ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

スーパーヒップ

2015-09-30 22:54:24 | サンバ2015
三軒茶屋から田園都市線~半蔵門線、都営三田線と乗り継いで、志村坂上に着いた。志村坂上は「志村銀座まつり」で、夕方からリベルダージのサンバがある。かつては9月上旬に行われていたが、ここ数年は、浅草の1週前に行われている。
地上に出ると、すでにリベルダージがスタンバイしていた。三茶でアイスなんか食ったから、けっこうギリギリの時間になってしまった。
浅草サンバ直前だからチームの人数も多いが、オレの目の前にいるダンサーの一群が、羽根なし!だった。
この日の空模様は怪しく、いつ泣き出してもおかしくない状況だった。羽根なしは大事を取ったものか、それともこれが浅草の「正装」なのか。いずれにしても、気前がいい。リベのダンサーはホントに、出し惜しみしない。

これからお偉方の開会の辞があるらしく、ダンサーはみんなそちらを向いている。そのダンサーのヒップが、芸術的なまでに美しい。ウエストがキュッと細く、ヒップがプリン、と出ている。みんな腰に手をあて、見事なポージングだ。サンバカメコならずとも、思わず見とれてしまうフォルムである。
スタート前だが、ついシャッターを切ってしまう。これが盗撮のようで、我ながら情けない。お前恥を知れよ恥を!! と、自分にツッコミを入れる。とはいえ、この絶景を前にして眺めているだけのカメコがいたら、それはカメコではない。
20枚くらいか、バシャバシャ撮って画像を確認する。が、カメラも露出オーバーしたか、ほとんどが真っ白けになっており、またもや気を失いそうになった。

後で分かったのだが、この時カメラのモードダイヤルがシャッター速度優先になっていて、これが外付けストロボとの相性を悪くしたのかもしれない。この辺り、オレはカメラの知識が乏しいので、原因が分からない。それにしても、今年はリベルダージとの相性がわるい。

オレが頭を抱えていると、お偉方のスピーチが終わり、スタートの時間が近づいた。
リーダーが
「来週は浅草がありますが、今日はその予行演習ではなくて、志村の皆さんに向けて頑張りましょう!!」
と言った。その言やよし、である。
パレードコースはこの大通り(商店街)を真っ直ぐ歩き、途切れたところを折り返し。最後はスタート地点でステージというものである。
パレードスタート。ダンサーはしばらくその場で踊り、オレはストロボを外して撮影する。気を取り直して…というわけにはいかないが、撮影を続けるしかない。さっきの失敗が引き金になったということもあるが、1本目は、彼女らについて行こうと思った。
オレの近くのカメコが「ヒョーーーッ!!」と奇声を発しながら撮影している。場を盛り上げようの意だろうが、こちらは鼓膜が破れそうだ。ウルセー!!
オレはダンサーの前から後ろから、バシャバシャ撮る。浅草サンバが近いせいもあるが、みんな踊りにキレがある。ダンサーの笑顔もはじけて、素晴らしい。
その後ろはバイアーナが続いている。彼女らの目には、オレが変態カメコに映っているに違いない。まったく、サンバカメコなんて社会のクズだ。屁の役にも立たない。



それでもほかの隊列も見ると、アフリカの匂いがする。足高のウマがいて、ライオンキングを思わせる。今年のリベルダージは、それ系のテーマのようだ。

歩道のサンバカメコは多い。そのほとんどが、三茶からのハシゴだ。歩道はスタート付近こそ狭かったが、徐々に広くなって、おしくらまんじゅうはしない。ただし地元の観客も比例して多くなり、撮影も難しくなってきた。
折り返したダンサーがやってきた。先頭グループは外国人ダンサーで、彼女らの魅力は追浜で確認済だが、今回は撮影の余裕がない。
その次のダンサーグループは猫ちゃんだ。今度は「キャッツ」というところか。あ、いや、あれは白ヒョウか?
その彼女らがこちら側のダンサーとスパーク(すれ違う)した。
こちらのダンサーもUターン。オレは今来た歩道をそのまま引き返す。ここ、そのまま大回りして向こう側の歩道に渡るのは、スタート付近で「通行止め」に遭うのでよくない。
オレは、復路も羽根なしダンサーを中心に撮影した。
ステージには、ダンサーが順繰りに登壇した。ちびっこサンバ隊もかわいらしい。最後はハイーニャ格ダンサーとポルメスが登場して、真夏のサンバが最高潮となった。



