marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(673回) (#4):ヨセフ物語は旧約聖書創世記の締めくくりのお話

2020-06-15 05:01:13 | 聖書・聖句

◆天地創造から、ユダヤ民族を選ばれ、その歴史を少なくとも神の言葉として書き続けられてきた聖書の歴史。その長い歴史の中で、新型コロナウィルスの世界的蔓延という状況の中で、アフリカでは大変な数のバッタ(サバクトビバッタというらしい。体の角質層が固くプラスチックのようでとても食べられるようなものではないそうです)の繁殖やら、日本にも地震があり、世界経済も混乱の中に会って、それらのことがすでに創世記から、黙示録に至るまで時折書かれていることに「私が神であることを知りなさい」と過去から警告している神様の声の記事を多くのキリスト者は、そろそろイエス様の再臨の時が近づいてきたのかという思いになった人も世界中に多くおられたのではないかなと思います。

◆わたしたちの神はイエス様が来られる以前のユダヤびとという選民族の歴史の中で語られてきました。天地創造以来、そして、その歴史の流れの中(<横軸>として、そして今日という日に礼拝を共になし<縦軸>、今の時間が将来の永遠の時間に伸びていること)で神様は、この場におられることを思いながらお話を聞いて神様の聖霊を共に分かち合いたいと思います。いつも永遠への導きの流れの中で今というこのとき、その神との壮大なドラマの一端に加わらせていただいていることに感謝致しましょう。

◆創世記12章以降にはイスラエルの民族の祖先アブラハム(12-25章)、イサク(25-28章)、ヤコブ(28-35章)、ヨセフ(37-50章)の生涯が書かれています。アブラハムは、多くの試練を経ながらも神を信じたので信仰の父と呼ばれ、イサクは父に従う従順な姿が描かれ、波乱に満ちた人生を送ったヤコブは、その困難な人生は実に多くの試練がありました。ヨセフの父ヤコブは「私のたどった年月は130年、わたしの齢の年月は不幸せだった」(47:9)とエジプトに行ってファラオに告白しています。その前半生の中で、ヤコブは天の使いから不思議な啓示を受け「イスラエル」と名前を受け取りました。それが今の国の名前ともなっています。押しのける者の意味を持つヤコブはそこで神様の新しい啓示をうけ継ぐ民族12部族の父となっていくのです。

◆お話は、そのヤコブの子供の末子でとてもヤコブから特別に可愛がられ、兄弟たちからやっかまれて奴隷として売られてしまうヨセフの物語です。その理由は、おさないヨセフには夢を解く力が与えられて、小さな頃から今に兄さんたちは自分に頭を下げ、かしずく時が来ると予言めいたことをよく話すことがあったためでした。憎たらしく思っていた兄たちにはヨセフをエジプトに奴隷として売ってしまいます。兄弟たちは父ヤコブにヨセフは野原で野獣に殺されたと嘘をいいます。ヤコブの落胆は大変なものでした。

◆それから何年が過ぎたでしょう。エジプトに売られたヨセフ。そこで大変な困難の連続でしたが、神様に助けられ夢を解く力によってエジプトの王様ファラオの夢を解き、世界に起こる困難(飢餓)に備えることを進言し、多くのアドバイスをし国を助けるため総理大臣にまで引き立てられるのでした。・・・ 続く