ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

土居健郎『甘え・病い・信仰』2001・創文社-甘え・うらみ・ねたみについて

2024年03月24日 | 精神療法に学ぶ

 たぶん2016年のブログです

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 土居健郎さんの『甘え・病い・信仰』(2001・創文社)を再読しました。 

 おそらく10年ぶりくらいだと思います。

 ずいぶんとご無沙汰してしまいました(土居さん、ごめんなさい)。

 今回読んでみてよかったのは、「甘え」と「うらみ」と「ねたみ」の関係がとてもよく理解できたことです(今ごろになってわかったのか、とあきれられそうですが…)。

 「うらみ」はじーじがずっと気になっているテーマの一つなのです。

 土居さんによれば、「甘え」が十分に満たされないと「うらみ」になるということで、「うらみ」のほかに、「すねる」「ひがむ」「ひねくれる」などという感情も「うらみ」に近いものだ、といいます。

 そして、これは、「甘え」が満たされない状態ではあるものの、いずれも「甘える」と「甘えられない」ということの間のどこかには位置するもののようです。

 一方、「ねたみ」ということは、「甘え」が全然ない状態で、憎しみだけでいっぱいの状態だと説明されます。

 こうなると「甘え」が通じにくく、その感情の解消にはかなりの心的作業を要することになりそうです。

 じーじなどは「うらみ」だけでもかなりてこずっていますが、さらに「ねたみ」という強敵がいることはまだまだ十分にはわかっていませんでした。

 いずれ、「ねたみ」の人との出会いもあるのだろうと思います(じつはもう会っているのかもしれませんが、気づけないでいるだけなのかもしれません)。

 少しでもいい援助ができるよう、今後も、さらに勉強を続けていきたいと思います。     (2016? 記)

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 2020年12月の追記です

 じーじが家裁調査官になった時、指導官のお一人だった山野保さんが、部屋のみなさんと一緒に「うらみ」の研究に取り組んでいらっしゃって、とても活発な議論がなされていたのを思い出します。

 新米だったじーじには、当時は、何が何だかわからない状態でしたが、貴重な思い出です。

 理論や研究は、やはり目の前の仕事にていねいに取り組むところから始まることを教わった気がします。    (2020. 12 記)

 

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いちご大福・女の子・メンデルの法則-じーじのじいじ日記・セレクト

2024年03月24日 | じいじ日記を書く

 上の孫娘が8歳、下の孫娘が5歳の時の日記です

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 連休で孫娘たちが遊びに来てくれた。

 ふだんはばーばと二人っきりの静かな家の中が急に賑やかになる。

 今日は近くのイオンに買い物に行ってきたらしく、イオンのおもちゃ売り場の話をしてくれる。

 3時のおやつの時間、孫娘たちのママ(つまり、じーじとばーばの長女ですね)がおやつを持ってくる。

 いちご大福!

 孫娘たちはいちご大福が大好き。

 黙々と食べる。

 じつは、いちご大福、孫娘たちのママの大好物でもある。

 孫娘たちのママが小さい頃、保育園の帰りに近くのスーパーに買い物に寄ると、ふだんはおとなしい孫娘たちのママが、いちご大福!と叫んでいたのをつい昨日のように思い出す。

 イチゴ大福好き、の遺伝である。

 メンデルの法則は正解であった、とつくづく思う。

 科学のすごさ(?)に感心する。

 こうして、いちご大福の法則(?)も代々受け継がれていくのであろうか、と人間の不思議さ(?)に少しだけ感動をした一日だった。   (2019.2 記)

 

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