ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

美背中

2020-08-20 21:18:33 | サンバ2017
2017年8月1日の大宮スパークカーニバルは雨で、ダンサーは例外なく羽根なしでした。「羽根なし」はサンバイベントの中でもかなり異質で、カメコにとっては雨中のご褒美になります。ダンサーは羽根がないぶんゴマカシが利かず、魅力が肉体そのものになります。だからこそダンサーのほうも燃えるというか、美背中でダンサー同士が競うようなところがあると感じます。
大宮スパークは毎年参加ダンサーが多いので、羽根なしは壮観でした。羽根なしダンサーの最多記録だったのではないでしょうか。
ただ、羽根なしは肌の露出度が増してしまうので、チームにとしてはカメコの撮影を遠慮してほしいところだと思います。でも「羽根なしは神」ですから、私は拝みながら撮らせていただきました。ダンサーの矜持もあっちこっちでスパークして、見応えのある演舞でした。

書き遅れましたが、読者から、この日の「羽根なしダンサー画像」のリクエストがありました。
この日はビデオ撮影が主だったこともあり、画像の絶対数が少ないのですが、ちょっと蔵出ししてみましょう。























このくらいですかね。
この日はたしか外付けストロボの調子が悪く、装着してなかったと思います。もう画像が暗すぎて、見返す気も起きません。改めて見直して、自分の技術力のなさに、ほとほと情けなくなりました。

大島+府中=四谷

2017-10-12 00:18:03 | サンバ2017
常連サンバカメコはいつもの半分以下。あとは所沢に流れているのだろう。やはり所沢→四谷のパターンが多いようである。
タンガダンサーは7人前後。何人か新顔もあり、新陳代謝があるのはいいことだ。
松下奈緒似ダンサーはこんがり日焼けして、切れのある踊りだ。大島では浅草仕様の衣装と踊りをやったから個性が死んでいたが、ここではのびのびしている。タンガは金ピカで、手足が長いから千手観音のようだ。大島と同一人物なのに、こうも印象が変わるものかと驚いた。
コースは一本道で、それを1時間かけて踊る。距離の関係で、進行のスピードは遅い。ホントに、大島の再現のようだ。
車道には一般カメラマンも多く、撮影が困難な時もあるのは誤算だ。バシャバシャ撮りたいが、まだレンズの扱いに慣れていない。
バテリアは15人前後か。一通りの楽器は揃っているが、おもにタンボリンの音が聴こえる。
ほかはアーラ2人にポルメス。ポルメスを撮影するくらいの余裕は持ちたいが、オレはつい先を急いでしまう。
沿道ではアレグリアの関係者が応援している。彼女はダンサーで、今回は休みのようだ。
コースの半分まで来たところで休憩となる。ダンサーの踊りは30~40分が限界で、ブレイクタイムはカメコにとっても必要だ。
再開後も楽しく踊る。昨年の大島でも感じたことだが、このくらいのスピードでお互いが移動し、どこまでいってもダンサーが踊っているシチュエーションは、カメコにとって最高の幸せだ。今回は久々にそれを感じた。所沢も楽しかったんだろうが、四谷を選択してよかったと思った。
最後はハイーニャダンサーとバテリアが残り、一演奏して、パレードは終わった。





















次のステージまで時間があるので、あたりをぶらぶらする。ステージがある駐車場が見つかった。ここでは出店があり、大通りを除けば、ここがメイン会場のようだ。
つば九郎がいた小公園に戻ってみる。ミニステージでは大道芸をやっていた。
傍らでは小さな女の子が紙コップの積み木をやっていたので何となくカメラに収めたら、そばにいた係の人が、写真コンテストの応募用紙をくれた。
これを額面通りに受け取るべきか。オレには「幼児は撮りなんさな」という警告にも思えた。
メイン駐車場に戻ると、ステージではマーチングバンドをやっていた。それが終わると、阿波踊りが始まった。沖縄エイサーと並んで、イベントで阿波踊りはよく見る。司会進行は、例の赤いスタジャンのオッサンオニイサン。今年も元気そうで何よりだ。
阿波踊りも被写体になるのだが、女性の顔が隠れているのが難点だ。それでも何枚かパチリ。

サンバステージは定刻の6分前に始まった。もし所沢からハシゴをしても、オレがここにまっすぐ来られた自信はなく、やっぱり四谷一本に絞って正解だったと考える。

ステージではハイーニャダンサーが踊る。続いて楽器の説明と同時に、バテリアの演奏となった。
ステージ前には椅子席があるが、もちろん埋まっている。オレは観戦スペースの端っこで、遠慮気味に撮るだけだ。難点は傍らの出店の焼肉の煙だったが、時間的に店じまいで、だいぶ下火になった。

ステージではタンガダンサーが2人一組で踊り、会場を盛り上げる。松下奈緒似のダンサーも踊る。もうひとりのダンサーには申し訳ないけれど、やはり彼女を中心に撮ってしまう。もう見とれるばかりで、何年か前の府中のステージを思い出した。
最後はポルメスが登場し、大団円。さすがに巧みな構成で、アレグリアの神髄を見た。ありがとうございました。









閉会は午後5時である。ラストは主催者の挨拶。
「2020年は東京オリンピックがあります。3年後は別の場所に移動することになっていますが、どうでしょう皆さん、2020年もこの地でイベントを行わせていただいて、ここから四谷を、世界に発信していこうではありませんか!!」

