町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

東京都狛江市の玉泉寺

2017年02月01日 | 小田急電鉄

鉄道雑誌の小田急特集でも度々登場する和泉多摩川駅の下りホーム新宿寄りで、30000形による下りの“はこね”を捉えました。ここは周囲に高い建物が無いほか、順光時間も長めで安全に複々線区間を行く列車が撮影が出来る為、平日休日を問わず誰かしら撮影者がいる名所でもあります。

撮影ついでに、今日はこの和泉多摩川駅の目の前にある玉泉寺に参拝して来ました。狛江市の神社仏閣はこれで三箇所目の訪問です。

以前は2面2線の、どこにでもあるこじんまりとした小駅でしたが、複々線化工事の中で通過線を持つ高架駅に生まれ変わり面目を一新しました。駅前には立派な広場も整備され、最早昔の面影は見出せません。写真では写っていませんが、この右手には小田急グッズショップのTRAINSが2004年より開店し、人気を集めるようになりました。玉泉寺へはこの反対側の出口、商店街側より向かいます。

玉泉寺山門です、左の石碑に宗派・山号が刻まれていますが、正式には熊野山・玉泉寺を名乗り天台宗に属しています。山門は駅とは反対側を向いているので、ちょっと分かりにくいですね。

山門より本堂を正面から撮影。寺院の公式HPによると当初は大輪寺と称し、多摩川の対岸に西暦634年(舒明天皇六甲午年)10月に浄慶法院の開創にて、薬師文殊・薬師如来の両像を安置していました。が、度重なる多摩川の洪水に巻き込まれ文殊像は失われてしまい、薬師如来像のみを本尊としている・・・とのこと。太古の昔より多摩川の氾濫は甚大な被害を齎して来たんですね・・・。その後1504年に現在の地へ移り、行基作の十一面観音菩薩像を併安し鬼門除けに熊野権現を祀り、現在の玉泉寺になったそうです。ただ、上記は現存するものからは証明出来るものがなく、言い伝えの域を出ない旨が公式のリーフレットに記されていました。御本尊の薬師如来像は12年に1度、寅年にご開帳になるとのことです。

本堂に向かって左側にある観音堂。先述の十一面観音菩薩像がこちらに安置されています。

右側に置かれる石神祠。おしゃもじ様(豊磐間戸・櫛磐間戸の両神)を祀っています。戦前は病気平癒で信仰を集め、風邪や百日咳などに罹ると、ここに奉納されている杓文字を借り、それで炊いた米をよそって食べさせると早くに治ると信じられて来ました。回復すると借りて来たものと共に新しい杓文字を供えるのが習わしとされていたとのことです。まだ気軽に医者に掛かる事が出来なかった当時、人々の心の拠り所になっていたんでしょうね。

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