聴神経腫瘍によるガンマナイフ治療後、半年ごとにMRI検査を受けているが、今日治療から2年後のMRI検査に行ってきた。
ゴールデンウィーク初日が病院とはね(^^;)
現在の状態としては、去年の11月に起きた突発性難聴により、プレドニンなどを飲み続けたけど、右側の耳の聞こえ方はほとんど変わっていない。
耳の中に水が入ったように音はこもったように聞こえ、大きな音がすると響いて聞こえにくいしまあ煩わしい。
耳鳴りもたまに静かな時もあったりするが、キーンってずっと鳴りっぱなし。
おまけにこの最悪のタイミングで親知らずを抜歯するというアクシデントもあり、音のこもり感が増したような気もする。
さあ、とりあえず腫瘍が半年前のMRI検査の時より小さくなっていることを期待して、いざ病院へ。
朝の8時ちょうどに受付を済ますと、まずはMRI検査から。
もう慣れたもので、検査着に着替え診察台に横たわり、大きな音がするのでとヘッドホンをされ、「だいたい20分ぐらいです」と言われると、トンネルの中にさっさと吸い込まれる。
”ガンガンガンガン・・・”
いつものように検査中に咳が出ないように、事前にのど飴をなめていたがやっぱり気になり、何度も唾を飲み込む。
そんななか意識を失う瞬間が訪れる。
そう、ほんのちょっとの時間だったと思うが眠ってしまったよう(^^;)
はい、終わりました。よし、次は採血だ。
思いだしたが、3ヶ月前の採血では注射針が刺さる瞬間が結構痛くて、思わず「痛っ!」なんて声が出てしまったけど、今日の若い男性の看護師はほんとうに上手でちょっとチクッとしただけだった。
血止めの丸いバンドエイドを家に帰ったあと剥がしてみたら、1cmほどの丸いガーゼの部分に1mmほどの赤い点のようなあとが残っただけだった。
採血ひとつとっても上手い下手があるんだよね。
前の痛かったときは、このガーゼの部分が全部血で真っ赤になってたもん(笑)
そして次は聴力検査。
ヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押す検査で、その検査の結果(オージオグラム)がこれ↓
一番悪い1000Hzが、3ヶ月前は50dBだったのが40dBで、2000Hzが30dBだったのが20dBとなり、一見改善してるようだけど聞こえが良くなっているという実感はないんだけどなあ。
この結果から聴力の程度(平均聴力レベル)を計算式で出すと、
{15+(40*2)+20}/4=28.75dB
ここから約3ヶ月ぶりの脳神経外科の先生との診察。
診察室に入ると、先生は開口一番「お元気でしたか?」と声をかけてきたので、「普通です」と答え、耳の状態も水が入ったようにこもったままでほとんど変わりなく、耳鳴りもほぼなっていると説明する。
私の説明を先生はパソコンにカチャカチャと打ち込んだあと、机の上のディスプレイを私の方に向けながら言います。
「今回ちょっと大きくなってます」
「えええ~っ!」
その検査画像がこれです↓
右側が6ヶ月前の画像で、左が今回の画像。
見てはっきりと分るぐらい、この半年でかなり大きくなっているのを見せられて愕然とする。
まず先生は私にマスクを外してくださいといい、続けて目をつぶって口をイイ~ッとしてくださいという。
その通りの顔を見た先生は、「顔面神経は異常ないですね」という。
私は「顔面神経痛だけはなりたくないです」というと、
「症例的に可能性はほぼありません」と答えてくれたのでちょっと安心する。
そして先生はこのディスプレイの画像を見ながら、
「前回より大きくなってるんですけど、この腫瘍の部分をよくみると、前回は黒いですけど今回はちょっとすけて薄いですよね」といい、
この白い部分は水分の状態を表していて、今回は周りと同じくらいのグレーで、大きくなっているけど中の腫瘍の細胞は壊死して、水分が多くなった状態なので、私が最初に説明した一過性の増大が起きてるんだと解釈しています」と説明してくれます。
私は「一過性の増大は聞いてましたけど、2年後に出るという話ではなかったですよね、もっと早かったですよね」というと、
「普通はだいたい3ヶ月後ぐらいに起きます」と先生が言うので、
「この2年後ぐらいに一過性の増大があった症例はあるんでしょうか」と聞くと、先生はそれには答えず、
「今回聴力検査では、平均聴力レベルが前回の36.25dBから28.75dBと良くなってて、腫瘍が大きくなって聴力がよくなるということは通常はないので、ちょっとおかしなことが起こってるんですよ」といい、
「体積が大きくなっても、聴神経に掛かる圧力が上がってないということは、やはり腫瘍の細胞は壊死していると私はみてます」と言われたので、私は
「腫瘍が水っぽくなって死にかけてるということですか」というと、
「わかりやすくいうとそういうことです」と先生は答えます。さらに
「腫瘍が大きくなってるのに聴力が回復しているという説明できないことが起きてることから、3ヶ月前の診察の時はMRI検査はしてないですけど、実はその時が一番大きくなっていた状態で、今縮小の途中かも知れません」なんていいます。
私は心の中で、前の画像と今回の画像の白の輝度が微妙に違うんで、なにかごまかされてるように感じてると、先生はかまわず
「薬について、前回と同じものをもう3ヶ月続けようと思いますがどうですか?」と聞いてきたので、飲み続けるデメリットが気になるも、血液検査の結果、悪玉コレステロールや血糖値に変化がなかったので、
「はい、いいです」と答える。
そして先生は最後に、次の診察日の予約を入れると
「じゃあ次回、元気にお会いしましょう」
なんて、らしくない挨拶をして、本日の診察は終了。
病院横の薬局に寄って処方箋を渡し、また91日分の山のようにパンパンに薬が入った袋をもって、駐車場の車に乗り込む。
”いやあ~、おっきくなったかあ・・・”
前回のMRI検査時は、腫瘍がちょっとだけ小さくなっていたので、先生が「もう大きくなることはありません」なんて言ってたのを思いだしたけど、2年経っても余談を許さないということなのか、ほんと心が安まらない。