3年後。3年後か…。3年後もオレはカメコをやってるのかな。
やってるんだろうなあ…。

五択の中の四谷

2017-10-11 00:50:43 | サンバ2017
10月第2日曜日は「秋のサンバデー」で、各所でサンバイベントがある。古くは「大高田馬場まつり」がサンバカメコ御用達だったが、これは数年前に廃止。2015年には東十条のサンバもなくなりさびしくなったが、それでもいくつか選択肢はある。
オレは四谷の「大好き祭り」に行く予定で、ここはアレグリアが踊る。これは午後2時からだが、ハシゴできるかといえば微妙なところで、たとえば浜松町の「みなと区民まつり」は、今年はアハスタォンが出場しない。午前11時からブラジル人のステージサンバがあるみたいだが、観覧後の時間を持て余すので、こちらは却下した。
浦和のブロコ大宮は時間の関係で無理。
世田谷のピー・ラ・ジールも同様。かつダンサーの頭数が少ない。
鶴見のサウーヂは暦の関係で、今年は1週間前に終わってしまった。
所沢のリベルダージは見てみたいが、所沢が遠すぎて却下。やっぱりアレグリア1本になりそうだ。

当日は昼過ぎに家を出たが、某駅で途中下車した。3日前にレンズを購入した家電量販店で、再びレンズフィルターを購入するためだ。
レンズ売場へ行って、その時と同じ店員さんがいればまた負けてもらおうと思ったのだが、見当たらない。しょうがないから自分でフィルター売り場を探し、該当品を見つけた。その額2,110円!!
3日前は1,000円だったから、あの店員さんはずいぶん負けてくれたのだ。
しかしどんなに安くしてもらっても、2枚目を購入するのでは、割高である。
購入して売場を出ようとすると、あの店員さんがいた。オレは手短に事情を話したが、店員さんは分かったような分からないような感じ。オレも購入後だったので値引きのお願いもできず、消化不良のまま店を出た。

JR四ッ谷駅に着いた。昨年のブログにも書いたが、「四谷大好き祭り」はやや異色で、開催場所が3年ごとに代わる。19回目の今年はその変わり年で、昨年の三栄公園から、今年は東京メトロ四谷三丁目とJR信濃町を結ぶ、片道二車線道路がおもな舞台となった。オレにとっては初見参の地である。
現地へは四ッ谷から歩いていった。四谷三丁目近くに着くと、パレードコースの向こう側の小公園に、黒山の人だかりがあった。
後で分かったのだがその中心は東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」で、彼はこの祭りの常連なのだ。サンバダンサーが出てもあんなに客は取り巻かないから、彼の人気のほどが分かる。

今年は3時までサンバパレード、コース近くの駐車場に場所を変え、4時30分~5時がサンバステージだ。
パレードの前にはマーチングバンドがあり、2組目がスタートするところだった。しかし演者は男性ばかりで、女性がひとりもいない。
あっ…と思った。所沢のリベの演舞はたしか2時~3時20分だった。終了後に電車を乗り継げば、四谷のステージだけでも観られたんじゃないか?
ネットで調べたら、ギリギリ間に合っていた。四谷の2本目が、例年の4時から4時30分に繰り下がっていたのをうっかりしていた。
オレはリベにも好きなダンサーが多い。所沢→四谷のハシゴも大ありで、もっとじっくり検討すべきだった。
このブログで述べるのもヤボだが、サンバを見る際、サンバの開催場所、時間、出場チームの確認は鉄則である。それもネットでの噂ではなく、ポスターなどの画像で確認しておくのがよい。事前に知識を入れておけば、後になって慌てずに済む。

マーチングバンドはスタートしたけれど、オレに追いかける体力はなかった。
バンドの音が次第に遠くなったが、しばらくすると近くなってきた。彼らが戻ってきたのだ。
それが終わると、いよいよアレグリアのサンバである。ビルの谷間の待機所から彼らが登場し、パッと華やかになった。
「サンバ、サンバ! みんなこれを見るために来てたのねー!!」
と、沿道の女性が苦笑いしながら叫ぶ。まさに図星だから、オレもつられて笑う。
タンガダンサーは数人いたが、松下奈緒似のダンサーはいたものの、「半玉の彩芽ちゃん」は不出場。もっとも出場したところで非タンガだろうから、諦める。来年こそ何とかしてほしい。
ほかにもオレ贔屓のダンサーがあるのだが、軒並み不出場となった。今回は松下奈緒似さんをメインに撮るよりなさそうだ。

サンバスタート。パレードは1時間の長丁場なので、最初の数分はその場で踊る。何か大島のミニ版を見ているようである。
見物者は車道で見てもいいようだ。ここで遠慮して歩道で撮ってもカメコの後頭部が入るだけなので、オレも車道に出た。

<以下次回>

松戸の不満

2017-10-08 12:11:17 | サンバ2017
昨日は「松戸まつり」で、演者は地元のセレージャ。オレにとっては2週連続のセレージャというわけだ。
演舞は午後2時からで、松戸駅前から伸びる大通りの奥からスタートだ。オレは少し早く現地に着いたが、このまつりの規模は大きいので、早くから行っても楽しめる。
ぶらぶらしていたら、セレージャの面々が登場した。しかしタンガダンサーが少なく、このあと近くの建物から出てくるんだろうと思ったら、これで終わりだった。
紫黄色のタンガダンサーは今回も休みか? オレはガックリきた。
スタート。オレは今回T社製レンズのデビューになるが、C社製レンズとズームの動きが逆になるので、扱いに手間取る。ズームの感覚も全然違う。戸惑うばかりで、まったく枚数が稼げない。
このまつりは、常連カメコは少ない方なのだが、地元のカメラマン攻勢がけっこうある。しかも彼らが車道に出ているけど、それは可なのか?
そんなだからオレも撮ったか撮らないか分からないうちに、チームはどんどん進んでしまった。
紫黄色のダンサーは、浅草仕様のコスチュームだった。参加していたのはうれしいけれど、そのコスじゃなあ…。

