ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

藤山直樹『落語の国の精神分析』2012・みすず書房-藤山直樹さん版・精神分析入門を読む

2024年03月22日 | 精神分析に学ぶ

 2016年ころのブログです

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 藤山直樹さんの『落語の国の精神分析』(2012・みすず書房)を再読しました。

 2012年に一度読んでブログを書いていますから(すみません、なぜか(?)消えてしまいました)、おそらく今回が2回目の再読です(たぶん?)。

 実はこの間に1回読んだような気もするのですが、記憶があいまいではっきりしません(藤山さん、ごめんなさい)。

 しかし、やはりとても面白かったです。

 そして、いい本です。

 前回のブログで、

 「藤山さんの精神分析の概念の説明がとてもすばらしいです。

  特に、エディプスコンプレックスの説明は、じーじがこれまでにいろいろ読んだり、聞いたりした中で、一番わかりやすい説明だと思いました。

  ほかの概念の説明も、とてもわかりやすく、しかも、レベルは高い水準をキープしているところがすごいと思いました。

  藤山さんには『集中講義・精神分析』(上・下、岩崎学術出版社)という本がすでにありますが(ブログがありますので、よかったら読んでみてください)、この『落語の国の精神分析』は藤山直樹さん版・精神分析入門と言ってもいいのではないかと思いました」

と書いたのですが、この印象は今回も変わりません。

 精神分析の考え方をおさらいし、さらには、最新の精神分析の考え方を藤山直樹さん流にわかりやすく、かつ、深く展開しているように思われます。 

 そんな中で今回、じーじが学んだのは、エディプスコンプレックスが死と密接な関係にあるという点。 

 ここは前回、まったくつかめていなかったのですが、とても大切なことと感じました。

 子どもが父親を認めることは、父親がいずれ死んでしまう存在であるということに気づくことだという考え、ここは斬新な印象を受けました。

 もう少し考えてみたいと思っています。

 他にも、自分は自分でいい、とか、今言ってもわからないことは言わない、とか、好きなものに打ち込めることだけでいい、とか、大切な言葉が出てきていました。

 今後も、もっともっと、読み込んでいこうと思いました。    (2016?記)

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 2022年2月の追記です

 今言ってもわからないことは言わない、というところは、わからないことに耐える、ことと関係しそうですね。    (2022.2 記)

 

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宮城・福島の津波浸水地域をタントくんと南下しました-じーじの2023東北の旅・4

2024年03月22日 | ひとり旅で考える

 2023年6月のブログです

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 昨日は宮城と福島の海岸線をタントくんと南下した。

 宮城と福島の海岸線は岩手とは違って平らなので、高い防潮堤はあまりないが、かなり内陸部まで津波の浸水地域が広がっていて、国道6号線などもあちこちに津波浸水地域という表示がある。

 そういえば、震災の時に、後輩の調査官が福島の新地という町に出張をしていて、地震にあい、歩いて避難をしているときに、たまたま通りかかった車に乗せてもらって、津波から逃げられて助かったという話を聞いたことがある。

 新地の被害状況はテレビなどで見ていたので、調査官の仕事も命がけなんだなあと改めて思ったりする。

 今、宮城や福島の海岸線は、田んぼが新しくなったり、常磐線の沿線が整備されたりしている。

 距離をかせいで津波を防ごうとしているらしく、高い防潮堤は少ないが、自然を活かした対策のように素人の目には映る。

 自然を残せるなら、それにこしたことはないように思う。

 しかし、原発の周辺は、やはり放射能による帰還困難地域で、それもままならない。

 便利さと自然の両立は難しいなあ、などと考えながら新潟に向かう。    (2023.6 記)

 

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