで撤退すれば、その攻撃用の部隊が予備に回せます。
それだけで3~5万人の兵員と武器が、危機的な東部戦線に回せます。
全くそうしようとしません。

負けるべくして負けています。
西側の武器が少々届こうと、勝てるはずがありません。
このままウクライナの参謀本部が無策を続ければ、秋にはロシア軍がドネツク州全域を制圧すると思います。
ウクライナ軍の負け具合が酷ければ、もっと広くなると思います。

こんな事は、西側のメデイアは書きたくても書けないと思います。散々戦争継続を煽り立てている以上、書けないでしょう❓

しかし、私が見るところ現状はこのようなものだと認識しています。

東部戦線全域でロシア軍が進撃しているようでは、もうどうにもなりません。どうにもならないのにウクライナ軍の参謀本部は、この現状を放置しています。
どうなるかは、考えなくても明らかだと思います。
軍事的知識など必要ありません。
普通に考えれば、確実に負けます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27

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大戦のリスクが高まるウクライナ紛争<2024.05.10

2024-05-10 22:40:37 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロシア、英軍施設への反撃警告 ウクライナ支援巡る英外相発言で
By ロイター編集
2024年5月7日午前 1:06 GMT+99分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MOXJF3BAKBOYBMEEXWS6V7YTBE-2024-05-06/
②英外相、ウクライナ訪問 「必要な限り」支援継続を確約
By Max Hunder
2024年5月3日午前 6:54 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DO4XGZYUWVLIBO7SYWA2D4S4HE-2024-05-02/

英国のキャメロン外相の発言の一部
『キーウ(キエフ)でロイターのインタビューに応じ、ウクライナにはロシア国内の標的を攻撃するために英国が提供した兵器を使用する権利があり、そうするかどうかはウクライナ次第だと述べた。』

これまで西側は、ウクライナに長距離兵器を供与する条件にロシア領の攻撃に使用しないことを義務付けていました。
これは、NATOとロシアの直接戦争を避けるためです。

キャメロン外相の発言は、「ロシアとの戦争もやむを得ない」と言っているのと同じです。
イギリスは、これまでも度々ウクライナをロシアにけしかけており、今回の発言もその流れに沿ったものです。
ただし、イギリスのミサイルのロシア領攻撃容認は一線を越えたものです。

フランスのマクロンもやる気はないくせに国民向けのスタンドプレーをしています。
『焦点:仏大統領のウクライナ派兵巡る発言、NATO諸国に大きな波紋』
By John Irish、 Michel Rose、 Andrew Gray
2024年2月28日午後 5:59 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/3B73ZDQRQBOAXAL5FQNXWI527E-2024-02-28/

その後❓
『フランス、ロシア大統領就任式に出席 非難の応酬のさなか』
2024年5月8日 13:03 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3518371

ブチ切れロシアのご機嫌取りをしています。
フランスの5枚舌外交の面目躍如です。
フランスの舌は、最低5枚はあります。
このような事情がある中、キャメロン外相が上記の発言をしました。
イギリスは、完全に確信犯です。
ウクライナ紛争の拡大を意図していると疑われても仕方ないでしょう❓

ブチ切れロシア・・・
『ロシア、英軍施設への反撃警告 ウクライナ支援巡る英外相発言で』
By ロイター編集
2024年5月7日午前 1:06 GMT+99分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MOXJF3BAKBOYBMEEXWS6V7YTBE-2024-05-06/

ダメ押しで・・・
『プーチン氏、戦術核演習を指示 西側の地上部隊派遣発言への対応』
2024年5月6日 19:09 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3518042

