町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

小田急3000形1・2次車

2017年02月20日 | 小田急電鉄

小田急3000形といえば未だロマンスカーのSE車を連想する人も多いと思われますが、21世紀を迎えた2001年より登場の新型車が同じ番号を与えられ、現在では小田急で3000といえば通勤電車を指しています。登場から暫くは在来車とは全く異なるスタイルの車体デザインや、2次車以降の標準ガイドラインに基づく部品の共通化推進などから趣味者の間で批判の的になることもしばしばありました。しかし、在来車各形式(2600・初代4000・5000・9000形)の置き換え用として大量に増備されたこともあり、現在の小田急通勤電車では最大勢力を誇っています。数が多ければそれだけ出会う機会も多く、練習で撮影して行く内に画像が増えて来たので今日はその一部を載せて行きます。

6両編成単独で多摩線の各駅停車運用に就く3000形1次車。一番最初に登場したグループです。正面は当初太い青帯が配されていましたが、機器構成を変更した3次車では細帯化され1・2次車にも波及しました。新宿寄り先頭車は10両編成組成時に他形式と連結するため、自動分併装置やブレーキの読み替え装置などを搭載しています。

8000形との併結10両編成で複々線区間を走行する2002年~2003年に登場の2次車、小田原寄り先頭車は他編成を連結することは無いので、自動分併装置は省略され、スカートの切り欠きも小さくなっています。ドアが通常の1,3メートル幅に設計変更され大幅に外観が変化しました。このグループより側面窓が幅こそ異なりますがJR東日本のE231系と同じ構造になるなど、随所で標準車両ガイドラインに基づく設計であることが窺えます。側面行先表示は1次車と同一でしたが、3259Fから拡大されました。

1次車車内は蹴込みを持つ座席や背の低い袖仕切、1.6メートルのワイドドアなど2000形との共通点が数多く見受けられます。吊り手も伝統的な円形を採用していました。

標準ガイドラインに基づいた設計に改められ、通常サイズに戻った側ドアや枕木方向に並ぶ三角形の吊り手など後に続くグループの基本になった2次車車内。号車番号のステッカーの書体が3次車以降との識別点です。

1・2次車と3次車の一部初期グループはLEDによる車内案内表示器をドア上に千鳥配置(反対側は紙の広告)しています。2000形と同一品に見えますが、英語表示の書体が変更され拡大された他、文字がゆっくり流れるなど見やすく改良されました。

初期車両のみで見られる小型の行先表示器です。横方向のスペースに余裕がないため、快速急行の運用に入る際は「快速急行」→「新宿」のように、種別と行先を交互に表示します。

 

 

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