でもまあね、気にしたって治るわけじゃないんで、とりあえずこのゴールデンウィークをのんびり過ごそう(^^)
結局この日の医療費は、MRI検査や診察の費用が合計9300円で、薬代が3720円。
次回は3ヶ月後に経過診察で、6ヶ月後にMRI検査だ。
右耳が水が詰まったように音がこもって聞こえるようになってもう2ヶ月が経過しました。
結局改善した自覚もなく、聞こえづらいのは相変わらず、といって悪くなった自覚もない状態です。
この間プレドニンなど処方された薬をコツコツと飲んだ以外、耳鼻科の病院へ一回行っただけ。
あれほど山のようにあった薬も残り僅かになってる(^^;)
で、あとは毎日耳の血行がよくなるようにマッサージを繰り返してました。
このマッサージがよかったのか、聞こえは変わらないけど毎日鳴っていた耳鳴りが時々止むときが。
耳鳴りがしないってこんなに穏やかな気持ちになるんだ、なんて改めて感じちゃいました(^^)
そして今日、脳神経外科の病院へ行ってきました。
久しぶりの診察は、いつものようにまずは血液検査から。
看護師さんが「ちょっとチクッとしますよ」といって、注射器の針が刺さる瞬間の緊張感がまあ嫌なんだけど、この病院の看護師さんは上手なのか最近は針が細いのか、ほんとにチクッってする程度だったのが、今日は結構痛くて思わず「痛っ」って口から漏れてしまう(^^;)
ただ採血管3本分を採血するんだけど、今までよりめちゃめちゃ早く終わった(笑)
そうとう勢いよく血が出たのか、採血が終わったあと刺したとこに丸いバンドエイドみたいなものを貼るんだけど、家に帰った後はがしてみると1cmほどの丸いガーゼの部分が、今までは2,3ミリほどの円で血が付いてる程度だったのが、今回はガーゼ一面が血で真っ赤になってた(^^;)
続いて聴力検査です。
まずは「左耳から」なんて、いつもは最初に言ってくれるんだけど今回は言われないままスタート(^^;)
おいおい、どっちが鳴るんだ(笑)
いきなり全集中!
そして検査の結果(オージオグラム)がこれです↓
ああ~、やっぱり変わってないかあ。
悪いほうの右耳が〇印で、1000Hzがガクッと50dBまで下がって、2000Hzでちょっと上がるとあとは一気に下がってる。
前回のグラフとほぼ同じ状態でした。
ここから脳神経外科の先生との診察です。
このオージオグラムをPCの画面に出して、「ほとんど変わってないですね」と言われます。
ここで去年耳鼻科に行って、ファイバースコープで中を見てもらって異常なかったことと、耳鼻科の先生から突発性難聴と断言されたことを伝えると、先生は
「ああ、行ったんですねえ」といい、パソコンのキーをパカパカいわせながら打ち込んで、
「やはり腫瘍が小さくなって神経を引っ張ってるのかもしれません」
といいます。
「この小さくなる時に神経を引っ張るって、そういう症例があるんですか」と尋ねてみました。先生は
「あくまでも仮定の話です」
と答えます。
あとは「放射線の影響で血流が悪くなってるのかもしれません」という、前にも聞いた見解でした。
そして二人でオージオグラムを見ていると、先生が
「この一番大事な1000Hzがねえ・・・」
なんていうので、私も
「そうなんですよ、ここさえ上がればいいんですけど・・・」
といい、しばらく二人で無言に(^^;)
私は2か月薬を飲み続けていたので、先生に
「でも薬を飲んだことで、現状維持というか悪くなっていないんですよ-ね」というと、
先生は「そうです」と言います。
結局有効聴力はなんとか保っているということで、次の3ヶ月後のMRI検査まで、このまま続けて
プレドニン・メチコバール・トコフェロール・レパミピド
を3か月飲み続けることになりました。
ここでプレドニンの副作用をネットで散々調べていたので、そのことを聞くと、先生も
「あまり長期間の飲む薬ではないんですけど」といい、
「次の検査で止めようと思います」と言いました。
それからこの2ヶ月の間に会社の健康診断があり、その時の血液検査の結果のなかで白血球の数値が上がっていたことが判明し、自分で調べたところプレドニンを服用してるとこの数値が上がるなんて書いてあったので、多分そうだろうなと思いながらそのことについて聞いてみました。
先生は「そうそう、このまえ言おうと思ってたんですが、その通りです」
なんて言い、自分がこの日の最初の患者だったこともあったのか、「じゃあ、お疲れ様でした」とそうそうに問診は切り上げられました。
こういう問診の時にいつも思うんだけど、あとからあれも聞けばよかったとか、これってどうなんだろうかってことが次々と浮かんでくるんだよねえ(^^;)
やっぱり聞きたいことをメモしていった方がいいんだろうなあ。
最後に処方箋をもって病院の隣にある薬局へ。
受付でいつも「お薬手帳は?」と聞かれるので、第一声で「お薬手帳忘れました」といい、処方箋を渡します(^^;)
待つこと5分ぐらいで出てきた薬が、3ヶ月分ということもありまあ大量なこと(笑)
(プレドニン以外は一日3回服用で、これが91日分あるので91×3×3=819錠)
思わず「ものすごい量ですね」と言ってしまい、薬剤師の女性も苦笑いです。
そして「レジ袋に入れましょうか、5円かかりますけど」と言われたので「お願いします」と答える。
薬を大量に飲み続けることに抵抗がありながら、なぜか薬を打ち切るよりは安心だと、ほっとしている自分もいて、知らないうちにこの”薬”というものに大きく依存してしまっている自分に今更驚く。
コンビニでなにかお菓子でもいっぱい買って帰ってるみたいに、膨らんだレジ袋をぶらぶらと振りながら駐車場まで歩いて行く。
「さあ、早く家に帰ろう」
先週は耳鼻咽喉科で診察してもらい、突発性難聴と断言されて一週間、今度は脳神経外科で診察です。
診断的にはそのまま今処方されている薬を飲み続けてくださいということだったが。