駅前に到着して、ここでパートごとの演舞となる。しかし、チームのみんなが正面(駅側)を向いているので、歩道にいるオレは彼女らの側面しか見えない。しかも駅に近づくほど観客が増え、相変わらず撮影はできない。正面に回ろうとしても、そっちこそ多くの観客でごった返している。もう、ニッチもサッチもいかないのだ。
しかもアーラが前方で踊っている時はタンガダンサーが最後尾に隠れていて、やっぱり撮影がしづらい。なんか、欲求不満がたまってしまうのである。
毎年思うのだが、チームの隊列が駅側を向いているのはどうなんだろう。たとえばバテリアを道路に並行して一列に配置し、その手前にダンサー連を配置する。これなら長い歩道を有効に使って、多くの観客が楽しめると思うのだが…。
駅前での演舞が終わって、スタート地点に引き返す。それも3~4分ほどで、あっという間にサンバは終わってしまった。

最後はセレージャのみんなが勢ぞろいして記念撮影。その後も三々五々地元の方としばし交流していたが、この時、ヒップ好きのカメコがダンサーのすぐ後ろでしゃがんで撮影していた。
対面にいたダンサーが注意しに行ったようだが、オレはその場面を見るのが嫌で、見なかった。
あのカメコ、ネットでもたびたび話題に上っているが、ヒップに執着しすぎだ。今日も隙あらばヒップ撮影で、行動が不気味すぎる。
もう、病気だと思う。警察沙汰にならないうちに、自重せよ。








日曜日の選択

2017-10-03 12:52:47 | サンバ2017
先週の土曜日は元住吉でサウーヂ。元住吉はお邪魔したことがないから楽しみにしていたが、いざ当日になったら、外出するのが億劫になった。
せめて撮りたいダンサーがいればいいのだが、オレはサウーヂに不案内で、そんなダンサーもいないのだ。
「行かぬ後悔より行く後悔」ではあるのだが、元住吉、遠い。家にいれば別の用事も済ませられるし、交通費は節約できるしで、結局家を出そびれてしまった。
あぁこのパターン、今年何回目だろう。オレも歳を取ったなぁ。

日曜日は東写に行くつもりだったが、Azullyさんしか撮りたいモデルがなく、そのAzullyさんも今年は2回撮ったので、サンバを見に行くことにした。
サンバは昼の八柱・セレージャと、鶴見・サウーヂで二択。さらに夜の守谷・セレージャがある。セレージャはダブルヘッダーだ。ちなみに3つとも暦の関係や時間の関係で、オレは行ったことはない。
オレが全盛時なら鶴見→守谷のハシゴだが、守谷の夜はパス。もう暗くなってまで、撮る気力がない。問題は昼の選択だが、八柱が場所的にも近く、セレージャの演舞も見たいので、そちらにした。
八柱は通称「あいさつまつり」で、9月17日の雨天順延の代替である。イベントの振替開催は珍しく、ミス湘南もそれをやってくれと思う。
サンバは1時から。20分くらい前に会場に着くと、そこは道路の一本道だった。YouTubeの予習では、ここをセレージャが練り歩いていたが、若干観戦スペースが狭い気がした。

奥のステージでは琉球エイサーの演舞をやっていた。
エイサーが終わってサンバ開始の7分前になると、ステージ裏の控室前で、バテリアの演奏が始まった。もちろんサンバカメコもいるが、少ない。やっぱりみんな、鶴見に行っているのだろう。
1時になり、ダンサーらがコースに飛びだした。だが残念、オレ一押しの紫黄色ダンサーは不参加。若干写欲が萎えた。
タンガダンサーの大半はお尻に余計な装飾がなくありがたいが、こんがり日焼けして、アスリート体型も多いのが微妙なところ。カメコ的には、少しムッチリしているくらいがいいのだが。
コースの両脇は出店が出ていて、案の定移動はしづらかった。それでもほかのカメコはずんずん進んでいく。他者への迷惑は別にして、そのエロ魂は見習うべきものがある。
それにしても前がつかえている。初見参のオレが言うのもなんだが、ここは出店が前方に出過ぎていないか? 今回のバテリアは15人前後。ダンサーは7~8人で、タテに並ぶには十分すぎるほどのスペースだ。もっと歩道の観戦スペースは取れるはずで、この規模で渋滞を起こすなど、ふつうはありえない。
チームは反対側の入口付近まで行った。オレはとっくに離脱し、遠くから眺めるのみである。鶴見に行くんだった、と選択の誤りを自覚したが、遅い。
チームはそこで長いこと踊っていたが、やがて引き返してきた。オレはデジ一で撮影するものの、今一つ気分が乗らない。贔屓のダンサーがいないと、こうもテンションが下がるものかと痛感した。
しゃがんで撮影していた地元カメコをダンサーがやんわり注意していたが、このブログの読者はこんな粗相がないよう、自制してもらいたい。
チームはスタート地点に戻り、ダンサーがいったん退き、バテリアのみの演奏を行う。そのあと再びダンサーが登場し、踊りだした。
しかしこれがスタート地点付近で踊っているので、観戦者が限られる。もう少し広範囲で踊ってもいい気もするが、もっともこの辺りが、演舞用のステージなのだ。
オレもそれなりに撮影して、演舞は終了した。