ここで休憩。オレは商店街を離れ、昨年入った蕎麦屋へ行く。しかし満席で、別の蕎麦屋に入った。テレビは24時間テレビを映していて、昨年のデジャヴだ。

最終2本目は6時30分から。スタート地点に戻ると、メンバーが集まり始めたところだった。
羽根なしのダンサーは、今回は羽根あり。やっぱりこれが正装だよな。
オレはさっきの女豹ダンサーの元へ行ってみる。これが驚いた。

<つづく…と思う>

チャチャチャで三茶

2015-09-29 20:53:54 | サンバ2015
サンバカメコの神髄は裏道走りにあり。裏道を走る体力がなくなったら、サンバカメコを止める時と心得る。
それにしたって、ここで走るメリットがあるかねえ。オレは前方の古参カメコに続いたが、大きく迂回して戻ってきたら、ゴール地点に先着してしまった。…あれ?
ラムズがまだ遠い。ちょっと距離を稼ぎすぎたのだ。オレは歩道の反対側に渡り黒ダンサーを待つ。
やっとラムズが来たが、スーパーの前を右折する時、黒ダンサーが右のダンサーと入れ替わり、またオレから遠くなってしまった。ガーッ、なんてことはない、裏道なんて走らず、そのままフツーに歩道を歩いてればよかったのだ。
今から歩道の右側に戻ろうにも、障害物が多すぎて、ニッチもサッチも行かない。
おろおろしている間に、パフォーマンスが終ってしまった。あー、せっかくのラムズだったのに、もったいないことをした。

4チーム目はサウーヂ。1986年設立、横浜を拠点とするグループだ。浅草サンバでは2度優勝し、今年もその有力候補だ。
そのサウーヂは今年、オレたちカメコの間でトミコさん旋風が吹き荒れた。トミコさんの妖しい肢体にオレたちはすっかり騙されたが、結果的に賛辞を惜しまず、トミコさんは一躍時の人となった。
サウーヂの隊列は、チームカラーのピンクを強調した、豪華なものだ。参加者も多い。ただし、テーマはちょっと分かりにくい(プログラムには、テーマが掲載されていた)。
工事現場の誘導員に扮したダンサーがいる。トミコさん? まったく、罪作りなカラダだ。
トミコさんを撮影するのは畏れ多い。オレはほかのタンガダンサーを撮影した。
5チーム目は、クバ・キューバ。キューバ音楽をやっていそうだ。しかしタンガダンサーがおらず、音楽を聴くのみだった。

以上、全5チームの演舞が終ったが、時刻は3時にもなってない。予定では4時30分までとなっていたのに、随分早い店じまいである。
夕方からは志村坂上でサンバがあるが、まだ時間がある。どうしようかとプログラムを見ると、あいあいロードなるところで、3時からミニサンバパレードがある。これはなんだ?
迷いながらあいあいロードに着くと、フェスタンサがミニステージをやっていた。もちろんダンサーもいる。ちゃっかりカメコもいて、この辺はさすがに抜かりがない。
それが終わると、ミニパレードである。けっこうしっかりパフォーマンスをやってくれるのだ。
2チーム目はピーラジール。本パレードの時に堪能できなかったから、ありがたい。
タンガダンサーはとてもキュートだった。
残り3チームも出るかと思ったが、ミニサンバは30分間なので、これで終わり。でも本パレードも含め、とても楽しかった。ありがとう三茶。

なお今回のサンバパレードは、コンテスト方式。観客投票の結果、サウーヂの優勝となった。浅草に向けて、いい弾みになったことだろう。

さて志村坂上に行きたいが、ちょっとアイスでも買おうか…。
この判断が、後の行動を微妙に狂わせるとは、この時のオレは知る由もなかった。

三茶でチャチャチャ

2015-09-28 23:34:27 | サンバ2015
サンバパレードといえば、反射的にタンガダンサーが思い浮かぶ。しかしイベントによっては、それが希薄な時がある。「三茶ラテンフェスティバル」がそうで、これはけっこうな数のサンバチームが出場するのに、タンガダンサーのイメージがない。
実際、ダンサーの数が少ない気がする。チームが浅草仕様で出るので、サンバ・エンヘードが中心になっているのかもしれない。
だが、サンバがあれば現地に出かけてしまうのが、サンバカメコの悲しい性だ。今年の三茶イベントは8月22日と23日で、サンバカーニバルは23日だった。23日にオレが出掛けたのは言うまでもない。

