ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

今まで参戦したライブや訪れた内外の場所や食べ歩いたお店などを中心にその時感じた雑感について書いていきます!

尭之さん 安らかに!

2018-05-06 14:27:23 | 日記
元スパイダースのギタリスト井上堯之さんの訃報を聞いてびっくりした。何年か前に体調不良で現役を引退したと言うのは知っていた。

それでもボランティアなどで演奏したりしていると言うことも何かで読んで知っていたが、まさか亡くなるよな事になるとは・・・

長年のジュリーファンとしては井上バンドのリーダーとしてジュリーのサポートを80年までしてくれていたのと、プライベートではジュリーの仲人でもある事でことさら親近感が湧く。

当初の井上バンドは伝説のスーパー バンドPYG のジュリーとショーケンと言う二大ボーカリスト抜きのメンバーで構成されていた。

今考えるとPYGって本当にすごいバンドだったね。スパイダースからは井上堯之さんと大野克夫さん タイガースからはジュリーとサリーそれにテンプターズからはショーケンと大口ひろしさんの6人。正にGSオールスター軍団だ。
残念ながら出てきた時代が悪かったね。
結局大衆には受け入れられず、ショーケンは俳優の道に行くと言うことになりあえなく活動休止。
オリジナルアルバム1枚と田コロでのライブを収めたライブ盤それにシングルを4、5枚出しただけで終わってしまった。「花・太陽・雨 」や「自由に歩いて愛して」など今聴いても良い曲だと思うけど、確かにセールス的には難しいだろうね。彼らのライブの映像が残っているなら是非 正式にリリースして欲しいと思う。




PYGはオリジナル曲ももちろん演奏していたけどカバーも結構多い。しかもオールディーズと言われているものでは無く当時流行っている曲をいち早く取り入れているところがすごい。ストーンズのビッチやパープルの ブラックナイトなどなど。

ショーケンの意味不明な歌詞が今となっては味があって面白い。なんか勢いとノリだけで突き進んでいる感じが良いね。

ロックバンドとしてありたかったのに認められなかったと言う悲劇的なバンドだったね。

PYGが活動休止になった時、ジュリーですらもう日の目の当たることはないだろうと思っていたらしい。 そしてジュリーがソロ活動を始めた時からバックバンドとしてライブはおろかテレビの歌番組でも一緒に出演するようになった。

それまではアーティストが自前のバンドを引き連れて歌番組に出ることなどなかったのでジュリーと井上バンドが走りと言える。

作曲家としても ジュリーの曲を何曲も作曲していたし、マッチとショーケンが歌っていた「愚か者 」はマッチの歌唱でレコ大も取った。


また、「太陽にほえろ」・「寺内貫太郎一家」それに「前略おふくろ様 」や 「傷だらけの天使」と言った名作ドラマの音楽を担当したり、ジュリー関連で言うと 3億円事件をモチーフにした「悪魔のようなあいつ」や映画 「太陽を盗んだ男」の音楽を担当してそれぞれ素晴らしい曲を提供してくれた。

僕はジュリーと井上バンドのライブは2回参戦したことがある。でも2回目は尭之さんが手の具合が悪くてギターが弾けないとかで元メンバーの速水きよしさんがトラで弾いていた時だった。だから
尭之さんの生のステージはたったの1回だけだ。シングル 「恋は邪魔者」「時の過ぎ行くままに」やアルバム 「ジュエル ジュリー」と「今僕は幸せです」は井上バンドのサウンド全開で僕の大好きな作品だ。



尭之さんの亡くなった5月2日は日本のロック界にとっては正に因縁深い日だ。X Japan の Hide さんとRC の 忌野清志郎さんの祥月命日でもある。
活躍した年代は違えども日本のロック界に影響を与えたアーティストという意味ではまだまだ皆んな活躍できたのに勿体無いな~と言うのが正直な気持ちだ。

改めて 井上堯之さんのご冥福をお祈りしたいと思います。



R.I.P. Takayuki Inoue