このまま帰れないので、後続のバンド演奏も聴いた。これがなかなかうまく、とくに3曲目の「タブー」はアダルトな雰囲気があってよかった。
ただ松田聖子メドレーは、男性も歌唱していたが、全曲女性ボーカルで占めてほしかった。

というわけで今回のサンバ、オレはノリが悪かったが、それでもそれなりに楽しめた。

後で調べたら、八柱も鶴見も、自宅からはそんなに所要時間が変わらなかった。
改めて、選択を誤った気がしないでもない。














↑「恋のバカンス」







スーパーヒップVS職人

2017-09-20 00:25:07 | サンバ2017
たぶん気のせいだろうが、リベルダージのタンガダンサーは、タンガに付ける装飾品の装着率が低いと思う。羽根も心なしか肩甲骨あたりに密集していて、「障害物なし」のお尻全開ダンサーが多い。「見られても減るもんじゃなし、好きなだけ愛でるがいいよ」という主張も見て取れて、まことに愛すべきチームだ。
歩道は狭い。前2列は見物組で、後ろの壁際も見物。その間の人ひとり分を、カメコが窮屈そうに移動する、という感じだ。
オレは人を押しのけてまで移動するキャラではないので、しばしそこで留まることが多い。
必然的にバックを撮る回数も多くなってしまった。
飛行士のバテリアの演奏は見事。聞き覚えのあるエンヘドも心地よい。

例の老人ホームの前まで来て、案の定渋滞が起こった。オレは先に回り損ね、ちょっと引き返して裏道を走る。もはやお馴染みの裏道利用だが、これ、大きくカーブする道だとほとんどワープしないばかりか、結局並行移動のカメコと合流して、満足に撮れないケースも多い。
今回はたまたま近距離の移動で済み、先頭のタンガグループに間に合った。
だが再び徐々に遅れを取り、気が付けばまたも渋滞に巻き込まれた。しかも今回は、郵便ポストと壁の間に巨大な人形がかませてあり、明らかに通行がしにくくなっている。
これが不可抗力なのか「カメコ返し」なのか知らないが、さすがにこの先を行くことは躊躇われた。
後方には裏道に続く道があることはあるが、後ろも詰まっていて身動きが取れない。ニッチもサッチもいかない、とはこういうことを云う。ともあれ鐘ヶ淵ではあまり経験したことがない苦痛で、それは前年より見物客が増えたことを意味していた。
ようやく裏道の出入口に戻ったが、もう裏道を利用する気力体力が失せてしまった。
すでにスタートから27分。もうバルバロスはスタートしているが、リベルダージのタンガ軍団も相当な迫力で、ここを離れるのは勇気が要る。だけど、人の少ないほうへ行きたかった。で、行った。

バルバロスはミニ浅草仕様。先頭は浅草の時のアーラと同じで、妖艶な衣装だった。
その後も似た構成が続く。ピンクアフロ系のダンサーはレオタード仕様で、これも妖艶ではあるが、タンガの露出度には及ばない。
そう、サンバカメコの目的はタンガダンサーの撮影であって、浅草なら満足できても、ミニマムの商店街では、やや物足りなさを感じてしまうのだ。
しかも今回は美季様もいない。前日東北方面で行われるイベントに参加したためで、彼女がいなけりゃ目的が何割か薄れる。オレは若干方向性を見失った。
ゴール地点に目をやると、まだリベルダージの演舞は続いていた。今から取って返すのもバカバカしいが、今は「流れ」を考えている場合ではない。バルバロスへのうしろめたさを感じながら、オレは再びリベルダージの元に向かったのだった。
しかしここも相変わらず混んでいた。進行方向の右側に回り込み、ダンサーの後方部隊だけわずかに撮れたが、また渋滞になってしまった。
それは理論上、分かる。サンバが来るのを待っていた見物客が、サンバが去った後もそこに留まれば問題ないが、うち何人かは、必ずサンバについていく。人は雪だるま状態に膨らんで、歩道のキャパを越えた時、必然的に渋滞となる。





























消化不良のまま、リベルダージは終了。オレは再びバルバロスの撮影に戻った。
しかしこちらも軽い渋滞となっている。オレは反対側、すなわち順光側の歩道に戻ったが、しばらくすると、地元のおっちゃんに「オラ、あんた、邪魔!!」とこづかれた。
オレは後ろにも目があるので、撮影する時は、つねに背後に人ひとり分のスペースは確保している。
だが今回は、オレの後ろをおばあちゃんがバギーを押して移動していたのだ。
オレは謝って道を譲る。オレが悪者みたいで納得がいかないが、ここでのカメコは産業廃棄物扱いだから、仕方ない。
バルバロスダンサーの演舞も終わり、ダンサーは退場。残った大人数のバテリアでしばし演奏をし、大団円となった。