もう毎週病院へ行ってる感じです(^^;)
自覚症状的にはなんとなくちょっとだけ聴力が上がってるかなって程度で、相変わらず右耳は何か詰まったように聞こえづらく、音質も正常な左側と比べこもったような音が聞こえてきます。
そうそう、耳鳴りも相変わらず聞こえてますが、今日はちょっと小さい音で鳴ってます。
車で一時間、病院に到着するとまずいつもの聴力検査です。
今回の聴力検査の結果(オージオグラム)がこれです。
○印が治療中の右耳、×印が左耳です。
先週耳鼻咽喉科で検査したときのオージオグラムとほぼ同じような状況でした。
細かくいうと1000Hzが55dB→50dB、2000Hzが40dB→35dBと、ほんのわずか回復してるようだけど、たぶん誤差の範囲。
あと気になったのが4000Hzが55dB→65dBとかえって悪くなっている。
で、この数字で聴力の程度(平均聴力レベル)を計算式で出すと、
{10+(50*2)+35}/4=36.25dB
ここから脳神経外科の先生との診察です。
「低い方の聴力は回復してますが、1000Hzから4000Hzあたりがまだ危険水域です」
前回はステロイドが効いたので、このまま薬を服用していくか、高圧化酸素療法などをどうするか、先生は悩んでいました。
ここで先週耳鼻咽喉科でも言った、ネットではこの療法はあまり効果がないという書き込みばかりだと伝えると、先生はちょっと驚き
「私も詳しくは知らないが、治らなかった人が腹いせでもって書いてるということもありますから・・・」と、
パソコンでネット検索をはじめました。
「私はこういうとこの情報を見ます」
と私にパソコンの画面を見せてくれましたが、全部英語でした。
そしてここからなかなかしっかりした検査結果が出ているところがなく、結構一生懸命に検索されていましたが、ある論文に載っているステロイドだけで治療した人、高圧化酸素療法だけで治療した人、そして両方で治療した人の治療結果をだしたグラフをみせてくれました。
両方併用して治療したら約80%ぐらいが完全に回復し、ステロイドだけだと完全回復はなく、一部回復したのが30%というグラフでした。
まあこんなデータもあるが、論文のためにねつ造している場合もあるなんて話をされ、「私の手を離れることにもなるし・・・」なんてボソボソと言ってました。そして、
「やはり放射線により血流が悪くなっていることと、腫瘍が縮小したことで神経が引っ張られていることが原因ですね」
と言われました。
単純な聴力低下ではなく、いろんな要因が重なっているらしいです。
結局プレドニン(ステロイド)とレバミピド(胃薬)を63日分を新たに処方され、飲み続けることになりました。
日々神経が引っ張られて行くという状態なら、ステロイドを飲み続けるしかないんでしょうね。
さらに今回リセドロンという、月一回だけ飲む骨粗しょう症ようの薬を2錠処方されました。
月一回なんて相当強力な薬なんですかね、なんて言ってみたけどこれはスルーされました(^^;)
あとからそんなしょうも無い質問より、「なぜ今骨粗しょう症の薬を飲むんですか」と聞かなかったことを後悔します。
あとでネットで調べてみると、ステロイドの副作用に骨粗しょう症があり、たぶんそれ用なんでしょうね。
こんかい聴力以上に気になったのが、血液検査で中性脂肪が異常にあがっていたことでした。
110ぐらいだったのが今回300を超えていました。
基準範囲が30〜149なので、かなりの異常値です。
薬の影響だということですが、先生はこの値は結構変動しますからね、なんて言ってましたがやばい匂いがプンプンします。
”中性脂肪が300を超えると心筋梗塞や狭心症などの病気が発症しやすくなることも判明しています。”
なんて情報もあるし、ステロイドの長期服用はネットで調べれば調べるほど副作用が心配です。
先生が急に私がしているマスクを外してくださいと言います。
ステロイドを飲んでいると顔がパンパンになるムーンフェイスという副作用もあるらしく、とりあえず私は異常ありませんでした。
そして食欲が上がるので食事に気をつけてくださいと言われます。
もちろん飲酒も禁止です(^^;)
ステロイド飲むのやめよっかなあ・・・
あと血流が悪いのなら針はどうかと聞いてみましたが、「針は・・・」であとはなにも言わなくなりました。
こちらもそれ以上は言えなくなります(^^;)
次の診察は来年の一月になってましたが、2週間おきくらいに近くの耳鼻咽喉科へ行って聴力検査だけやっておこうかなと思っています。
ほんとに次から次に悩みは尽きません。
プレドニンどうしようかなあ~・・・
今日耳鼻咽喉科の病院へ行ってきました。
この病院のWeb受付時間が朝の8:45なので、ぴったりの時間にパソコンで受付をしました。
この病院の受付をするのは初めてだったので、電話番号と名前を入力するだけだったんですが、一回名前が漢字ではなくひらがな入力だとはじかれ再度入力することになり、OKを押すと
”受付番号 87番 待ち時間4時間半”
というメッセージが出た(笑)
人気の耳鼻咽喉科の病院らしく、20台駐車可能な駐車場にはいつも車がいっぱいに止まっているとは聞いてたけど、この一瞬のミスでこんな時間になるとは、ハハハ(^^;)
初めての患者さんはカルテを作成するので10番前を目安に来てくださいということだったので、パソコンで最新の待ち時間を確認し早めに家をでる。
到着するとやっぱり10台以上車が駐車場に止まっていた。
なかにはその車の中で待機している人もちらほら。
さっそく病院へ入ると、待合室には子供や年配の女性など5人ほどが座っているだけで、やはり中は思ったより空いている感じ。
受付が済むとちょっと離れた椅子に座り、渡された紙に症状や病歴などの書き込んでいく。
1年半前に受けたガンマナイフ治療のこともしっかり書き込む。
そのうち大声で泣きわめく赤ちゃんを連れ女性が診察室に入っていくと、私の座ってるところに小さなふたりの子供が近寄ってくる、なに?
