ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

五択の中の吉祥寺

2016-04-25 23:10:12 | サンバ2016
24日は、各所でいろいろイベントがあった。オレの本命は平塚の「ミス湘南コンテスト」で、これは20年以上、毎年欠かさず行っている。
ところが朝起きたら、表で雨の音がしていて、行くのがイヤになった。
ミス湘南は2年前から、出場者の顔写真が前もって、ネットで確認できるようになった。これはいいことである。しかし…出場者は例年25人前後いるが、今年は18人。これは少ない。
しかも参加費が今年から3,500円になった。数年前に3,000円にあがったばかりだから、けっこうな値上げ攻勢である。
現地の雨はあがっているだろうし、素人女性の水着姿を撮影できるのはうれしいことだけれども、この雨が決定打となり、オレは行くのをやめた。オレも歳を取った、ということだ。

となれば第二候補を考えねばならぬ。青砥のカリエンテスもいいが、事情があって無理。
ネットには蘇我のクルマイベントも載っていたが、場所が遠くて却下。
野毛の大道芸は2日目もサウーヂが出演するらしかったが、出演時間がよく分からず、これも見送り。それで消去法というわけじゃないが、吉祥寺の音楽祭に行くことにした。
これならイベントは午後2時からだから、家でゆっくりできる。

中央線の車内で情報確認である。サンバは駅前から300mのところにあるコピス吉祥寺の前から、地元小学校の吹奏楽団の演奏のあとにスタートするらしかった。
演者は「インペリオ・ド・サンバ」という聞きなれないチームだ。こういう場合、各サンバチームの有志が集まった臨時チームと考えたほうがいい。
現場に着いたのは2時の3分前だったが、演奏は2時10分から始まるとのことだった。見覚えのあるカメコがちらほらいるが、やや少ない。サンバカメコが平塚に行くとは思えないが、蘇我に行くとも思えない。野毛と青砥に散っているのだろうか。とはいえまだ4月だというのに、ずいぶん選択肢があるものだ。
ただ、少数でもサンバカメコがいるのは心強い。自分の選択が間違っていないことを意味するからだ。

ステージの脇からサンバダンサーがぞろぞろ出てきて、道沿いにスタンバイした。その数、20人近くいる。
彼女らは最終的にはステージに上るのだろうが、視界にサンバダンサーがいれば、カメコはそちらに流れる。ステージ前の最前2列がそっくりいなくなって、オレはあんぐり。吹奏楽団には申し訳ないが、オレもそれに従った。

インペリオは先頭からダンサー集団、マランドロ、バテリアと位置し、その後方にもダンサーがスタンバイしていた。バイアーナもいて、〆はポルメスだ。たぶんバテリアよりダンサーのほうが多いはずで、かなりの豪華版である。
タンガダンサーは見た方ばかりで、リベルダージ、アレグリアらの混成チームだった。彼女らを拝見するのは半年ぶりだが、いつもネットで見ているせいか、そんな気がしない。今年初踊りのひとも多いと思うが、陽気も暖かくなってきて、カラダがうずいているのでないだろうか。
スタート前なのでダンサーはパレオをまとっている。ステージでは小学生の演奏が始まったが、オレたちが動くはずもなく、遠くから聴くのみ。
しばらくして、ダンサーがパレオを取った。
みなさん露出が激しく、これを書いたらミもフタもないが、プリン、としたお尻がかわいらしい。タンガはこんなに露出していただろうか。
やはり現場から離れて半年、(先月、いくつかサンバは見たものの)タンガダンサーを見る目が新鮮になってしまったようだ。
だがカメコが少ないからか、みんなあまり撮影していない。こうなるとオレも右へならうしかない。
オレ一押しのダンサーは、中近東っぽいデザインのタンガで青羽根をまとっているひとだ。サンバなのに踊りがゆったりとしていて、独特だ。ちょっと妖艶で、プロポーションもよい。

サンバの演奏が始まり、隊列が進行し、ステージにはダンサーが3人単位で上がった。
沿道の見物客は多い方ではないが、それでも人の頭が邪魔で、ステージ上のダンサーは上半身しか見えない。これでは撮影意欲も薄れる。
その後、隊列はゆるゆるとアーケード街へ向かった。ここを通り、駅前の平和通りを行進するのだ。
オレは何となく撮影するのだが、まだ体はシーズンオフなのか、今一つ乗らない。見物客に一般人が多いことも、オレをやや道徳的にさせた。



駅前の平和通りに出たところで、演舞が終った。でもこれだけのメンツを揃えて、これでお開きということはないだろう。しばし休憩して、案の定、再び行進が始まった。

青羽根のダンサーはいつも通りのゆったりとした踊り。見物客は魔術をかけられているようにも見える。
中学生だか高校生だかの女子2人が、タンガダンサーの恰好に驚いている。
「Tバック…キャー」
私たちには穿けない、といっているふうだったが、案外着用して踊ってみたい願望もあるのではなかろうか。それをオレたちが撮らせていただけるなら、どっちもWIN・WINだ。
ちょうど陽も照ってきて、絶好の撮影環境…というよりも、真夏を想起して、気分がよかった。
あの緑のダンサーは、静岡チームの所属ではないか? なぜか羽根を外して、元気に踊る。ウエストからヒップにかけてのラインが芸術的なまでに美しい。彼女のアピールポイントだと思う。