リベルダージとバルバロスはこのあと別所でステージがあるが、それは地元の人のみの観戦となる。これが商店街サンバイベントの正しい形ではないかと思う。

今日を振り返ってみて、前半30分はそれなりにいい撮影ができたが、後半30分はほとんど収穫なしだった。ただ、リベルダージのタンガパワーには活力をいただいた。また1週間、何とか生きてゆく気持ちが起きた。
帰りは、駅の近くにまたも松島みどりさんがいたが、声を掛けさせていただく気力はなかった。

鐘ヶ淵へ

2017-09-19 14:27:16 | サンバ2017
昨日は墨田区鐘ヶ淵で「サンバde元気カーニバル」があった。もちろん地元商店会の主催。これは商店街の活性化を目的としたもので、商店会会員にサンバメンバーがいたことから、2014年に第1回目が開催された。
出演チームはリベルダージと仲見世バルバロスで、開催時間は1時間と短いながら、濃密な演舞が展開される。
このイベントは内輪色が濃いので、ほかのサンバイベント以上にサンバカメコは忌避されている。逆の立場からすれば当然の心情で、オレだってできれば遠慮したいが、あれだけのサンバダンサーが大挙出演するとなれば、我慢できない。商店会の皆様すみませんと、やはりお邪魔してしまうのであった。

昨年は同日に池袋でイベントがあったから、スタートには間に合わなかった。
今年は池袋も消滅し、ハシゴはなし。スタート時間に合わせて自宅から向かったが、それでも駅には早く着いてしまった。
空は台風一過、雲ひとつないド快晴である。1日ズレてりゃ前日はミス湘南の撮影会に行けたのだが、まことに巡り合わせがわるい。
奥のスタート地点に向かうと、途中の右手に老人ホーム?があった。商店街には時々ある光景で、この庭先でダンサーが止まって踊ることが考えられるのだが、その間観客は、前の歩道を横切ることはできない。
それがイヤなら反対側の歩道から撮影すればいいのだが、反対側は逆光なのと、そちらの歩道が若干狭い気がして、移るのを躊躇うのだ。今年はどうすべきか。
沿道には、赤いジャケットがトレードマークの、衆議院議院・松島みどりさんがいた。こうしたイベントには、議院先生が顔を見せることはよくある。
スタート地点では、リベルダージの面々がスタンバイしているようである。まだスタートまで20分以上もあるから、かなり早い。
スタート地点に着いた。商店会会員のサンバメンバーは、リベルダージのタンガダンサーなので、チカラの入り具合が違う。これでもかとダンサーが揃い、圧倒的迫力だ。
演舞前の撮影も黙認のようで、カメコもすでに撮影している。またこのスタート地点の順光側には広い空き地があり、一部観客やほかのカメコはそこにたむろしている。その流れでオレたちカメコはこちら側から進行することになり、その先が例の老人ホーム、となるわけだ。
オレもしばらくしてからデジカメを取り出した。
が、4~5枚撮影したところで、チームが日陰部分に退去してしまった。真夏ばりの暑さなので、体力の消耗を防いだのだ。
これから気合を入れて撮るか、と力んだ矢先だけに、この措置にはガクンときた。
「行かぬ後悔より行く後悔」は身にしみているが、「撮れる時に撮っておけ」も金言である。今回のように、目の前に絶好の被写体がいたのに、いなくなってしまうのだから…。

オレは彼女らが待機する日陰部分に行ったが、いい構図にはならない。それにここで撮影したらさすがに盗撮で、TBSに捕まる。
オレたちの居るところは日向だから、じっとしていても汗がにじむ。
このサンバをプロデュースしたと思しき、地元のタンガダンサーがいた。相変わらずスレンダーである。今回は羽根なしで、気合が入っているようだ。

定刻になって、リベルダージの面々が再登場した。改めて、タンガダンサーは20人くらいいるだろうか。オレお気に入りのスレンダーダンサーなど、レギュラーダンサーが何人か見当たらずしてこの数字は、リベルダージもかなりの規模のチームなわけだ。
沿道にはサンバカメコが目立つが、それに劣らず地元のカメラマンも多い。今回は彼らがおカネを供出しているのだから、当然の権利である。
バテリアの楽器が鳴って、ダンサーが踊りだした。しばらくそこで留まっており、これは絶好のシャッターチャンスである。
オレはバシャバシャ撮る。途中からビデオに代えた。だがこの天候なので、モニター画面がすこぶる見にくい。よく筋金入りのビデコがモニターに庇みたいなものをかぶせているが、あれはお尻のアップ撮影を隠す目的のほかに、画面を見やすくする意味もあったのだ。
もうビデオはやめて、デジカメに戻す。水色タンガで帽子風のカベッサをつけているダンサーは、今年も癒し系の笑顔を振りまいている。
ほかは黒タンガのダンサーがとても美人だ。30代の人妻風で、ほかのチームでも似た雰囲気のダンサーを拝見したことはあるが、リベルダージでは初見だ。ここは歩道が狭いので移動は容易ではないが、川口ぐらいの余裕があったら、彼女をずぅーっと追っ駆けていたかもしれない。







ほかにも新顔を何人か確認したが、こうして新人ダンサーが入るチームは、未来がある。

<以下、次回>

リベンジin大島

2017-09-12 18:40:03 | サンバ2017
サンバは地元イベントの一コーナーでメインイベント扱いが多いから、昼すぎから夕方にかけてが多いのだが、中には例外もあって、10日の「大島ビッグパレード」は午前中の開催だった。
オレは一人暮らしじゃないので、休日の朝から家を出ると、同居人に不審がられる。
だからといって家にこもっても悶々とするだけなので、強引に外出したわけだった。
なお同日には東写の撮影会もあったが、サンバカメコとしては大島一択である。