気がつかなかったけど、私の座った椅子のすぐ真横にガチャガチャが置いてありました(^^;)
周りを見ると壁にアニメのキャラクターをかたどった折り紙が一杯に貼り付けてあったり、小さな子供が遊べるキッズスペースがあることに気づく。
ああ~、こういう小さい子の診察に評判がある病院だなと、口コミの評価が高いところがなんとなく分る。
ただ大人がひとりで来ると、ちょっと居心地の悪い空間ではあるね(^^;)
時間がきて名前を呼ばれると、まず聴力検査です。
いつものイヤホンをして、周波数や音のレベルを変え少しでも聞こえたらボタンを押す。
ただ今回は加えて耳の後ろの骨にレシーバー(振動子)を当てて測定する骨導聴力の検査もありました。
通常の耳の穴(外耳道)から鼓膜そして内耳へというルートではなく、頭蓋骨から直接内耳へ伝わるルートを使っての聴力検査です。
正常な状態では気導聴力=骨導聴力のようです。
ここから耳鼻咽喉科の先生との診察です。
診察室に入ると、診察台の前に意外に若い男前の先生と、そのすぐ横に大きな机が2つほど置かれ看護師さん4人が診察とは関係なく自分の仕事をしているように座っていて、ちょっと驚きます。
大抵は先生と看護師ひとりがついている感じで、そのすぐ横に看護師さんが4人も座ってるなんて状況はないんですけどね(^^;)
私が症状を説明するとすぐに耳の中を見ますねと先生が言い、耳の中にファイバースコープを入れて覗きます。
その画像がモニターに映り、自分も見れるようになっていました。
右・左と入れると、
「綺麗ですね、異常無いです」
と言われます。
自分の耳の中を見るのは初めてだったので、当たり前だったけどあの奥に見えるのが鼓膜ですかと聞いてみる。
「はい、鼓膜です」
と先生は答え、続けて鼻の中、口の奥もペンライトで覗いていきます。
そして聴力検査の結果(オージオグラム)をモニターに出します。
その時のグラフがこれです。(後で紙に打ち出してもらいました)
オージオグラムの読み方は、横軸が周波数で左から右へだんだん高い音になり、縦軸が音の大きさで上から下へだんだん音が大きくなります。
耳にヘッドホンを当てた検査する気導聴力は赤丸が右耳、青バツが左耳で、骨導聴力は赤[が右耳、青]が左耳です。
(診察の時はグラフの傾きだけ見ただけで、特に先生から気導と骨導のグラフでの表示については何も説明がなく、後から調べて知ります)
驚いたんですが、まったく自覚はなかったのに、低音の125Hz~500Hzの聴力レベルがほぼ右と同じの15~20dBに上がっていました。
つい10日前の聴力検査では、ここも50dBまで下がっていたので。
ただ1kHz~2kHzで50dBあたりは致命的ですけど・・・。
そしてこのオージグラムのデータから、難聴の程度が分る計算式があって、それがこんな式です。
聴力の程度(平均聴力レベル)={500Hzの聴力+(1000Hzの聴力×2)+2000Hzの聴力}÷4
私の場合は、{15+(55*2)+40}/4=41.25dB
ということで、難聴レベル的にはぎりぎり”中等度難聴”(41~60dB)に分類され、症状的には”普通会話が難しい、近い距離でも聞こえないことがある”なんて書いてありました。
(この難聴のレベルを分類した表は、ネットで調べるとすぐ出てきます)
このグラフをみて先生は、
「突発性難聴ですね」
といいます。
私は聞きたかったことがたくさんあったので、ここからいろいろ聞いていきました。
唾を飲んで耳の奥が鳴るとか、自分の声が響くので耳管開放症ではないか聞くこと、
「この聴力検査の結果からも突発性難聴です、神経ですね」
といいます。
そして
「今処方されている薬を飲む以外、こちらで対処できることはありません」
といいます。
だいたい1週間から2週間ぐらいで治るらしいけど、それ以上一ヶ月ぐらい経って治る人もいるんですかと聞くと、
「すぐに治る人もいますし一ヶ月ぐらいで治る方もいますが、2ヶ月経って治らないともう治らないです」
といわれます。
脳神経外科の先生に高圧化酸素療法を紹介されそうなんですが、先生はこの高圧化酸素療法をどう思いますかと聞くと
「効果については微妙で、治ったとしてもその療法で治ったかも定かでなく、あまりデータが無いので確かなことはいえない」
と答えました。そして
「その設備を置いてる病院もあんまり無く、○○大学病院も前はあったが今はもう無いです」
といわれたので、やっぱり効果が無いので止めたんじゃないでしょうかと聞くと
「突発性難聴だけじゃないが、あまり使うことがなく実入りが悪いので撤去されたんじゃないですかね」
なんてことまでいわれました。
私もさらに乗っかって、自分もネットでいろいろ調べたがこの高圧化酸素療法で治ったっていう情報がほとんど無いし、高いうえに10回から30回もあるみたいなんですが、どうなんでしょうか?と聞くと、突然私の後ろにいた看護師さんが
「○○(私)さんが行きたかったら行けばいいんじゃないですか」
と答えました。
ここで、ああ~患者さんが押してるんだ(たくさん待ってる)と気がつきます。
周りの看護師さんもこちらの話に耳を傾けてるのか、手が動いていません(笑)
すると先生が、
「わらをもすがるっていう人は、受ければいいんじゃないんですかね」
といいます。
ここで「高圧化酸素療法はないな」と確定しました。
そして最後に私はしつこく
「突発性難聴ということですね」
と再度念を押すと
「突発性難聴です」
と先生ははっきりと答えてくれました。