サンバは1時30分から。三軒茶屋の駅を降りて地上に出ると、戻る感じでサンバ会場のストリート(茶沢通り)に出た。
今まで述べてきたように、こういう場合、スタート地点は向こう側だ。途中でプログラムを入手して中を確認すると、今年の出場は5チーム。ラムズの参戦があり、これはうれしいサプライズだ。
そのままずーーっと先まで歩いていくと、1チーム目がスタンバイしていた。
フェスタンサで、1993年設立のチームだ。ふだんはあまり見ないが、三茶の常連である。
その手前には、お偉方が勢ぞろいしていた。この類のパレードにはよくある光景で、その傍らには、ピンクのタスキをかけた「三茶ガールズ」がいた。当然ながら美形で、彼女がタンガを付けたらカメコが殺到しているところ。
その後方には交通少年団が従える。実に健全な光景だ。

定刻にお偉方がスタートしたが、オレの目当てはフェスタンサのダンサーなので、オレは彼らを見送り、スタート前のダンサーを撮影する。これがカメコの正統な行動だ。
カメコはもちろんいっぱい。その異様な光景にウンザリするが、自分もその光景の一部なのだ。それがイヤならカメラを仕舞って帰ればいい。
フェスタンサ、スタート。オレは駅に向かって右側の歩道に位置する。この選択がけっこう重要なのだ。
綺麗なタンガダンサーを写真に収める。この瞬間がいい。





刀剣を持った女性ダンサーがいる。男性ダンサーはローマ人?仕様で、古代の外国人を模している感じだ。
もっとバシャバシャ撮りたいところだが、チームは意外にスピードが早い。パレードコースは数百メートルあるから長いほうだが、チームは15分ごとにスタートするから、どんどん進まねばならない。そしてオレたちカメコは、引き返すタイミングが重要となる。でもダンサーに引きずられ、つい先へ先へと進んでしまう。
中間地点に到着する。ここはかつてお偉方が座っていて、チームも立ち止まりパフォーマンスをしたものだが、今年はそれがなくなっていた。
結局オレはゴール付近までついて行き、慌てて引き返した。

2チーム目はピーラジールで、小規模ながらかわいいダンサーを揃え、バテリアもそこそこいる。しかし3チーム目がラムズなので、涙を飲んでスパーク(すれ違う)するしかない。
だが、ここでレモン色のダンサーに粘着するのだった。結果論ではあるが。

ラムズの元に向かう。ラムズもかわいいコばかりだが、オレ一押しは通称「黒ダンサー」で、ラムズの歴代三指に入る美形だ。腕にシャワー状?の飾りを付けていたが、これは月末の浅草仕様だろうか。
オレは黒ダンサーを撮りたいが、彼女は2列のあっち側にいるので、うまく撮れない。ここで歩道の選択を誤ったことに気付いたが、右側撮影はオレのスタンスだからしょうがない。気を取り直して、ほかのダンサーを撮影する。



沿道の客がどんどん増えてきて、先が詰まってきた。三茶でこのケースは初めてである。
オレの前にいたカメコは、裏道に舵を変えた。ええ!? 三茶で裏道を走るのか!?

<つづく…んだろうなあ>

浮気をする

2015-09-27 01:28:45 | ミス湘南
オレはサンバカメコを自認しているけれども、時々水着モデル撮影会にもお邪魔する。
モデル撮影会とは、主催者にいくばくかのおカネを払って、海岸や公園でモデルを撮るものだ。日本男児が何を軟弱なことをしておるのだと言う向きもあろうが、オンナ友達がなく、風俗に行くお小遣いもなく、半分ニートで将来に何の楽しみもないオッサンには、これが生きる糧になるのである。

8月9日は各所でサンバがあったが、オレは神奈川県大磯のモデル撮影会に行った。7月5日の同撮影会が雨天中止になったこともあり、今回は外せなかった。
いわば浮気をしてしまったわけだが、サンバカメコになる前はモデル専門カメコだったわけで、原点に返ったともいえる。ということは、サンバ撮影のほうが浮気なのかもしれない。
今回の参加モデルは10人。撮影時間は10時半から3時半まで。途中20分間の昼休みがあるが、それ以外はみっちり撮影だ。
早速撮影に入るが、モデル撮影の何が楽かといえば、
「モデルが動かない」
これに尽きる。
サンバはダンサーが激しく動き、同好のカメコも多いから、まともな写真は数えるほどしか撮れない。
その点撮影会はしゃがんで撮影できるし、こっちの指示にも応えてくれる。おカネを払ってるんだから当然ともいえるが、ありがたいことだ。
じゃあ、ちょっと作品を載せる。


↑2015年度ミス湘南グランプリ 福田千明さん


↑準グランプリ 真実さん


↑ベストフォトジェニック 田島佑里子さん


↑フォトジェニック 緒方咲さん


↑フォトジェニック 末永沙也加さん


↑フォトジェニック 新名みはるさん


↑フォトジェニック 松尾玲さん


↑2013年度フォトジェニック 美涼さん

田島佑里子さんが歴史に残る大人気ぶりで、オレも彼女につきっきりだった。そんなわけで、コンプリートしてません。でもほかのモデルさんも魅力的で、時間が許せばじっくり撮りたかった。
ところでこうした撮影会には、「写真コンテスト」もある。入賞したら、現金とか賞品券がもらえるのだ。
オレもこの会のコンテストに何回か応募したことがあるが、残念ながら入賞はなし。もっとも、ヘタに入賞して、撮影会の現場で表彰なんかされたら、オレが特定されてしまう。
このブログでひっそりと発表しているぐらいがいいね。ハハハハハ。

大宮最高!!

