ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

今まで参戦したライブや訪れた内外の場所や食べ歩いたお店などを中心にその時感じた雑感について書いていきます!

こんなライブ後にも先にも 無いよ! ジュリー編 ③

2018-05-17 11:15:05 | 日記
ステージにはジュリーとバンドのメンバーが登場してオープニングナンバ「福幸よ 」が始まった。




ギターの下山さんが抜けて以前メンバーだったベースの依知川さんが復帰したバンドはすでに鉄人バンドではなかった。ずっとツインギターのベースレスで還暦のドームツアーも乗り切ってきたメンバーこそが鉄人バンドということでメンバー紹介の時も鉄人バンドとは呼ばなくなっていた。

ベースが入った分リズム隊の輪郭はしっかりしたとは思うがツインギターならではの曲感がなくなってしまったのは残念だ。アレンジも曲によっては変えなくてはいけないし、少し物足らない気がした。

この20曲の中にはノリの良いロック調のものもあればグッと胸に迫るバラード調のもある。何より今のジュリーのキーにあって作っているのでかつての曲を歌うより声が楽に出ている。

しかし、やはり開始早々からスタンディングで拳を振り上げたり拍手したり、一緒に歌ったりという事は出来なかった。歌われている内容が重すぎて、やはり乗り切れないのだ。




ただ一つ言えることは一人のヴォーカリストとしての沢田研二の力量はやはり並大抵のものではないということだ。往年のヒット曲を歌った方が観客も乗れるし、盛り上げるのも楽だと思う。

だけどそういう伝家の宝刀を抜かずに多くの観客を引き込む歌のうまさはさすがだった。却って今回のようなライブの方がジュリーの凄さがわかって良かったかもしれない。

正直僕にはこのライブは辛かった。息を抜けるところがなかったからだ。最新のライブはライブの真ん中あたりに震災関連の曲を固めて歌うのでそこだけをやり過ごせば後は純粋にジュリーのライブを楽しめる。

時が経てばどんな惨事や辛い事も当事者以外は記憶から薄れていき、やがて忘れてしまうのが人の常だと思う。それを声を上げて歌い続けているジュリーの姿勢は凄いと思う。 ここまでずっとジュリーについてきたから行けるところまでついては行きたい。ジュリーが歌いたい歌を歌い続けて欲しいとは思う。 でも長年ジュリーと共に苦楽を共にしてきたファンにももう少し目を向けても良いのではないのかな?

全てのファンが今のジュリーのスタンスを望んでいるのではないと思う。やはり昔のようにカッコいいジュリーと思えるアルバムや曲も出して欲しい。多くのファンは正にジュリーと言えるサウンドに飢えていると思うのだが!



今のジュリーの姿勢は正にロッカーなのかもしれないが・・・
もし、3.11が起こらなかったらジュリーはどんな方向に向かって活動をしていたんだろう?

今度は震災関連や脱原発ソング抜きのジュリーブランドのライブをジュリーがマイクを置く時までに一度でいいからやって欲しい。

一枚の震災復興と脱原発というテーマのコンセプトアルバムの全曲再現ライブを鑑賞したという妙な満足感と最後まで純粋に乗り切れなかった不完全燃焼感が残る何とも言えないライブ参戦となった。

今年ジュリーは古希を迎え大きな会場を含め大体的なライブツァーを行う。バンドも変え心機一転新しいジュリーを見せてくれたらいいのだけど!

ジュリーの更なる活躍を祈るのみである‼️



正月ライブ2017祈り歌LOVE SONG特集

2017年 1月19日 フェスティバル ホール


セットリスト

01. 福幸よ(2016)
02. F.A.P.P(2012)
03. 3月8日の雲(2012)
04. 東京五輪ありがとう(2014)
05. Uncle Donald(2013)
06. 犀か象(2016)
07. 一握り人の罪(2014)
08. Fridays Voice(2013)
09. 涙まみれのFIRE FIGHTER(2015)
10. 泣きべそのブラッド・ムーン(2015)
11. Deep Love(2013)
12. un democratic love(2016)
13. Welcome to Hiroshima(2016)
14. pray~神の与え賜いし(2013)
15. 櫻舗道(2014)
16. カガヤケイノチ(2012)
17. 三年想いよ(2014)
18. 恨まないよ(2012)
19. 限界臨界(2015)
20. こっちの水は苦いぞ(2015)
---Encore---
21. 揺るぎない優しさ(新曲)
22. ISONOMIA(新曲)



# ジュリーが好き
#沢田研二
#フェスティバルホール