ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

原田マハ『キネマの神様』あらすじと感想

2015年07月15日 | 小説・雑誌

 いつものように本屋大賞関連の本を探していたんだけど、今回はまだ読んだことのない作家さんの小説をということで選んだのが、原田マハの『キネマの神様』。

同作家の2013年本屋大賞の第3位だった「楽園のカンヴァス」をとも思ったんだけど、ルソーやピカソとか美術の世界の話でなんだかちょっと取っ付きにくいということで、いかにも映画好きが食いつきそうな本作をチョイスする。

 ビルの管理人をしている父が心筋梗塞で入院してしまったため、代わりをすることになってしまった娘の円山歩39歳独身。

今日も薄暗い管理人室にこもり、もてあます時間をDVDでの映画観賞に費やしている。

つい最近まで国内有数の再開発企業「アーバンピーク東京」で、課長として都心部にシネコンを作るプロジェクトを中心となって推し進めてきた歩にとって、身に覚えのない噂による辞職は突然やってきた。

そんな十七年間務めた会社を辞め、途方に暮れていた歩のもとに、ある日突然思いがけないところから仕事のオファーが舞い込んでくる・・・。

 管理人室で映画好きの父親の、今まで見てきた映画の感想を書いたノートを読んだことから始まる奇跡のようなお話。

映画好きの人たちすべてにそそがれる、キネマの神様からの柔らかく心地よい光に身を委ね、ただただ映画が好きでよかったと思わせてくれる物語。

登場人物のほとんどが映画が好きという、夢のような環境の中で語られる、様々な映画の批評がどれも素晴らしく、つたないながらも同じようにレビューを書いているものにとって、書き続ける動機を改めて自分で実感できる幸せの、なんと嬉しいことか。

そして世代を超えて愛され続ける総ての映画作品が、たまらなく愛おしくなってくる。

ほんとに映画っていいよなあ(^^)

そして後半で訪れるクライマックスでは、ぼろ泣きの衝動が押し寄せる。

2,3行読んでは本から目を離し、流れ出しそうになる涙をこらえ、しばらくインターバルを置き、また本に目を移し2,3行読んでは本から目を離し、けっして電車の中にいる人に泣いてる顔を見られないようにという行為を繰り返すはめに。

これもう反則だよ(^^;)

そしてあっという間に読み終えて感じるのが、嘘みたいだけどキネマの神様の存在。

なにが凄いかって、後半の一番盛り上がるところを読んでいるとき、まさにiPodから流れてきた曲が、パーシー・スレッジの「男が女を愛するとき」だった。

「ジャージ・ボーイズ」を観た後に録った「60's 洋楽ヒッツ」の中に偶然入っていた一曲。

このタイミングでどんだけいい曲流してくれるんだよ。

しばらくは何かちょっとしたことでもいいことがあると、神様のご加護だなんて思ってしまう自分に笑ってしまう。

「キネマの神様、これからも素敵な映画をいっぱい見せてくださいね」

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近代映画社「SCREEN」に似顔絵が掲載される

2015年07月07日 | 似顔絵

 今日本屋に寄ってみた。

最近は本はほとんどネットで買っちゃうので、本屋に行くのは久しぶりだ。

どうして本屋かっていうと、最近似顔絵にはまっているということで、以前投稿していた映画雑誌「スクリーン」に、一か月程前はがきに描いたものを送ってて、掲載されるんだったら今月号かなあ~、なんてちょっと気になっていたのだ。

ダメかなあ~なんて恐る恐る覗いてみると・・・、
なんと後ろの方のページの似顔絵コーナーに、バッチリ載っているではないか。

 やり~♪

 アメリカのテレビドラマ「ウォーキング・デッド」ダリル役の「ノーマン・リーダス」。

不器用だけど、優しさを内に秘めて戦い続ける孤高の戦士って感じで、イカしてるんだよねえ。

現在シーズン5後半が放送された後、アメリカでの放映待ち状態で、なんとももどかしい日々が続いている。

ただこの番組面白いんだけど、ほんと見終わった後に気が滅入る。

共に生き延びてきた仲間を、情け容赦なく殺しちゃうんだよねえ。

もうハーシェルやベスがやられた時のショックといったらなかった。

さあ、次に消されるキャラクターは誰か?

やっぱこのドラマ、目が離せないわ。

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狩野アナの似顔絵を描いてみた

2015年07月05日 | 似顔絵

「モヤモヤさま~ず2」で毎週元気な姿を見せてくれる、テレ東の女子アナウンサーの狩野恵理ちゃん。

前任の大江麻里子に代わって登場し、しばらくは空気の読めない変な子に代わっちゃったよ、やっぱモヤさまには大江アナだよなあ、なんて思っていたが、だんだん見る方も慣れてきたのか、さま~ずの方も受け入れてきたのか、最近はナイスないい味を出している。

その不器用さからさま~ずの二人にぼろくそに言われるままだったが、ちょいちょい反撃する姿もいじらしい。

特に大竹のことを、「めがね細かい」と言ってのけたシーンには思わず拍手だった。

ただやはり料理とかなにかを作る時の雑さは、驚くほど変わらず、そのあまりのマイペースぶりにはちょっと引いてしまうなあ。

とりあえず狩野アナにやらしとけば、何かしら撮れ高がゲットできるという最近のさま~ずのあんちょこぶりはどうかと思うが、この番組、ただ見てるだけでなんとも楽しい気分にさせられる。

近頃は他局も同じようなロケ番組を作っているようだけど、この番組は別格。

やっぱりこの三人の、肩の力が抜けた感じがいいんだろうなあ。

また鷲羽山ハイランドに来てくれないかなあ。

ちょっと可愛く描きすぎたので、ついでに例のおとぼけフェイスも描いてみた。

我ながら笑ってしまう。

写真が髪が長いときのやつしかなかったので、別人のようになってしまったが、まあいっか。

これからも体を張って、がんばってね、狩野アナ。

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