2015-09-26 23:18:19 | サンバ2015
目を凝らしてみると、あちらもかなり大人数である。もちろんタンガダンサーも多い。だが今から駆けつけても、すぐに前半が終わってしまう。
それでも居てもたってもいられず、オレは彼女らの元へ駆けつけた。
…ああっ!!
彼女らは見たことがある!! ミストケンチを中心に構成された、彼女らがブロコ大宮だ!!
じゃあ最初のチームは何だったんだ? また別のチームだったのか。うわっ、そうか!! 今年はサンバチームが3つ出ていたのだ!
ブロコ大宮は混成で、アレグリアやリベルダージのダンサーが確認できた。いやこちらも、かなり豪華な布陣である。プログラムをちゃんと見とけば、3チーム目のパフォーマンスもカメラに収めることができたのに、残念。事前の調べが甘かった。

後半のスタートの時間になった。最初のサンバチームから観戦したいのはヤマヤマだが、今年初観戦のバルバロスを堪能したい。それで、バルバロスについていくことにした。
後半スタート。バルバロスが神輿のオッチャンらとすれ違う。バチバチッと火花が散ったかのようで、「大宮スパークカーニバル」の名称はここからきている。
オッチャンらはふんどし姿。ダンサーはタンガで、どちらも公道で尻丸出しだ。ああ、日本の平和を感じる。
沿道の観客はこのあたりがピークで、大変な数だ。歩道には花壇というのか、ブロック状の箱に植物が植えられている。観客はその上に乗っかって見物するので、後方にいる客は全然サンバが見えない。
オレも人垣の間から撮影するが、ダンサーまで遠いのと、ストロボの光が前の客で遮られるのとで、真っ暗な写真になってしまう。大宮は、ダンサーには広くていいが、カメコには扱いづらいコースなのだ。
こうなると目立つのが、バテリアの演奏だ。広い通りに打楽器の音が響き渡り、リオと見紛うばかりの大迫力となっている。すごい。本当に凄い!! オレは感動を抑えきれない。もう浅草は、バルバロスの優勝でキマリじゃないのか!?
Miki様は沿道の客に手を振って、優雅だ。ほかのダンサーのパフォーマンスもいい。露出が激しいのにイヤラシサを感じず、こっちも踊りに見入ってしまうという、不思議な展開だ。
この先を左折するが、そこは一般客が立入禁止となっている。でもオレはガードレールを越えて、その区域に入ってしまった。
でも、思ったほど撮影できなかった。再び撮影可能区域に戻る。あれだけいた観客も少なくなり、人の頭越しに撮影できるまでになっている。
オレは紫のダンサーとMiki様を中心に撮る。万遍なく撮っているようでも、最後は結局、自分の好みのダンサーを撮ってしまう。







一つ残念だったのは、ちょび髭のカイシャさんが、今回は機材の運搬係に回っていたこと。次回はカイシャを叩いてほしいものだ。
バルバロスがゴール地点に着いた。彼らがトリなら、ここでバテリアの最終演奏があるのだが、今年は軽めで終わった。
すぐにブロコ大宮が到着し、最後のパフォーマンス。各チームのダンサーが入り乱れて、文字通り百花繚乱だ。ああ~、ブロコ大宮も追い駆けたかったな。
ブロコ大宮も退いて、サンバは終了。オレは汗びっしょりで、大変なことになっている。ウーロン茶をがぶ飲みしたら、全身から汗がブワッと出てきた。しかしサッパリして、心地いい。
来年の大宮は月曜開催だが、土・日に固定してくれないかな。

Miki様ご降臨

2015-09-25 00:32:55 | サンバ2015
各所で年に1回行われるサンバイベントは、基本的に「曜日」が固定されている。「7月の第2土曜日」とか、「9月の第3日曜日」とかいう具合だ。ちなみに浅草サンバカーニバルは「8月の最終土曜日」だ。暦の関係で1週ズレたり、土日が替わることもあるが、まあそんな感じである。
対して「日にち」が固定されているイベントも、少ないが、ある。大宮の「8月1日」、仙川の「8月3日」がそうである。これらは夕方から夜半にかけてのパレードになるが、サンバカメコといえども平日は働いているので、観戦するのは難しい。
しかし今年の大宮は土曜日だったので、多くのカメコが見ることができた。