大島の演者はもちろんアレグリア。昨年は雨天につき室内での簡易演舞となったが、オレはその場所が分からず、10分程度しか楽しめなかった。今年はその時のぶんも楽しみたい。
今年のパレードも10時から12時30分まで。サンバは最終の第5梯団所属で、「100分間踊る」とのことだった。とすれば逆算して10時50分に現地着でいいのだが、2年前はスタート地点のはるか手前で、みんなが早い時間から踊り始めた。
あんなサービスタイムがあるから、オレも急(せ)く。現地着は10時22分だった。
スタート地点の最後尾にアレグリアの面々はいたが、ここだけ異様にヤジ馬が多い。そのほとんどがカメコで、オレは自分のことを棚に上げ、「お前ら好きだナー」と感心するのであった。
オレは隊列を確認する。先日の浅草のミニ版で、「半玉の彩芽ちゃん」はいたが、アーラ姿。つまり非タンガだ。今年このあとアレグリアの演舞を見る機会はたぶん1回だが、そこでオリジナルタンガを装着してくれるかどうか。
ほかにもダンサーはいっぱいいる。黒系仕様のダンサー群の中に、スレンダー美女がいた。8月の川口でも拝見したが大島では久しぶりで、個人的にはうれしい。
だが全体的に、タンガ率、というかお尻全開率が低い。黒系仕様のアーラも、お尻は全開なのに、それが黒マントで隠れてしまっている。これがバルバロスだったら、マントを透明にしたであろう。
自転車を引いていた妙齢の奥様が、メンバーとアイコンタクトをとっている。彼女は絶対にダンサーで、たぶんオレは撮影させていただいたことがある。
まだスタート時間ではないが、みんなは踊らない。結局そのままスタート地点に着いて、サンバの開始は10時50分をとうに過ぎていた。
結果論とはいえ、30分のロスは痛かった。

隊列は長いのに、タンガダンサーの頭数が少ないから、カメコもバラける。オレは隊列の最後尾でバシャバシャ撮る。
そのオレンジの羽根のダンサーは、昨年の池袋で、羽根なしで踊ってくれたダンサーだ。その笑顔は太陽のように健康的だ。
そういえば松下奈緒似のダンサーは今回いたっけ? と前に進んだら、カウガールハットでしっかり踊っていた。さっきは確認し忘れたらしい。
彼女の踊りは素晴らしく、オレは彼女がアレグリアの顔だと信じているが、ここでの踊りはまずまずというところ。やっぱり彼女はステージで、ピンで踊るのが最も映える。
沿道の見物客は多かったが、時々人波が途切れることがあり、そこはシャッターチャンスだ。
だがタンガダンサーが少ないからか、いい画が撮れない。おととしは撮影中に幸せを感じたものだが、今年はその域までいくかどうか。
コースの中盤でチームは一休み。演舞者には地元ボランティアから水分が配られる。今日は前日に続いての残暑で、日差しも厳しい。この一杯は美味かろう。
後半もこんな感じで続く。オレンジダンサーに張り付いているビデコがいるが、ダンサーの笑顔にハートを射抜かれたのだろう。
オレは、松下奈緒似のダンサー、オレンジダンサー、その前の金色カウガールダンサーと順番に撮り、そのスタイルのまま最後まで行った。
ゴール地点ではバテリアが残り、最後の演奏。これが勇壮で、ここだけ聴けば、アレグリアが浅草の3位以内に入ってもおかしくないと思った。

































終了は12時22分。夢の2時間が終わった。
(バックの掲載が多かったので、クレームがきたら消去する用意はあります)

職人のごとき2017

2017-09-11 16:52:01 | サンバ2017
9月第1週土曜日のサンバは、柏の「ふるさと田中みこし祭り」一択になった。昨年までは同日に立石があったのに、今年はサンバコーナーが消滅してしまったのだ。オレは昨年、立石を休んで柏にお邪魔したのだが、それがこんな展開になろうとは、あ然茫然である。
立石に行っとくんだった…。

ふるさと田中まつりは、柏で開催されるのはいいとして、交通費が高い。北千住からつくばエクスプレス(TX)に乗って、柏の葉キャンパスまで、22.5kmで565円って、どういう値段設定だよ。
その往復料金に、北千住までの交通費も含めると、かなりの額になってしまう。
それで何時間もサンバを楽しめるならまだしも、今回は40分前後。要するに費用対効果が悪いのだ。
今年は同じTXの三郷中央・におどり公園も体調不良で行かなかったし、今回も家で休もうと思ったけど、何とか家を出られたので、結局向かった。

TXに乗る。サンバでもなかったら絶対に利用しない路線で、我ながらよくやるよ。
途中、快速に乗り換えれば現地着は早くなったのだが、不案内なのでうっかりしてしまった。でも大事なく、サンバ開始時間までには何とか着いた。
この日の演舞は仲見世バルバロス。前週の浅草サンバカーニバルで2連覇を果たし、今回はその凱旋も兼ねている。
注目はサンバカメコの数だが、心配するほど増えていなかった。というのも、まつりの参加や見物の地元民のほうが、圧倒的に多かったからだ。またこの日は地方都市でもサンバイベントがあったらしく、コアなカメコはそちらに向かったらしい。