なにか治ってもないのに、気分がス~ッとよくなっていくのを感じました。
「突発性難聴だとはっきり分ってよかったです、ありがとうございました」
といって、診察室をあとにする。
なんだかモヤモヤが晴れて、久しぶりに気分がすっきりする(^^)
治ってもないのに(笑)
さあ、とりあえず続けてプレドニン・トコフェロール・メチコバールを飲み続けるだけです。
突然ガンマナイフ治療をした右耳が、水でも入ったように詰まった感じになり、聴力が下がってしまったその後の経過です。
すぐに病院へ行き、ステロイドやビタミン剤を処方され、今日で一週間になりました。
現在まったく状態が変わっていません。
まえに同じような症状になったときは、処方された薬を飲んで一週間ぐらいで元に戻ったのに。
それに今突発性難聴ということで薬を飲み続けているけど、もし別の原因で難聴になってるとしたらまずいんじゃないかという想いが日に日に増していきます。
それは詰まって音がこもったようになり、聞こえづらくなるという症状の他にこんな症状が出ていたからです。
・唾を飲み込むと耳の奥で”パキッ”という音が鳴る
・自分の声が反響したように聞こえてくる
この症状をネットで検索すると、”耳管開放症”というワードが出てきました。
耳管とは鼻の奥と耳の鼓膜の内側(中耳)をつないでいる管のことで、大気の気圧が高くなると中耳との気圧差をなくすために、この管が開いて耳のつまりを解消する働きがあります。
耳管開放症とは、この耳管がなんらかの原因で開きっぱなしの状態になってしまう病気です。
もし突発性難聴ではなく、この耳管開放症だったらどうなるんだろう?
耳管開放症に高圧化酸素療法したらとんでもないことにならないか(^^;)
ただ耳管開放症かどうかの決め手に、頭を下げると症状が和らぐというものがあり、やってみるとあまり変化がなく、耳管開放症ではあまり聴力の低下がないという情報もあり、ますます悩みが増えてしまう。
一週間後に診察が予定されているけど、それまでただ薬を飲んでるだけでいいんだろうかと言う思いが募り、ここはやっぱり一度耳鼻科の病院へ行って、調べてもらった方がいいという気持ちになり、この土曜日に近くの耳鼻咽喉科へ行くことにする。
そうと決まればすぐに予約だとその病院へ電話します。
するとなんと予約は受け付けておらず、当日受付のみとのこと。
しかも”順番受付システム”というのがあり、当日パソコンや携帯電話で受け付けが可能。
さらに今何番が診察中で、自分の番までの待ち時間が随時パソコンや携帯電話で確認できる。
院内での滞在時間も短縮できることもあり、至れり尽くせり。
最近はこんなことになってるんだ、便利だねえ(^^)
よし、土曜日は耳鼻咽喉科へ行くぞ!
先月突然ガンマナイフ治療した右側の耳がこもったようになって、慌てて病院へ行きステロイドなど薬を2週間飲み続け、なんとか治ったのも束の間、昨日の17時頃、なんとまた突然右側の耳が詰まったように聞こえなくなった。
だいたいガンマナイフ治療をして1年半、耳鳴りはずっと鳴っているが聴力が落ちることはなかった。
なのにここにきて、急に難聴になるなんて・・・。
前回も担当の先生に異常があればすぐに病院へ来るように言われてたので、今朝病院へ行ってきました。
この時点で、前回もそうだったけど、耳の横で指をこすってもほとんど聞こえなかった。
ただ今回さらに嫌な症状が出ていた。
唾を飲み込むと、耳の奥から”パキ”という音が毎回聞こえてくるというもの。
高いところに上って耳がキーンとなって、唾を飲み込んだときに鳴るあの音。
※すぐにネットで調べてみると、耳の奥と鼻の奥で繋がっている耳管の働きが悪くなって(耳管機能異常)起こる症状だということ。
病院へ入ると今回もまた聴力検査です。
悪い方の右側の耳で、かなり大きな音量で検査され、もう少し上げてもいいかと言われたがもう無理ですと断る。
これはかなり悪い感じ。
そしてここから担当の先生の診察です。
つい2週間前に1年半後のMRI検査をしたばっかりなので、思わず「もう来ちゃいました」と言ってしまう。
先生はまったく無反応で、こう言います。
「前回より相当悪くなってますねえ」
といい、パソコンの画面に聴力検査のグラフをみせてくれます。そして、
「10日しか持ちませんでしたねえ」
と言います。
前回は低音は左耳とほとんど変わらず、高音になると急激に悪くなっていたのが、今回はその低音も悪くなっていた。
そして結局前回回復に貢献しただろうステロイドを、とりあえず17日間服用するように言われます。
そしてもしこれでも治らなかったら、耳鼻科の病院に紹介状を書きますと急に言われました。
なんでも突発性難聴に効果があるらしい「高気圧酸素治療」というものがあるらしい。
これを紹介するのは先生も初めてらしく、さらに通院や入院とかどうですか?とまた急に聞かれ、ちょっと無理かも知れませんと答えると、「そうですね、仕事に支障がでますよねえ」といいながら、手はパソコンで耳鼻科の病院を調べるている。
「この病院の近くにもあるんですよ」と言われるが、高速を使って1時間も掛かる病院より、地元の近くの病院をお願いしますと答える。
そして再度、私はこう聞いてみる。
「腫瘍が小さくなってるのに、聴力が落ちるってどういうことですか?」
というと、前回小さくなるときに神経を引っ張ってるのかもなんて言ってたのが、今回先生はこう答えた。
「神経や血管に放射線の影響が出てるのかもしれません」
んんっ!!