午後5時40分ごろ、大宮スパークカーニバルの現場に到着した。サンバのスタート時間は今さら調べていないが、午後6時ごろとフンだ。
演者はここ何年か、バルバロスとブロコ大宮で固定されている。ブロコ大宮とは馴染みがない名だが、大宮(埼玉)出身のダンサーが集結しているようだ。
スタート地点の手前では、タンガダンサーがぞくぞくと登場している。ブロコ大宮だろうか。写真撮影は黙認で、さりげなくポーズも取ってくれている。サンバダンサーは踊ってこそ絵になるが、ポーズを決める姿も、いいポートレートになる。
そこに雨がポツポツ降ってきた。サンバ観戦に雨は大敵で、昨年もこれで何度か泣かされた。
理想はパレード前に雨が止み、ダンサーが羽根なしで踊るというものだが、それは年に1回あるかどうか。ただやっぱり、羽根があったほうがきらびやかで、絵になる。
幸い?雨は止んだようだ。5時50分ごろ、スタート。先頭にバテリアを配し、その後ろにタンガダンサー。優に10人以上はいる。さらにマラバリスタやアーラ、小学生のパフォーマーが続き、かなり豪華だ。ダンサーのメンバーがいつもと違うが、オレはバシャバシャ撮影した。
土曜日だから観客は多いはずだが、人出は例年通りの気がした。ただここから先、だんだん人が多くなってくるのだ。

後方からバルバロスがスタートしたようで、オレはそっちに戻る。言うまでもないが、バルバロスは浅草サンバカーニバルに第1回から出場している強豪で、そのパフォーマンスは玄人はだしだ。
浅草でのアレゴリアは豪華だが、一瞬で通り過ぎてしまう。バテリアの演奏を堪能するなら、パレードエリアが広く、観客も自由に移動できる大宮が最適なのである。
タンガダンサーが登場した。みんな浅草仕様の踊りを踊っているようで、綺麗に統率が取れている。紫の羽根のダンサーは初めて見る気がするが、動きもなめらかで、惹かれる。



その後もダンサーは次々に現れる。30人はいるだろうか。いったいバルバロスは、どれだけのダンサーを擁しているのだろう。
その中に、Miki様のお姿を確認した。Miki様を拝見するのは数ヶ月ぶり。トレードマークのオレンジの羽根と水色のカベッサを着用し、相変わらずスリムで美しい。ダンサーには、タンガにめちゃ装飾をする派と、必要最小限に留める派があるが、Miki様は後者だ。ことにウエストからヒップにかけてのカーブが悩ましく、撮影する手にも力がこもった。



ただし惜しむらくは、踊りが浅草仕様だ。オレはMiki様オリジナルのステップを楽しみたいのだが、それはぜいたくな注文というものなのだろう。
こんな感じでMiki様だけを撮影したいところだが、他にも素敵なダンサーが踊っていては、満遍なく撮るしかない。
バテリアによる演奏はもちろん勇壮だ。これを聴くだけでも大宮に来る価値がある、というぐらいのものである。
大宮のコースはF1のように、ぐにゃっとした形をしている。この先を右に曲がるが、観客はいよいよ多くなり、手持ちのカメラではとても撮影できない。
チームは右折し、前半を終えた。ここでみんな休憩に入るが、ダンサーはとくにバスタオルを巻くことはせず、無防備だ。もちろんカメコのカメラは感じているだろうが、「撮りたければ撮りなさい!」というテイだ。
オレは後半のスタート地点に先回りして、気息を整えていた。そこへ、いつもの賑やかな演奏とともに、新たなサンバチームが彼方から現れた。
彼女らは、何だ…!?

