ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

小倉清『子どもの臨床-小倉清著作集1』2006・岩崎学術出版社-子どもの精神科医のていねいな面接に学ぶ

2024年03月05日 | 子どもの臨床に学ぶ

 たぶん2015年ころのブログです

     *    

 小倉清さんの『子どもの臨床-小倉清著作集1』(2006・岩崎学術出版社)を再読しました。

 この本も前に何回か読んでいますが、今回はたぶん5年ぶりくらいです。

 いつものことながら(?)、多少の記憶はあったのですが、内容をほとんど忘れていて、時々、アンダ-ラインのところや付箋のところに出合うと、懐かしさを覚えながらも、また新鮮な気持ちになって読ませてもらいました。

 論文集なので、いつもの「熱い」小倉さんが、それを内に秘めながらも、冷静に論述しているところが印象的です。

 巻頭論文は精神分析学会の学会賞受賞記念講演の論文。

 しかし、臨床現場第一主義の小倉さんらしく、ほとんどを事例のお話で通しているところがすごいなと思いました。

 論文はいずれもていねいな面接風景の描写とそれへの具体的な治療者・患者関係の考察で、とても勉強になります。

 そしてここでも治療者が生き残ることというテーマが出てきました。

 統合失調症の治療の例で、その困難さとそこで治療者が何があっても生き残ることの治療的重要さを強調されています。

 ふだん精神科デイケアでボランティアをさせていただいていて、少しずつ感じたり、考えたりしていることに、理論的なバックボーンを与えていただいている感じで、とても力になりました。

 今後もていねいに読み込んでいきたいなと思いました。         (2015?記)

     *   

 2018年の追記です

 去年秋の精神分析学会で、久しぶりに小倉さんのお姿を拝見しました。

 とてもお元気そうで、司会までされていました。

 最近は母子のデイケアで活動をされているそうで、その成果を学べる日も近そうです。

 そこからいろいろと深く学べることを楽しみにして、日々の勉強や生活を頑張りたいと思います。         (2018.10 記)

 

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2022年3月5日のTBS「報道特集」ロシアのウクライナ侵略の番組を見て-じーじのじいじ日記・セレクト

2024年03月05日 | じいじ日記を書く

 2022年3月6日の日記です

     *

 昨日のTBS「報道特集」は、ロシアのウクライナ侵略の特別番組。

 さすが報道のTBSといわれるだけあって、見ごたえのある、すごく参考になる内容だった。

 現地ウクライで長期間、取材にあたっている金平キャスターの体当たりの取材。

 日頃から事件現場の取材を大切にしている金平さんが、自身の命の危険を顧みずに取材を続けている。

 取材中に空襲警報が鳴り、現地の人々と一緒に金平さんやカメラマンも地下壕に避難、なんとそこでも金平さんは取材を敢行する。

 すごい記者魂だ。頭が下がる。

 おとなたちが口々にプーチンを非難する中で、防空壕の白い壁でお絵かきをしているウクライナの子どもたち。

 中には戦車の絵をかく子どももいて、胸が痛む。

 金平さんも含めて、何度も何度も防空壕に避難する姿が映され、おとなですら疲弊している様子がうかがわれる。

 ひどいものだ。

 民間人は攻撃をしていないとうそぶくロシアの政治家にぜひ見せたい光景だ。

 これでも嘘の映像だ、と弁解できるのだろうか。

 ロシアの言論統制の強化で、日本のマスコミの取材も困難になる危険性もせまっている。

 権力の暴力に負けない、勇気ある、良識的なマスコミの頑張りに期待したい。    (2022.3.6 記)

 

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