いまさらそれを言いますか。
じゃあガンマナイフしない方がよかったということ?
なんだか先生への信頼感もテンションも今回はがた下がりです。
唾を飲み込んだら耳の奥が鳴るについても、パソコンに打ち込んではいるようだけどスルー。
今この記事を書いてる時点で、ステロイドは薬局でもらってすぐに飲んだだけだが、左側の耳を指で塞ぐと右からはほとんど音が聞こえてきません。
今はとりあえずステロイドが効果あることを願うだけです。
今日ガンマナイフ治療から1年半後のMRI検査を受けてきました。
つい2週間前に治療した右側の耳の聞こえが詰まったように聞こえにくくなったということで受診したばかりで、今日までずっと処方された薬を飲み続けていました。
結果詰まったような感じはほぼ無くなりました。
ただお風呂でお湯を頭からかぶったりするときの”ザバっ”みたいな大きな音がすると、しばらくこもったりするのは相変わらず続いています。
それと耳鳴りの”キンキン”という音も大きく、時には聞こえにくくなるほどの大きな音で鳴るときもありました。
それが今朝、ほとんど耳鳴りが鳴っていませんでした。
(ただ今これを書いている時点で、ちょっと鳴ってますが)
さあ、腫瘍はどうなっているのか、モヤモヤした気持ちで朝6時半に家を出ました。
病院に到着し受付を済ますと、すぐにMRI検査に入りました。
身につけてるものを全部外し、検査着に着替え検査中はガンガン大きな音がするので耳栓をし、台に横になると頭が動かないようにあごの辺りにクッションのようなものを詰められ、トンネルの中に入っていきます。
もう何回もやっているんだけど、やっぱりノドがイガイガして咳が出ないかとか、口の中につばがたまってくるのが気になったり、相変わらず落ち着きません(^^;)
時間にして20~30分ぐらいで終わったのかな。
続いて採血と、これも何回もやった聴力検査です。
2週間前にやった聴力検査が相当悪かったので心配だったけど、耳鳴りもあんまり鳴ってない状態だったこともあり、結構聞こえた手応えがありました。
そしてここから問診の状況です。
先生は開口一番
「戻りましたねえ~」
と言います。
聴力検査の結果グラフをみせてもらうと、急激に下がっていた高音の聞こえも上がっており、ガンマナイフ治療前とほぼ同じくらいの聴力が戻っていると言われました。
さらにどれくらいで治ったという自覚がありましたかと聞かれたので、二日後には耳の横で指をこする音が聞こえるようになり、今は詰まった感じもあまりなくなったけど、耳鳴りは今朝は小さいですが普段は大きな音で鳴ってると答えました。
そしていよいよMRIの検査画像を見ます。
先生は半年前の画像と並べてみて、
「小さくなってますねえ」
と言います。
私もドキドキしながらパソコンの画像をのぞき込みます。
聴力が落ちてきたので、反対に大きくなっているんじゃないかと心配していたので、わずかでも小さくなっているのがわかりホッとします。
「ああ~、やっと小さくなったか」
心の中でつぶやきます。
先生にこの画像を写真に撮ってもいいですかというと、あっさりいいですよと言われ、とった写真がこれです。
左側が半年前のMRI画像で、右側が今回の検査画像です。
画面真ん中のちょっと左側に、脳に入り込んだように映っている黒いものが腫瘍です。
さっそく先生が画像にスケールを出して計測すると、1.3cmから1.1cmに減少していました。
「このまま小さくなっていくんですかね」と聞くと
「大きくなることはありません」と先生ははっきりと答えてくれます。
※今こうして写真を見ると、なんだか左右大きさというか画像の倍率が微妙に違うことに気づく(^^;)
ここで一つ疑問が。
腫瘍は小さくなったのに、なんで聴力が悪化したのか?