<たぶん、つづく>

盗撮の代償機制

2015-09-17 22:39:19 | いろいろ
先日北陸の某所で、女子高生のスカートの中を盗撮しようとした男性が逮捕された。
この類の事件は今に始まったことではないが、調べてみると、毎週どこかでこの手の犯罪が発生しているようである。正直、こんなに多いとは思わなかった。

オレもサンバカメコという後ろ暗い趣味をやっているから偉そうなことは言えないが、逮捕者の周辺にサンバパレードがあったなら、彼らの人生も少しは違っていたのではと思うのだ。
ちょいと女子高生のナマ下着を見たくなったが、近くでサンバがある。行ってみようか。
おおーっ!! あのダンサー、スゲーぞ!!
…てな感じでビデオを回せば、募ったモヤモヤも吹っ飛ぶというものだ(もっとも、新たなモヤモヤは生じるが…)。
こうやって、盗撮の代償機制をサンバ観戦に求めれば、サンバ関係者には甚だ申し訳ないが、この手の犯罪が少し減るように思う。
事実関東のサンバカメコで、サンバがあったから人生を踏み外さずに済みました、という人も多い気がする(もっとも、サンバ撮影にハマった時点で、人生終わっているのだが…)。

盗撮とサンバ撮影を同列に語っちゃいけないけれど、「撮ってはイケナイものを撮る」という撮影者の心理は似たところがあると思う。ただしひとつだけ大きく違うことは、前者が警察に逮捕されるのに対し、後者は警察が警備してくれるということである。
ああああ、何て素晴らしいんだサンバ!!!
もうひとつ、確実にいえることがある。

サンバ撮影にハマったカメコは、ヨソで絶対に犯罪をしない。

なぜなら、もし逮捕されようものなら、サンバ撮影ができなくなるからだ。

田代まさしはじめ、盗撮の病が治らない人へ。近くにサンバはないかもしれんが、何か別のモノで欲求を満たすことはできるはずだ。
盗撮で逮捕されるなんてバカバカしいぞ。冷静になれ。

草加の情熱

2015-09-15 00:16:37 | サンバ2015
サンバイベントには2種類ある。

A.町を上げて大掛かりでやるので、どなたも大歓迎! どうぞお越しください。

B.地元民だけでこぢんまりと楽しみたいので、サンバカメコは正直、遠慮願いたい。

数年前から草加駅前で始まった「よさこいサンバフェスティバル」は前者で、会場も広く、飲食店や出店もふんだんにあり、何よりスタッフ(風間トオルの声にそっくりな人がいる)がやる気満々で、カメコも気兼ねなく参戦できる、ありがたいイベントである。
今年は7月25日(土)・26日(日)の開催で、オレは25日にお邪魔した。

25日のサンバはリベルダージ、アハスタォンの参戦。ほかに「ダンスフェスティバル」のチーム名があったが、ダンサーはタンガ非着用の気がした。ほかはみんな「よさこい」関係で、サンバの旗色がわるい。
ちなみに翌26日はサンバチームが10近く出るが、オレにも予定があり、2日目の観戦は断念せざるを得なかった。

サンバの登場は18時から。イベント観戦場所は3つに分かれていて、駅前の大通りのあっち側からこちら方面へ「A」「B」、駅前のロータリーが「C」となっている。演者は順ぐりに駅前へやってくるわけだ。
が、これだとサンバが最大3チーム同時に演舞することになり、カメコには不満が募るシステムだ。浅草のように観客が立ち止まっているならこの方式がいいが、あっちこっち飛び回ってダンサーを追い駆けるオレたちには、消化不良が残るのだ。

先陣はリベルダージで、定刻より早めに踊りだした。リバルダージの観戦はこの時点で早くも3回目で、すっかりお馴染みである。
25日は他所でもサンバをやっているので、カメコが少ない。オレはまず、ビデオで録る。1区画15分は短いが、進行距離も短いので、わりとじっくり録れる。ダンサーのメンツは、以前の2回とほぼ同じ。長身・スレンダーのダンサーも健在だ。脚を高く上げ、腰をプリプリ。素晴らしい!
気のせいかもしれないが、リベルダージのダンサーは、タンガのお尻の装飾が少ないと思う。だからかどうか知らんが、皆さんお尻の形が綺麗だ。「ほら、ご覧!!」という感じである。
ポルタバンデイラは、いつものお姐さんが登板していた。ダンサーはタンガに限るが、彼女は背も高くどこか高貴で、ポルタバンデイラがよく似合う。経産婦なのがちょっとアレだが、彼女はリベの顔だと思う。
バテリアは白のカッターシャツ系で、夏らしい。
5分くらい録って、よし満足じゃ、と思ったら、また録画マークが点いておらず、マジで気を失いそうになった。

それでも気を取り直して、彼女らを追い駆ける。デジ一でダンサーの前、横、後ろとバシャバシャ撮り、「B」へ移動。後方のダンスフェスティバルは小・中学生のダンスチームで、これはオレの専門外である。オレはそのままリベルダージについて行く。
Bで踊り開始。しかしそろそろ黄昏時で、オレの撮影技術ではダンサーをうまく撮れない。でも、撮る行為そのもので満足しているところはある。