定刻になり、ステージ奥のビルの谷間から、サンバ一行が登場した。チームはダンサー7人、バテリア7人前後の構成で、昨年と同程度だ。大所帯バルバロスにしてはバテリアの頭数が少ないが、そこは予算に応じているのだろう。
オレはステージがっつり派ではないのでそこまで移動したが、人が多くて思うように撮れない。お尻専門に撮影しているビデコは、その人垣の内側、つまり演舞側の最前列をスイスイと歩く。この図々しさがオレにはない。
一行はステージの前を素通りして直進する。昨年と同じルートで、この外周を時計回りに進むのだ。
オレも追っ掛けたいが、その内側のロータリー部分は出店がいっぱいあり、地元客がごった返しているので、やっぱり撮影がままならない。オレが若干柏を敬遠した理由、それはこの撮影環境の悪さにもある。サンバカメコはサンバを見るのではなく、ダンサーを撮影するのが目的なので、こうした欲求不満はままあるのだ。
チームは10時の位置から左に抜け、そこから直線道路をたぶん往復する。もちろんそこもまつり会場で、今は歩行者天国になっている。左右に出店があり、中央部分に見物客が列をなしている。オレもそこに陣取り、やってくるダンサーをやっとカメラに収めた。
だが、例の尻撮り専門カメコがオレの対面でしゃがんでいて、バッチリ画面に入ってしまった。
よく屋台の真ん前でしゃがめるよねえ。このオッサンもオレと同病だから非難はしないけど、これじゃあオレがいい写真を撮っても、ボツにせざるを得ないよ。
チームはぐるっとUターン。車道の中央にいたオレたちは体をくるっと反転させるだけでよい。
しかしやっぱり人が多くて、日差しがキツイこともあり、いい写真が撮れない。
ダンサーは美人ぞろいでスタイルもよく踊りも完璧だが、あまりにも完璧すぎて、やや写欲が鈍るところがある。むしろアハスタォンの白ダンサーのように、「踊りはまだまだだけど、一生懸命踊ってます」という素人感があったほうが、こちらも萌える、というところはある。サンバカメコの意識は複雑なのだ。
チームはステージに戻って、バテリアの演舞。数は7人で、スルド2、ヘビニキ3、ショカーリョ、アゴゴ各1とこれだけで、十分音楽になっているのがすごい。
ダンサーが壇上に上がって、一踊り。それが終わると、バテリアの一人がマイクを取った。
「今年も柏の皆さんに、浅草優勝の報告をさせていただけることを、嬉しく思います」
これは演者側も招待者側にもうれしい言葉だ。
続いてダンサーの踊りが始まる。7人が横にズラッと並んで、何かのショーのようだ。動きにキレがあって、一糸乱れぬ動き。まさに職人のごとくで、ほかのチームのダンサーとは一味も二味も違う。
最後はダンサーが手を取り合って、観客にキレイにお辞儀して終了。やっぱり素晴らしいよバルバロス。TXに乗って来た甲斐は十分にあった。


















スーパーヒップ2017

2017-08-25 16:59:53 | サンバ2017
三茶ラテンフェスティバルはミニパレードがないので、例年より早く三軒茶屋を発った。
次に向かうは志村坂上で、「志村銀座まつり」にてリベルダージの演舞がある。浅草の直前なので、彼らも相当チカラを入れてくるはずだ。

サンバは4時45分からだが、30分以上早く現地に着いてしまった。スタート(ゴール)地点のステージでは、ゴスペルグループのライブが終わったところだった。
パレードコースは歩行者天国になっているので、ぶらぶら歩く。パレード前のこの時間は、写欲がムクムク湧いて、テンションが上がる。三軒茶屋にいたカメコも全員移動して、いよいよそれらしい雰囲気になってきた。

コースの向こう側からバテリアがやってきた。昔の飛行士のようないでたちで、浅草はそれ系のテーマなのだろう。
その反対側、つまりスタート側の手前からは、ダンサー連がやってきた。
リベにおけるダンサーの浅草衣装は毎年楽しみで、昨年は子豚ちゃん、その前年は虎だか豹だかで、いずれもお尻が全開だった。今年はどうだろう。
まず、外国人ダンサーが5人。みなさん魅力的なのだが、やはり注目は日本人だ。
ポルメスのポルタバンデイラはオレ一押しの女性で、今年もここで謁見できることをうれしく思う。続くハイーニャ格ダンサーは今年も露出が激しい。
アーラ、バイヤーナ、2組目のポルメスらが続く。アーラは、ふだんタンガを付けている女性が、重装備している。もったいない。
そして注目の浅草仕様ダンサーは、精密機械を模したデザインでスカートを着用しており、ガックリきた。

いや~、こんなデザインしかなかったんですかね。
ふだんのイベントでは切れ込みの激しいタンガでセクシーさを前面に出しているのに、浅草ではテーマに則るあまり、却って凡庸な衣装になってしまうのは皮肉だ。
後続にはタンガダンサーもいたが、物足りない。唯一の救いは最後尾の長身ダンサーで、彼女、昨年は肉襦袢みたいなのを着てオレを落胆させたが、今年はスチュワーデス風味でかわいく「復活」した。上半身はあれだが下はお尻全開で、やっぱり浅草ダンサーはこうでなくちゃダメだ。
なお今回の撮影モードは、スポーツモードをやめて通常モードに戻しているが、どうなんだろう。外付けストロボも用意しているが、この時間はまだ要らないと思った。
例によってお偉方のスピーチののち、パレードスタート。いまから先頭に向かうと時間を要するので、1本目は後方のタンガダンサーにまとわりつく。
もっとも最初の数分はその場に留まっての踊りで、これはこちらも移動の労がないからありがたい。
やっとチームが進行したが、歩道のカメコは意外に多く、構図を決める余裕がなくなってきた。黄昏時ということもあり、被写体ブレもひどいと思う。







