ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

大宮は豪華版<後>

2014-08-04 00:46:42 | サンバ2014
結局オレは、そのままの位置で撮影することにした。毎年こちら側で撮影しているからで、そのスタイルを壊したくない。結構オレは保守的なのである。
ただ融通が利かないともいえ、それでオレは人生の大半を損している。

ようやくバルバロスがやってきた。オレンジの羽根の彼女は、相変わらず向こう側だ。
この時、しまったと思った。
歩道を渡っていれば、彼女を間近で撮影できたんじゃないか!!
そうかそうか、しまった、しまった…!!
オレはそのまま撮影を続けるが、やっぱり彼女は遠い。もう、チームはこのままゴールインしてしまうのか…。と思いきや、一行が道路の中途で立ち止まり、パフォーマンスが始まった。
オレンジのダンサーもこちら側に来てくれ、オレにつかの間の幸せが訪れた。ホントに彼女は綺麗だった。
やがて彼女があっち側に行ったが、オレは前後に移動して、今度は別のダンサーを撮る。
これが15分くらい続いたろうか。やがて進行が再開し、ダンサーはお先にお役御免。残りは一部のダンサーの踊りと、バテリアの演奏となった。
これがいつもながら、なかなか聴かせるのである。昨年の湘南台のミニステージでは、ヘビニキだけが10人そろって素晴らしい演奏を聴かせてくれ、オレは不覚にも感動してしまったのだが、そのくらいバルバロスのバテリアには力がある。エンターテインメント性がある。もう、プロといってもいい。
やっぱりバルバロスは最強だ。昨年の浅草で、某チームがこのチームに勝てたのは奇跡的なことだったんじゃないかと、ヘンなことを考えた(某チーム、ごめんね)。

あの奇声バカが相変わらずヒューヒュー叫んでいる中、最後はバテリアが観客に深々とお辞儀をして、去って行った。
去り際もスマートというか、たとえば某チームも、こういう退場の仕方をしたらどうかと思う。つまりダンサーが最後まで残っているから、「終了後の撮影はご遠慮ください」と声を張り上げることになる。バテリアが残って、しばし演奏をすればいいのだ。
……でも無理だな。あれはダンサーとバテリアの動きが同時に終わるからいいんだもんな。いや、難しいネ。

いろいろあったが、今年も楽しい大宮だった。と思ったら、後方からスルドの音が聞こえてきた。
そうだ、まだブロコ大宮がいたのだった。
やっぱり、忘れるところだった。バルバロスのあの演奏を聴いちゃうと、ブロコはダンサーもバテリアも、ゆる系という感じ。ただこれはこれで、もちろん楽しい。
改めて、今年も楽しい大宮だった。

(2016-06-22一部修正、再アップ)

大宮は豪華版<中>

2014-08-03 00:08:55 | サンバ2014
サンバチームはまっすぐ進んだ後、右折。大宮スパークカーニバルのルートはちょっと複雑で、グニュグニュッいう感じなのだ。
バルバロスには、かなり目を惹く美人がいた。水色のカベッサにオレンジの羽根で、あべ静江系だ。昨年の写真の中にやはり大変な美人がいたが、その彼女と同一人物だと思う。今年は彼女を中心に撮ろうと思った(以前、万遍なくダンサーを撮るようになった、と書いたが、どうも違うクサイ)。
交差点の近くまできて、ちょっと早めの休憩である。ブロコ大宮も数分遅れてやってきた。
バルバロスは道路の中央にダンサー、手前にバテリアが休んでいるが、ダンサーは何かを隠すわけでもなく、大っぴらだ。まあオレたちもてんでに撮影を続けているわけだが、何かこう見慣れてしまったというか、お尻にトキメキを感じなくなっているのに、オレ自身愕然とした。
某企業のドライバーが、スマホで撮影をしている。今は仕事中だが、つい撮りたくなる気持ちは痛いほど分かる。

