のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

一寸嬉しく 一寸哀しい 「先生大好き」

2013年06月13日 10時37分52秒 | ボランティア
介護施設の中での生活は リハビリやその他のプログラムもある
しかし その繰り返しで 且つ 車椅子で不自由であったら 単調そのものであろう
ボランティアの訪問は そうした意味では喜ばれるものである

昨日 訪れた施設は 規模も大きく 清潔さも行き届いている
私との歌の時間は 待ち遠しいようで 多くの方がスタッフに付き添われ集ってくる
始まる前 音出し調整で少し曲を弾くと 口ずさむ方も目立つ



毎月 各所 訪問しているが それぞれ何回も行くと顔や動作を覚える
あの人はどうしているかな 今日も来るかなと思いながら訪ねる
月の砂漠が好きだった人 真白き富士の根を毎月ねだる人も居たが最近は見えない

男性の方で じっと視線を感じる方が居る
余り笑顔が見えないが 歌は好きのようだ 
遠くの方へ座っていても 私を見る女性 眼が会うと嬉しそうだ

歌が大好きで この時間が楽しみと言う方も何人も居る
先生と会うのが楽しみと言う方も居る
最近 何回も 先生大好きと言う方が居る

私ね 歌が大好きだけど 先生に会うのがもっと好きなのよ
先生が大好きよと真顔で言う
もっと若い時に言われたら 喜んでしまうよと私が笑い飛ばす

うたごえという短い時間 単調な生活の中での 笑顔溢れる楽しい時間がある
そして歳は重ねていても ピアノを弾き楽しくさせてくれる人に憧れを持つのだろう
狭い範囲内だから こんな私でも時には 格好よく見えてしまう

終わりの時間になると 帰りたくない ずっと そばに居たいなんて言い出す
顔は笑っているが なんだか切ない顔をする
おばあちゃんでも それは嬉しいことだが やはり 私は哀しさを覚える

認知症では無いけれど 介護が必要になって ここで暮らしている
健康ならば 他に眼を向けることが沢山ある
元気でいてねと握手して別れて来た

いつまでも 憧れの人で有っても良い
おばあちゃんたちを 和ませ癒すならそれも良い
それが生きる気力となって 元気になって欲しいのだ



今日 これから行く足立の介護施設 ここは 小さな小さな施設
認知症対応型のディケア施設である
私のことは覚えていないが 歌は歌える この時だけ存在を思い出してくれる

ここにも93歳の女性が居た
最初は寝たきりだったが 私が行くようになって 起きて迎えるようになった
家族も驚くほど 散歩も時には出来るようになったと聞く

施設のスタッフに向けられる言葉と 私に言う尊敬語とがあった
それこそ 別れ際にハグして上げると うっとりとしていた
ここ半年 見えなくなった 年齢だけに 心に残る

この施設に行くには 駐車場から200mくらい 細い路地を荷物を持って歩く
最近はスタッフが迎えに出ていてくれるが 雨だと大変だ
キーボード 楽譜バッグ 模造紙の歌詞の束 傘を差して抱えても濡れそうだ

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