コースの奥まで行って折り返し。オレも昔はそのままダンサーにひっついて移動したが、最近は適当なところで止まり、ダンサーが戻ってくるのを待つことにしている。
しかしこれといったショットは撮れない。先頭集団はすでにゴールして、ステージで踊っているようだ。
全員ゴールインしたのちステージに向かったら、ポルタバンデイラに、飛行士ハイーニャ格ダンサーが踊るところだった。
ここでも客はいっぱいいてよく見えないが、ステージ下の前列には、踏み台に乗って撮影しているカメコがいた。これも毎年の風物詩だが、高所から撮れるのだから、彼らはもう少し後方から撮ってもバチは当たらないと思うがどうか。

後続のダンサーはステージに登らず、1本目はこれにてまさかの終了。いささか消化不良の感はあったが、イベント的には盛り上がった。

2本目は6時30分からで、時間が50分ぐらいある。オレは志村銀座から10分ほど離れた蕎麦屋へ向かった。この店で一休みするのが楽しみなのだ。
ところがその店がお盆休みで閉まっていた。大通りを挟んだライバル店の蕎麦屋も休み。その隣の中華料理屋も休み。今年の志村銀座は、例年より1週早いのだ。
落胆して会場に戻ったが、こうなったら意地でも蕎麦を食べたい。すると志村銀座内に蕎麦屋があり、そこで蕎麦を食べた。
「カメコはサンバを撮影させてもらっている御礼に、そこの会場で飲食せよ」という暗黙のルールがあるらしいが、オレの場合は、ケースバイケースだ。カメコが現地に落とすカネなど微々たるもの。そんなもん、誤差の範囲でしかない。

さて2本目。先頭の外国人5人の中には、和風テイストのコもいて、2本目は彼女らについていくことにした。
スタート。あたりはすっかり暗くなっているが、沿道の客は意外に減ってない。というか、1本目より多い気がする。渋滞もかなりのもので、ダンサーの歩みのほうが早い。
アホなカメコが、歩道の「移動専用」箇所を、撮影しながら歩いている。これが、テメーだけよけりゃほかの撮影者はどうでもいいという、傍若無人の撮り方だ。
今年は警官の姿も多く見る気がする。オレの前にいる警官2人はのろのろ歩きやがって、後ろがつかえている。オレの後ろにいた男性がたまらず、「もっと早く歩いてください!」と促していた。
先回りしてやっとカメラを構えたら、踏み台のじじいがオレの視界を盛大に防ぎやがった。このじじいにこれをやられたのは2度目。もはや踏み台は最強のアイテムである。

ここで折り返し。外国人ダンサーはひとり羽根がないが、復路で再び装着した。しかし羽根の位置がおかしく、あれなら着けないほうがいい。
立派な一脚を持って撮影しているカメコがいる。その男とオレの進行ペースがいっしょで、いつも視界が邪魔される。
あるカメコは強烈なライトを照射していて、向きによってはこちら側にも当たる。それが眩しくてしょうがない。
まったく、やれやれである。サンバカメコの撮影なんて迷惑の掛けっこだからお互いさまだが、被写体が同じなので、こっちも奴らを回避できないのはもどかしい。
さっきの外国人ダンサーは、再び羽根を外した。綺麗な背中が全開になるから、WinWinだ。





今度は歩道で父親が娘を肩車して歩いている。これも迷惑なパターンだ。
外国人ダンサーがゴールインして、ステージが始まった。今度は各パートもれなくステージで踊るはずで、オレもビデオを構える。
ステージが落ち着いて見られるからいいが、やっぱり人の頭が邪魔だ。でもこれも景色の一部と考えるしかない。
しばらく経つと、オレの前にわずかにある空間に、さっきと別のじじいが来て、踏み台を噛ませにきた。
えっ!? そうやってオレの前に立つ!?!?!?
さすがにオレもそこまで譲歩できない。いやいやいやいや待ってくれと、オレもブロックした。

ステージは各パートが最後まで踊って、大いに盛り上がった。
ラストは車道のバテリアが最後の仕上げに演奏する。オレたちはタンガ、タンガと血眼になっているけれど、彼女らが気持ちよく踊れるのも、バテリアの軽快かつ勇壮な演奏があるからだ。
見物客も笑顔になって、手を叩いている。ああすばらしいな、志村銀座。
毎年リベを招聘してくれる地元民には御礼を述べたいし、期待に応えてくれるリベにも感謝の気持ちでいっぱいである。


帰宅後画像を確認したら、被写体ブレが多く、外付けストロボもあまり効いていなかった。
やはりスポーツモードで撮るべきだった。オレも長いことサンバカメコをやっているのに、いまだに撮影方法がいい加減で、カメラ初心者みたいだ。

さて、明日は待ちに待った浅草サンバカーニバル。今年はロボレスが出ないらしいが、3年前はもともといなかったと考えれば、喪失感は少ない。
出場チームのみなさまには。今年も楽しい演舞を期待しています。