Bでの演舞を終え、小休止。その後、Cでのステージとなった。
ここは駅の真ん前なので、観客がひときわ多い。観戦スペースの最前列で到着をじっと待っていたカメコもおり、Aとは比べものにならないほど撮影環境が厳しい。しかもステージのスペースが超横長で、誰を撮っていいのか、判断がつかない。
とはいえ、ステージももちろん素晴らしかった。

続いて、アハスタォンのパレード「B」に向かった。
タンガダンサーは10人以上おり、十分な数だ。その中に白タンガのダンサーが今回も参戦しており、うれしかった。
そのほか、小岩などで見たダンサーもいる。踊りの好きなダンサーが、補助要員として参戦しているのかもしれない。
バテリアはいつもの黒Tシャツだ。オレはバテリアになるつもりはないが、このシャレたデザインのTシャツが好きで、これだけ欲しいと思う。
19時よりCステージに移り、みんな楽しく踊って、19時15分にサンバ終了。この後も21時までよさこいがあるのだが、ここで失礼した。
だからサンバカメコはダメなんやね。

外人部隊

2015-09-13 17:54:59 | サンバ2015
「サンバダンサー」と聞けば、オレたちカメコは日本人を想起する。しかし一般市民はどうだろう。外国人ダンサーを思い浮かべるのではないだろうか。
たしかに各地のイベントで、外国人ダンサーを見ることがある。彼女らは一様にダイナマイトバディで、タンガを付けているだけで相当な踊り手に見える。このイメージは日本人ダンサーがどう頑張っても敵わないものだ。
ただ誤解を恐れずに言えば、外国人ダンサーは本気を出して踊っていない。手足をブラブラさせて、ただ歩いているだけである(失礼)。
その点日本人ダンサーは、実によく踊りを研究・練習している。観客にカメコがいるいないに拘わらず、華麗なステップを披露してくれる。それに魅せられて、オレたちはさらにシャッターを切ってしまうわけだ。

前回のカリエンテスの後、オレはちょっと迷った。午後3時から、追浜でもサンバイベントがあるからだ。
しかし演者が総外国人ダンサーで、オレの股間が反応しない(重ねて失礼)。だが、小岩→新小岩で総武線に乗り換えて品川まで出て、さらに京急に乗れば、スタート時間に合わせたように、ピッタリ追浜に着く。しかもこの乗り換えは案外スムーズである。
これは、オレに追浜まで行け、というカメコの神様の誘導に思われた。カリエンテスで撮り足りなかったというのもあるし、オレは追浜に向かった。

追浜に着く。駅前には大通りが一本貫かれており、雰囲気が松戸駅前に似ていた。上下線で四車線は十分にあり、かなり広い。そこに多くの観光客が賑わっていた。
サンバがどこからスタートするか分からないが、迷ったら駅から遠い方へ行けばよい。そちらから機材を運んでくるからだ。
その慣例に従って、あっち側へ歩いていく。通りには神輿が出ていて、これはこれで勇壮だ。もちろん立派な被写体だが、さすがにサンバの前では霞む。
やっぱりあっち側がスタート地点だった。定刻になり、サンバスタート。先頭は何かのクルマに乗ったダンサーだ。以下、ぞくぞくと続く。そのずべてが外国人だ。バテリアももちろんいるが、最小限に留めている。まあオレたちカメコにはあまり影響はないが、演奏が見事だと、こちらもノリながら撮影できる利点はある。
外国人ダンサーでも、オレはバシャバシャ撮影する。もとより、そのつもりで来たのだ。ただ、その中でも日本人風のダンサーを狙うあたり、我ながらいじましい。
羽根を付けてないダンサーがいるが、その後ろ姿がムチムチしている。いやらしい意味ではなく、それだけで十分に絵になる。
小岩にいたカメコも何人もいて、オタクらも好きですね~、と感心?するばかりだ。
オレは進行方向の右手にいたが、あまりにも観客が多い。それで、途中で左側に移ったが、こちらは直射日光がきつく、閉口した。なるほど、右手に商店が多かったのは、この日差しがないからだ。

駅前に戻って、折り返し。ダンサーは踊っているような踊っていないような感じ。オレはさっきから巨乳のダンサーを狙っている。もう、やってることが変態だ。いいオトナがこんなことをやってていいのだろうか?





約40分で、パレードの1本目が終了。そのまま有料?の撮影会があり、しばらく見物していたのだが、駅方向に戻ると、チアリーダー(非スカート)やベリーダンサーが演舞をしていて、飛び上がった。こ、こっちを見るべきだった…!!