もしウクライナがイギリスのミサイルをロシア領に撃ち込めば、ロシアもイギリスに対して何らかの行動を起こすと思います。

さすがにイギリス領にはしないでしょうが、ポーランドにある西側の武器集積所などはターゲットになるかもしれません。

こうなればNATOとロシアの直接紛争に発展します。
ウクライナが喉から手が出るほど、望んでいることです。
NATO軍の介入しかウクライナが勝つ方法はありません。

ゼレンスキーは、2022年にも危険なことをしました。
2022.11.19
ミサイル問題、ゼレンスキーはNATO加盟国を第三次大戦に引きずりこもうとした
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/missile-problem-zelensky-tried-to-drag-nato-countries-into-ww3/
2022.11.17
NATO加盟国の外交官、ウクライナは公然と嘘をついて我々との信頼関係を破壊した
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/nato-diplomat-ukraine-lied-openly-to-destroy-trust-with-us/

ウクライナの迎撃ミサイルが軌道をそれてポーランド領の着弾しポーランド農民が死亡しました。
これをロシアのミサイルだと騒ぎ立て、NATOが介入するべきだ!と主張しました。

この時は、アメリカもヨーロッパもウクライナを非難してロシアとNATOの直性対決は回避されました。

しかし、ロシアがイギリスに直接何らかのアクションを起こせば、今度は止まらないかもしれません。
ゼレンスキーの意をくんでイギリスのキャメロン外相は②の発言をしたことになります。

ヨーロッパの国のどこかが紛争を拡大させる方向に持っていこうとします。
ヨーロッパ大戦を起こしても構わないと考えている政治家が一部いるのでしょうね❓
イギリス保守党も総選挙で労働党に大敗する見込みです。
政権を失う前に戦争を大きくして、「労働党が抜けられないようにしておこう」とこのような魂胆があるかもしれません。
何しろ、この戦争の初期で停戦が成立しそうになった時、キエフに直接乗り込んで停戦の話をぶち壊して戦争を激化させたのは、当時の首相のボリス・ジョンソンです。
とにかくイギリスは、戦争を激化させ煽りまくります。

非常に危いと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27

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とうとう出てきたウクライナの究極のおねだり(NATO派兵要請)<ウクライナ紛争2024.05.10

2024-05-10 22:38:59 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.09 12:30
ウクライナ国民がNATOの派兵求める請願書 ロシア「非常に危険な」紛争を警告
https://forbesjapan.com/articles/detail/70817

ウクライナは国民も政府も、何でも欲しいものは欧米がウクライナに与えるべきだ・と思っている節があります。
だから金でも武器でも際限もなく要求します。
無くなればどこかからもらえばいいと思っています。

流石に、今回の「おねだり」には呆れました。
国民が、欧米の支援国によるウクライナへの軍隊派遣を求める嘆願書をネットに掲載したという話です。
この話をゼレンスキーが取り上げるのかどうかは、知りませんがウクライナ国民がどんな人たちか、分かると思います。

一応・・・
ロシアの徴兵年齢
18~30歳が徴兵の対象

ウクライナの徴兵年齢(戦場に行く年齢)
27~60歳の男性

今回の法改正でこれを25歳に引き下げるようです。
しかし、それでも18歳~24歳はまだ対象外です。
ウクライナ兵の平均年齢は去年44歳と聞きました。
確かに若年人口が極端に少ない事情はあるにせよ、戦争で勝とうと思うなら18歳以上は、全部かき集めるべきでしょう❓
海外に逃亡している80万人以上もいます。
ヨーロッパに逮捕拘束班を沢山送り出してウクライナ人狩りをすればいいでしょう❓

自分たちは戦争に行くのは嫌です!

NATOが代わりに戦争して下さい!

本当に戦争をする気があるのか❓
戦争に勝つ気があるのか❓

こんな国に大金をつぎ込んでいるヨーロッパとアメリカは、相当おかしいと思います。
全部、ロシアみたいに自分たちでやらせるべきだと思います。ウクライナ政府もどんどんウクライナの若い連中をかき集めて戦場に送り込む!
やっている事が甘すぎるでしょう!
軍隊を動員して若いのは、全部かき集めて❓

まあ、ウクライナはやがて滅びるでしょうね❓

「兵隊下さい!」には、さすがに呆れました・・・
速く、ロシアに降伏した方がいいと思います。

※しかし❓
そのうち言い出すだろうな・とは思っていました。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27

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