サンバ再開である。しばらく進むと、反対側の道を行く神輿連中とすれ違った。バチバチッとスパークするようである。スパークカーニバルの名前は、ここからきている。
例のダンサーは3人並列のいちばん向こう側にいるので、思うように撮影ができない。しかもここ大宮は、手前の花壇に見物客が乗って見るので、どこのまつり会場よりも撮りづらい。オレが忌み嫌うミニ脚立の使い手より、よっぽど始末が悪いのだ。
下りて見たってサンバは見られるのに、見物心理として、少しでも高いところから望みたいらしい。
それはともかく、チラチラ見える彼女はスレンダーかつ可憐系でまつ毛が長く、撮影意欲をそそられる。彼女を好くカメコはたくさん出るような気がした。
しかしこうなると、デジカメはお手上げである。ビデオにしても同じことで、可動範囲が狭いから、ひとりの女性を追っかけることは難しくなる。
駅方面に突き当たるが、ルートはここを左折する。ここがカメコにとって難所で、オレたちは右に大きく膨らんで迂回しないと、チームが撮影できないのだ。
その間のチームのルートがよく分からないのだが、恐らく見物客はいないと思われる。オレに言わせれば、大宮サンバはまだいくつも改善の余地がある。

まだチームが見えないところで、待つ。近くには例の「ヒョーーーッ」のおっさんがいる。相変わらずうるさい。彼はサンバカメコではないから特徴を書いてしまうが、彼は○の帽子をかぶり身長は16Xセンチ前後。メガネをかけて、○○○○のカメラを提げていた。
オレの勝手で悪いが、オレはあんたを許さない。
目の前には短い横断歩道がある。ここを渡るか、そのままこちら側で撮影を続けるか。
ここが運命の分かれ道だった。

(2016-06-22再アップ)

大宮は豪華版<前>

2014-08-02 02:32:50 | サンバ2014
1日は、大宮夏まつりスパークカーニバルである。ここはバルバロスがレギュラー。数年前はウニアンも参戦していたが、いつの間にかいなくなってしまった。現在は、地元チームのブロコ大宮が脇を固める。
あれは数年前、スタート待ちをしていたら、地元の子供が熱中症で倒れてしまった。たまたまそばにいたオレはおろおろするばかり。近くの美容院に入ってアイスノンなどをもらったりしたが、そんなんじゃダメだ。
そこへ飛んできたのがバルバロスのバテリアで、開口一番、こう言ったものだ。

「私は医者です」

即、オレの出る幕はなくなった。それにしても、メンバーに医者がいるとはバルバロス、なんて選手層が厚いんだ…。
お医者さんの趣味がサンバはカッコイイが、フツーの会社員の趣味がサンバカメコとは笑い話にもならず、その差は天と地ほどある。オレは本当に情けなかった。

で、1日である。平日のサンバ観戦はかなり難しいが、そこは時間をやりくりした。でも大宮に着いたときは、6時を数分すぎていた。
オレの読みではサンバが始まったばかり…のはずで、確かにそうだったが、パフォーマーがバルバロスだったのでびっくりした。オレは慌ててカメラを取り出すが、ブロコ大宮はもう出ちゃったのだろうか?
バルバロスはマラバリスタ数人を先頭に、タンガダンサー2人。続いてアーラの団体。さらにタンガダンサーが20人前後続いた。そしてポルメス。ポルタバンデイラは先日の羽村でタンガを付けていたお姐さんが務めていた。彼女はダンス講師をしているはずで、そんな記事を見た記憶があるのだが、名前を失念してしまった。
バテリアが続き、後半もタンガダンサーが15人前後。そしてアーラ。
まったく、いつもながらの大所帯である。タンガダンサーなど、所属が全員そろったら、何人になるのだろう。

若干年齢はイッテいるが、魅力的なダンサーを順番に撮っていると、後方にもう1チームが見えた。ブロコ大宮だ。今年は彼らが後半を務めるらしい。しかし、バルバロスのあとで盛り上がるのだろうか。
ブロコ大宮は、羽村のミストケンチで見たダンサーがいた。セレージャのダンサーもいる。タンガダンサーは総勢10人前後か。たぶん、地元出身のダンサーが集合しているのだろう。

オレはバルバロスに戻って撮影を続ける。すると、「ヒョーーーーッ!!」」と奇声を上げるカメコがいた。
以前もブログに書いたことがあるが、パレードの最中、甲高い声でのべつまくなし叫ぶバカがいる。これ、本当にやめてくれませんか。
この人の言い分は分かりますよ。サンバを応援してるんでしょ? だけど、そんなの応援に入りませんよ。アンタ、応援しているフリをしているだけでしょ? こっちは落ち着いて撮影したいんだ。アンタの声なんかいらないんだよ。迷惑だよ、迷惑。応援したいなら、拍手で十分でしょう? それをなんで、奇声を上げるかなあ。

まさか、今日はこれからコイツと、ほぼ同時に移動することになるんだろうか。
そう思ったら、気が重くなった。

(2016-06-22再アップ)