ここでオレは遅まきながら昼食を摂った。2本目は5時からだがまだ時間があり、エイサーやベリーダンスを改めて楽しむ。
2本目スタート。だが、車道に多くのカメコが出ている。…これって何?
ここ追浜は、車道と歩道が明確に分かれている。とても撮りやすい環境なのに、何で掟破りをするカメコがいるの? ならオレも歩道に下りればいい理屈だが、それだとカメコが邪魔になって、却って撮影しにくい。結局歩道から、カメコのアタマを避けつつダンサーを撮るしかないのだった。
1本目と衣装を変えたダンサーもいて、その心遣いがうれしい。
また駅前で折り返し。ダンサーの後方におっさんスタッフもいるのだが、全然カメコを咎めない。何か、ダンサーといっしょに行進しているかのようだ。
まあ、そうやってみんなで楽しむのもいいだろう。祭りはみんなものなのだ。

いろいろあったが、5時半にパレード終了。外国人だらけのパレードは初めてだったが、意外に楽しめた。結局、女性が撮れれば誰でもいいんだなオレは。まったく、イヤになった。

カリエンテスの将来性

2015-09-07 00:08:51 | サンバ2015
サンバカメコはサンバあるところにどこでも出没するが、出場するチームや出演時間で、微妙に優先順位が変わる。超人気チームが1日に2本でも3本でも演じてくれれば、最優先でそこに出向く。
対してその逆は、マイナーチームの1回30分程度のみ、であろう。さすがにこれは、行くかどうか迷う。
7月某日の小岩は、演者はカリエンテスで格的にはまずまずだったが、パフォーマンスの時間が30分と短かった。でもその時間帯はほかにサンバイベントもなく、自宅からもそれほど遠くなく、何よりオレ自身がほかに用事がなかったので、いそいそと出掛けたわけだった。

アミーゴス・カリエンテスは1994年結成で、東京・神田を拠点として活動するチームだ。ダンサーさんもそこそこいるが、ひときわ目立っているのが、レモンタンガのダンサーさんだ。長身でスレンダー、ダンスにもキレがあり、笑顔も素敵だ。加藤茶の奥さんにちょっと似ている。
ほかのダンサーさんが読んだら気を悪くするかもしれないが、彼女を「アミのエース」と呼んでも差し支えないと思う。今回は彼女に会えるのが楽しみだった。

当日の昼、小岩で降りる。空はギラギラの快晴で、正直かなわん。サンバカメコに体力が必要というのは、この暑さを克服せねばならないからだ。
さて小岩はセレージャのイベントで何度か降りたことがあるが、今回はイベントをやっている気配がない。
さんざん歩き回って駅の反対側へ出てみたら、太鼓の音がかすかに聞こえた。その音をたどっていくと、エイサーの演舞にぶつかった。サンバはこの後に行われるのだ。こんなロスタイムがあるから、現場へは早めに出向いたほうがいいのだ。
エイサーの演舞の最中にカリエンテスが登場したので、エイサーの彼らには申し訳ないが、サンバに移動する。
レモンダンサーさんはいて、とりあえず第一関門突破である。サンバは出場ダンサーがあらかじめ公表されないから(当たり前だ)、ある種の「賭け」になるところがある。これが有料のモデル撮影会と違うところである(もっとも、モデルさんもドタキャンをすることがあるが…)。
ダンサーは2列っぽい。レモンダンサーさんは進行方向の左側にいたが、この道路でオレがしっくりくる撮影場所は進行方向の「右」だったので、その直感に従った。
パフォーマンスが始まった。タンガダンサーさんは意外に多く、10人はいる。ダンサーの頭数は、各チーム増加傾向にあるかもしれない。カメコにとってはありがたいことである。
上ではああ書いたけれど、もちろんどのダンサーさんも魅力的である。晴れているお陰で、写真技術のないオレでもそこそこの写真が撮れるが、やはり暑い。汗が目に入り、とんでもないことになっている。
レモンダンサーさんはしばらく左で踊っていたが、入れ替わって、右側になった。あまりがっつかなければ、後になっていいことがある…ことがある。今回はそのパターンだった。



大通りをある程度まで歩いて、折り返し。帰りもレモンダンサーさんは笑顔満載で踊り、ちょうど30分でパフォーマンスを終えた。途中、ローアングラーがバテリアに注意されたのはマズかったな。
今回はなじみのないダンサーさんが多く、バテリアの演奏もうまく、すべてが新鮮だった。ただ、30分はあまりにも短く、もっと鑑賞したかった。
ギャラのことは言いたくないけれど、カリエンテスのそれは、まだ安そうである。つまり言い換えれば、サンバを新たに招聘する側は、カリエンテスを呼ぶのが狙い目、ということになる。来年はカリエンテスの出演イベントがもっと増えればいいな。