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相国寺から壬生寺へ(京都の冬の旅)

2022年12月30日 | 紀行(建築・桜)

今年も残りわずか、明日で2022年も終わりです。終わる前にブログに残しておきたかったのが、12月9日の京都の冬の旅。

J友さんから、相国寺の特別拝観に行きませんか?とお誘いをいただき、行ってきました。

御所や同志社大学のキャンパスにも近い、京都地下鉄の今出川で下車。相国寺に向かう道の途中に瑞春院(雁の寺)。

立て看板には「雁の寺」、水上勉氏が過ごした禅寺と書いてあって、ようやくJ友さんが誘ってくださった理由を知りました。先月、京都のジュリーライブ前に等持院に行きました。その等持院の前に、幼い水上勉が過ごし、逃げ出した禅寺でした、詳しくは⇒こちら

残念ながら、お寺は非公開のため外から眺めるのみでした。瑞春院の画像が沢山紹介されています⇒相国寺 -塔頭・瑞春院-(雁の寺)

雁の寺(がんのてら)は、水上勉小説こちら

小説では堕落した寺の姿をモデルにされているので、お寺側は当時は嬉しくはなかっただろうけど、今では「雁の寺」のモデルと堂々と紹介されております(^^; 映画の中で、寺の娘の文子さんがツトムさんを訪ねて来ました。和尚さんが死んで、寺を追い出されたと言っていたけど、ほんとに追い出されて原作そのままでした。

「雁の寺」は学生時代、もう50年も前に読んだので、もう一度読み直してみたい。大人になって読むと感じ方も違うでしょうね。

そして、相国寺(臨済宗相国寺派の大本山)は特別拝観中でした。⇒相国寺 特別拝観のご案内

漆喰の壁の白さが、静かに荘厳で美しかった。等持院と姿が似ている。

お庭の美しさに、季節を変えて また来たいと思いました。

 

ランチは、ジュリーのお父さまがお好きだった、イノダコーヒ本店で

まだ時間が早いから、次はどこに行きましょうかと、近くの中京区のお寺を検索してみたら、壬生寺が近いと出た。

私は、壬生寺というと新選組と思い、J友さんは壬生狂言と思うという、お互いの興味の方向は違っていた。けど、目指す場所は一致したので、地下鉄に乗って壬生寺へ。⇒壬生寺

壬生寺と新選組については⇒ こちら

(幕末の志士・新選組の駐屯地は京都・壬生の町にあり、壬生寺は、新選組隊士たちの訓練場として使われていました。壬生寺境内東方にある池の中の島は、壬生塚と呼ばれ、幕末の新選組隊士の墓などがあります。)

壬生狂言(せりふを用いない宗教劇)一度は生で見てみたいもんです。意外に狭い、狂言の舞台。

 

壬生寺に近い、新選組発祥の地 壬生屯所旧跡 八木家へ⇒こちら
(幕末には新選組の近藤勇、土方歳三らの宿所となり旧壬生屯所として知られている。奥座敷は新選組三大内部抗争の一つ、芹澤鴨暗殺の場。刀傷の一部がその凄惨さを物語っています。)

八木家のボランティアガイドさんの詳細な説明に、うろおぼえの新選組の知識にハッキリとした輪郭が浮かび上がり、柱の刀傷の跡が今も生々しく思えました。真面目に説明を聞く若い人の姿も多く、新選組の人気のせいかしらん。初めは見学料1000円は高いかも。。と躊躇っていたのだけど、説明を聴けて良かった、京の歴史の流れの一員になれたような気がします。

ガイド説明後のお抹茶と、壬生菜の入った生菓子も新鮮で美味しかったし(^-^)

ほぼ、何の知識も持たずに行ったのだけど、水上勉ゆかりの雁の寺から相国寺、壬生寺迄。知識欲を満たされ、美しいお庭には眼福と、非常に内容の濃い一日を過ごし、満ち足りた気持になった京都の晴れた冬の日でした。

いずれの寺院も地下鉄の駅から近くて便利なので、ジュリーのライブ前にいかがでしょうか。京都の歴史に触れる、一見の価値ある寺院です。

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