オレも連写モードに切り替えて、バシャバシャ撮る。何となく調子が乗ってきた。
タンガダンサーは全体的に本調子ではない感じだったが、ダンサーもバテリアもバイアーナもマランドロも子供ダンサーもポルメスも楽しく踊り、見物客も盛り上がって、パレードは3時10分ごろに終了した。
オレは体調がすぐれなかったが、チームのパワーを目の当たりにして、少しだけ元気になった。明日への活力をもらえた。ありがとう、ありがとう。

サンバを見始めたのに終わってしまい、泣いてしまった小さな女の子がいた。帰りかけたダンサーが駆け寄って、声を掛けていた。女の子の機嫌も良くなったようだ。
彼女は未来のダンサーだね。

五香の青い空

2016-04-05 00:06:08 | サンバ2016
先月は3度もサンバ観戦に行ってしまった。長いカメコ生活でも初めてのことで、おのれの変態性にあらためて戦慄を覚えた。
そして今月2日は、タヒチアンダンスとベリーダンスを見に相模大野まで行ってしまった。もうどうしようもない。

3日は桜まつりandサンバが各所であり、戸塚、大岡川、常盤平(五香)と候補があった。どこを選ぶかも楽しみのひとつだが、戸塚は遠い、大岡川は撮影距離が遠いということで、消去法で常盤平になった。
このイベント名は「常盤平さくらまつり」で、演者はセレージャ。この付近の五香をフランチャイズにしており、文字通り地元での開催だ。
3日は前夜の雨が残り、心配な空だった。しかしこれ以上天気が崩れる様子はなく、むしろ羽根なしダンサーが拝めるんじゃないかと期待して電車に乗った。
松戸で私鉄に乗り換え、常盤平駅に着いた。もちろんここでイベントがあるのだが、サンバはその1つ先の五香駅でやる。まつりのHPに何となくそう書いてあり、オレはそれに従った。何しろ4月にサンバを見た経験は1、2度しかなく、常盤平ももちろん初見参。勝手が分からないのだ。
五香駅西口からまっすぐ歩くと右手がさくらまつり会場で、すごい人出でごった返していた。沿道の桜が満開で綺麗だ。
サンバは12時過ぎからで、もう5分前だが、本当にここでやるのかと思う。だけどサンバの演奏が始まれば必ず耳にとどく。オレはまっすぐ歩くしかなかった。
しばらく進むと、前方の左を入ったところにバテリアの姿が見えた。その手前が分譲地の更地になっており見晴らしがよかったのが幸いした。ともあれこれで一安心である。
彼らは音合わせの最中だったが、ハイーニャダンサーが現れ、しばし踊る。その時間が結構長くて、まさかダンサーがこの1人ということはあるまいなと危惧していたら、後方から多くのダンサーが登場し、オレはほっと胸をなで下ろした。
どうでもいいが、同好の士(カメコ)は思ったより少ない。やはり戸塚や大岡川に流れているのだろう。
階段状のお立ち台が用意され、そこにちびっこダンサーが乗った。セレージャはダンサーにあまり変動がないが、ちびっこダンサーは豊富におり、次世代の育成に余念がない。
12時半ごろ、ようやっとパレードが始まった。先頭はマランドロ数人。その後にタンガダンサーとちびっこダンサーが数人続く。バイアーナも1人いた。最後の赤ダンサーはセレージャの顔的なひとで、サンバカメコなら押さえておきたい。
その後ろにお立ち台が続く。もちろんこれも動くのだ。ここにはちびっこダンサーが2人乗っていた。その後ろに先ほどのハイーニャダンサー。よってタンガダンサーは7人となる。
そしてバテリアの皆さん、プシャドーラら。地元だけあって、しっかりした構成だ。聴きなれた音楽が耳に心地いい。
すぐに右折し、さくら通りに入る。ここからが本番だ。オレは進行方向の右側にいるが、歩道は一段高くなっているので、撮影はいくぶんラクで、バシャバシャ撮る。若干見物客の頭が邪魔だが、カメコが少ないので、かなりマシである。
「隣の芝生は緑」だが、出店(屋台)は向こう側に集中しており、ちょっと移る気はしない。
もっともこちら側も、食べ物屋が軒先に店を出したりして、若干渋滞が起こった。でもパレードの進行が遅いのと、渋滞もそれほど長くなかったので、すぐに撮影に戻ることができた。
セレージャのテーマソングが流れる。「五香の青い空~」とか聴こえる。これはまさに、この空を歌っているのだ。
見物客のほとんどは地元民で、撮影者も少ない。こういう景色を見ると、サンバカメコは何て邪魔なんだと思う。まったく、この世から消えるべきだ。
さくら通りの入口まで来て、約40分でパレードは終わり。しかし復路があるとフンでしばし待っていると、案の定後半が始まった。
オレは再びカメラを構える。ダンサーがレンズを見て踊ってくれた気がしたが、これは錯覚だろう。
お立ち台には、タンガダンサーがかわりばんこに乗る。安全棒がちょっと邪魔だが、かなり撮影しやすい。これ、ほかのイベントでも使用してくれないかな。



復路も陽気に踊って、2時ごろにパレードが終わった。
常盤平(五香)のサンバはむかしから知ってはいたが、例年はオレが真人間に戻っていたので、いままで見る機会がなかった。
でも桜の景色が彩りをそえて、この陽気のようにとてもさわやかだった。
セレージャの皆様、どうもありがとうございました。

帰り際、まつり委員会の募金箱があったので、少額ながら募金させていただいた。これはナイスアイデアで、ほかのイベントでも募金箱を設置したらいいと思う。