marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(677回) (#8):個人が集団で生活していくに必要な決まり

2020-06-18 22:40:40 | 聖書・聖句

◆世界のベストセラー聖書の中心に、貫かれて書かれていることは創世記が土台になっています。そこには、全人類の救済のドラマの予型が描かれています。無論、全人類ということはいわゆる選民族だけではなく異邦人も含まれています。それは見える肉の異邦人に係わらず人が生きて死に帰還する永遠の霊の故郷に選ばれし人々が、地上で過ごすべく予型が、ひな型がヨセフの生涯によって示されていることを知ることです。そのように、ひとり一人を導いている生きている神が主体なのであって、神は日々、それに応答するひとり一人のその主体性を問うているのです。

◆わたしたちが目指すのは、イエスが言われる「あなたは聖書をどう読むか。あなたはわたしを誰と言うか。」のそれです。これがイエスが、弟子と呼ばれ、父に願い助けぬしを送ろう、弁護者を送ろうと言われたそのことの支えに日々歩む人々のことです。聖書を語る様々な書物が、この世には限りなくあります。しかし、最終、自分の主体性を阻害するであろう中間に介在する人の言葉を参考にはしても極力入れないことです。混乱と争いの元にもなるからです。あなた自身に語る聖霊によれば必要であるかどうかは必ず分かるようになるでしょう。

人が個人から集団となり生きて生活し社会を維持するには共有する決まりが必要になります。それが次の時代の律法として著されます。すべての人が神の臨在、歴史を動かし給うているその方に主体的に少しも関わらない、そういう人がいるかもしれない。不祥事を起こす人がいるかもしれない。それは二千年たった今も同じです。そこで、方向性を失わないためにその手段として、「決まり(律法)」が必要になるわけです。この受け取りも、あなたはどうなのかとの選択を神はいつも語り続けているのです。僕らの人の決心と言うものほどあやふやなものはない、神というお方に対しても、ましてや生きる、死ぬなど考えなどしない。肉体が安楽ならばなおさらそうです。

◆何百年も経過し、世代交代が起こり、現状にのみ満足しようとする世代が起こった時、生き物へ命(霊)を吹き込んだその根本の土台を作られた神を忘れる世代が起こる。人類が破滅しようとする時代、選民族の歴史など知りもしない、神が命を与えられ、信ずる者をどのようにあしらわれて来られたかなど知りもしない異邦人も救済しなければならない。そのことを決して忘れてはいけないのだと語り続けるのです。行く末がどうなるかも分からない、しかし、神は必ず天の永遠の故郷、霊のエルサレムにわたしたちを導き、上ってくださるであろう。ヨセフの物語は、選民族を超えて全人類への啓示ともとれる今も語りかける信仰のひな型となっているのです。・・・続く