宮部みゆき 著
財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。
しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。
以前、「名もなき毒」という本を紹介しましたが、あれは今作「誰か」の続編です。
「名もなき毒」は最近、ドラマ化もされていたようですね。
ひとつの事件(事故)をきっかけに、過去のトラウマの真相、姉妹の確執、そして主人公の家庭での危惧・・・・・・。
宮部氏らしい、問題をひとつには絞らずに、第二、第三のストーリーを見え隠れさせる構成は流石ですね。
少し軽さがあって、読み応えという部分では少し欠けるけど、エンターテイメント小説としては面白かったんじゃないでしょうか。
なにやらこのシリーズ、第三弾が最近、出版されてるみたいですね。
是非読んでみたいです。
・・・・・・・いつになるか分からんけどね
だって、宮部さんの本って、なかなか値崩れしないんだもん。。。。。。。