なんて思った瞬間、先生から意外な言葉が返ってきました。
「小さくなったときに神経を引っ張ったのかしれません」
「ええ~!!」
そんな話初めて聞いたので、慌てて言います。
「それじゃあ腫瘍が小さくなると神経を引っ張って聴力が悪くなるということですか?」
聞くと、先生は一瞬黙ってしまい
「という話もあり、データーが少なすぎて確かなことは言えません」
と答えます。
さらにだいたい術後5年後ぐらいに一番悪くなるケースが多いと付け加えます。
せっかく腫瘍が小さくなって喜んだのも束の間、初めて聞くネガティブ情報にがっくりです。
薬についても続けますので処方箋を出しておきますといい、ステロイドについてはダラダラと続けるものではないのでこれは停止し、
・ビタミンB12製剤(傷ついた末梢神経を修復する働きがあり)
・ビタミンE製剤(血液の流れを改善する)
をなんと90日分飲むことになりました。
一日食後3回飲むので90日×3回×2種類ということで、とんでもない量に(^^;)
ちなみにあとで薬局に行き出された処方箋を渡すと、薬を出すときに薬局の方が
「様子見としては多すぎる気もしますが、いるんでしょうね」
と苦笑いしながら大量に薬が入ってパンパンになった紙袋を渡してくれました。
あと先生に、まえに自分で購入していた「耳鳴り・難聴 耳鼻咽喉科の名医が教える 最高の治し方大全」という本の中で、「集中音響療法」という治療法があり、ずっと気になっていたので聞いてみました。
この「集中音響療法」とは、
”突発性難聴が治りにくい一因に、無意識に正常な方の耳だけを使うようになることで、難聴側の耳に対応する脳の聴覚領域が刺激されていないことが考られるということから、
正常な側に耳栓をして過ごし、難聴側の耳だけで音楽を6時間ほど聴く
というリハビリ法”です。
この本で紹介されていたリハビリ法を先生に説明すると、先生は
「私はその知識はありません」
と、あっさりとスルーされてしまいました。
ここではたと気がついたんですが、難聴自体については耳鼻科の病院へ行って相談した方がいいのではないか。
今更ですけど(^^;)
次の半年後のMRI検査を予約して、この日の診断は終了です。
腫瘍が小さくなったらなったで、また聴力が低下するリスクがあるということが判明し、今日も気分はすっきりしません。
それでもこの日はむちゃくちゃ天気がよくて、帰りの高速を走っているときに見た青空の青さがとっても綺麗で、ちょっとだけ幸せな気持ちになれました(^^)
とりあえず処方された薬540粒を粛々と飲んでいくしかないということですね。
先週の金曜日の晩に急に右耳が詰まったように聞こえにくくなり、翌日病院へいって処方された薬を服用して一週間経ちました。
実際薬を飲んで二日目くらいに、耳の横で指をこする音が聞こえなかったのが聞こえるようになり、
ステロイドさすが!
なんて思ったけど、相変わらず耳が詰まったように聞こえにくくこもった感じが続いていました。
それが今朝起きたら右耳の耳鳴りが小さくなり、こもった感じがやっと無くなっていました。
とにかくこの一週間の右耳側の耳鳴りの「キーン」が凄まじく、ほんとうるさかった。
それに水道の水を流したり、お風呂でお湯を頭からかぶるとかの”ジャバっ”ていう音で、急に耳が詰まった感じで聞こえにくくなったり、このままの状態がずっと続いちゃうんだろうかと、ずっと心配だった。
そんな中、なんの偶然か木曜日に会社で毎年受ける健康診断があり、そのなかで聴力検査をやったんだけど、通常30dBのところが
1000Hz(低音):40dB
4000Hz(高音):70dB
という、高音が聞こえない状態が治っていないのがはっきり証明されたばかりだった。
そして今朝やっと耳鳴りが小さくなり、ちょっと久しぶりに気分がいい(^^)
ただこの健康診断でお医者さんとの面談があり、聴神経腫瘍から今の状態を説明すると
「分らないけど、新しいのが出来てるかも知れませんね」
なんて恐ろしいことを言われる。
結局どうなってるかは、来週にあるMRI検査の結果待ちです。
心配は尽きません。
あと一週間、今は処方された薬を飲むしかない。
ガンマ手術治療から1年半後のMRI検査を2週間後に控えたこのタイミングで、昨日の晩に突然耳の聞こえ方に違和感を感じる。
治療した右側の方だけ、急に耳の中に何か詰めたようにこもった音が聞こえだし、左の正常な音と一緒になって妙~な音に聞こえ慌てる。
聞こえてる方の耳を塞いで、TVの音を聞くとものすごく小さな音になり微かに聞こえてる状態に。
最初に聴神経腫瘍の診察に行ったとき、先生が耳の横で指をこすり聞こえてるかどうかの判断をしていたのを思いだし、すぐに右の耳の横で親指と人差し指をこすってみると全然聞こえず、同じように左の耳でやるとしっかり”シュッ、シュッ”と聞こえたので愕然とする。
「これはやばい!」
もうすっかりへこんでしまい早々に寝ちゃいました。
ひょっとして朝になったらすっかり治ってるかもという期待を乗せながら。
途中夜中の2時頃に目が覚めたので、すぐに右側の耳の横で指をこすってみたが何も聞こえない。
「ほんとにやばいかも!」
朝5時に起き、さっそくネットで「耳が詰まったように聞こえない」と検索してみる。
驚いたことに耳のつまりを解消するという、耳鼻科の医師たちの動画がたくさんでてくる。
”わらにもすがる思い”で動画で紹介される、難聴に効くというツボを押さえたり、耳を引っ張ったりしてみたがまったく効果なし。
「これはやっぱり病院に行くしかない!」
先生から聴力に異常があればすぐに病院に来てくださいと言われていたので、今日朝一で病院へ行った。
一応事前に電話で症状と先生から異常があればという話をすると、「それではすぐ来てください」と診察の予約をあっさりと受付てもらえる。
ここから診察状況を書いていきます。
病院へ着くとすぐに聴力検査を受けました。
ヘッドホンを付け、片方の耳の音を流すので聞こえたら手に握っているボタンを押すいつもの検査だったけど、今日は正常な左側に”ザーッ”ていうノイズを流しさらに右側に検査用の音を流すという、初めての検査をされます。
思いのほか右側もいろいろの周波数の音が聞こえたので、「あれっ」という感じになり、検査終了後に担当の方に「やっぱり悪くなってますか?」と効くと、「私からは答えられないので、先生から聞いてください」と言われました。
そして約半年ぶりに担当の先生とご対面です(^^)
先生は聴力検査のグラフを見て開口一番こう言います。
「もっと悪いと心配してたけど、これならまだいいです」
自分もパソコンの画面に映る右側と左側の検査結果を見ると、正常な左側に比べて低い音は500Hzまではほぼ同じ状態で、それより高い周波数は右側がガクンと下がっているグラフでした。
自分ははっきりと悪くなっている状態にがっくりきていたんだけど、先生は低音から高音まで全体的に落ちていないのでほっとしたようで、こう言います。
「たぶんこれは腫瘍がまだ大きくなっているということで起きた症状だと思います」
続けて
「治療を施した患者の半分は半年ぐらいで小さくなるんですけど、こういうケースもあります」
なんだか前回聞いた話とちょっと違っていた感じだったので私はこう言います。
「このまま大きくなってもういっかい手術とかになるんですか?」
「それはないです。どうしてももう一回と言われれば考えますが」
と即答される。
あっ、ちょっと笑わせにきてるなと感じたので、
「今朝YouTubeで耳のツボを押しまくったんですが、これはそのまま続けてもだいじょうぶでしょうか?」
というと、これも即答です。
「私の口からは何も言えません、ただ彼らは人を呼ぶためにやってるだけでしょ」
そしていきなり
「私も動画出してるんですよ」
と言われ、さらに
「本も書いててAmazonで2冊ぐらい在庫があります」
と嬉しそうに教えてくれました。
これは帰ってから調べたんですが、Amazonで本当にありました!!
在庫は3冊あったので、次の検査で伝えようかと考えてます。
もちろん買いませんけど(^^;)
代わりに東野圭吾の「クスノキの番人」を買っちゃいました(^^;)
まあそんな話はおいといて、先生は薬を出します言われました。
・ステロイド薬
・胃薬
・ビタミンB12
・血流をよくする薬
これを2週間飲むことになりました。
帰ってすぐ昼食と夕食の後2回服用すると、なんと耳の詰まった感が少し和らぎ、試しに指をこすってみると音がもう聞こえるようになっていました。
ちょっとほっとしたけど、まだまだ心配は尽きません。
聞こえにくくなる三日前ぐらいから、とにかく右側の耳鳴りがずっと大きくなっていて、ちょっと聞こえるようになったけど耳鳴りは相変わらずキーンと大きく鳴ってます。
2週間後すぐにMRIの検査があります。
腫瘍が酷いことになってなきゃいいなあ。
昨日術後1年後のMRI検査を受けてきました。
去年の2月にガンマナイフ治療を受け、その後3ヶ月後、半年後、そして1年後に定期的にMRI検査と聴力検査を受けるようになっていました。
そしてちょうど一年後の先々月の2月にMRI検査を受けるようになってたんだけど、あろうことかすっかり忘れちゃってて、病院から電話がかかってきたことで、すっぽかしてしまったことに気づきました。
やっちゃいました(泣)
前の検査から半年経っていたこともあったけど、症状的に耳が聞こえにくくなるとか、めまいとかもなく、ただただキーンっていう耳鳴りがずっとなっているだけだったので慣れてしまい、安心してたこともあったのかな。
それで再度MRI検査の予約をすると、休みを取るのが嫌だったので土曜日を指定したので、なんと2ヶ月後の昨日になってしまいました。
久しぶりに病院へ行き、1階で総合受付をすまし、いざMRI検査の受付をしようと3階にあがると・・・、迷子になっちゃいました(爆)
独り言のように「絶対ここじゃないなあ~」とつぶやいていると、研修生的な若者が声をかけてきてくれ、受付まで案内してくれました。
ありがとう!
さっそく受付を済ます。
時計を見ると8時15分くらい。
朝8時半に来てくださいと、予約したときに言われてたので8時には病院に入ってたんだけど、総合受付をした後に出てくる紙に、MRI検査9:20予約と印刷されていた。
これは1時間ぐらい待つことになるのかと思っていたら、受付の部屋から出てきた男性に、キャンセルが出たので今からすぐ検査しますので、検査室へ行きましょうと言われる。
ラッキー!
ベッドに横になり、耳栓をされ頭を固定されると、足の膝下に台を置かれ足を持ち上げられた状態で、いざトンネルの中へ。
ガンガンガンガン・・・
20分~30分と言われていたが、あっという間に終了。
終わるとすぐに聴力検査の部屋へ移動。
ヘッドホンを付け、音がしたらボタンを押す検査と、ある音量で”あ”とか”ば”とか言葉を流すので、紙に聞こえた言葉を書くという検査をする。
20個くらい聞いて、全問正解になるまで、ちょっとずつ音量を上げていくという検査。
聴力検査が終わるとやっと担当の先生とこれも久しぶりの問診。
前はコロナまっただ中だったので、先生との間にはクリアボードが入っていたのが、今日はそのボードもなく、ほぼ膝をつき合わせるがごとくかなりの近さで会話することになり、ちょっと気まずくなる(笑)
ながなが書いてしまいましたが、ここからが検査結果となります。
まず腫瘍の大きさは、ガンマナイフ後は大抵ちょっと大きくなってしまうんだけど、今回はその術後のちょっと大きくなった状態からぼ変わっていないと言われました。
先生は70人ほどガンマナイフ手術をしたが、大体の人は1年後に手術前の大きさに戻ってるんですけどと言い、ちょっと大きくなった患者は一人だけだったとも言われ、ガンマナイフが全く効果が無かったというその方は、手術することになったとのこと。
私の不安を察知したように、すぐに先生は私の場合は大きくはなってないので、それほど心配されなくてもいいと付け加えました。
ただ聴力に関しては、今回の検査結果は前回より人と会話する周波数帯は変わってないが、高音が悪くなっていて、腫瘍が手術後の大きさから変わっていない影響が出ているのかもしれませんと言われました。
次の検査は10月になりました。
「ちょっとでも腫瘍の大きさが小さくなっていたら安心なんですね」
と、先生にいうと「そうです」と言います。
ちょっと心配が総て払拭される検査結果ではなかったけど、ひどくはなってなかったのでちょっとホッとしたところもありました。
次の検査は10月、今からカレンダーに忘れないように印をつけておきます(^^)