ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

ガンマナイフ治療から2年後のMRI検査

2024年04月27日 | 聴神経腫瘍

 聴神経腫瘍によるガンマナイフ治療後、半年ごとにMRI検査を受けているが、今日治療から2年後のMRI検査に行ってきた。

ゴールデンウィーク初日が病院とはね(^^;)

 現在の状態としては、去年の11月に起きた突発性難聴により、プレドニンなどを飲み続けたけど、右側の耳の聞こえ方はほとんど変わっていない。

耳の中に水が入ったように音はこもったように聞こえ、大きな音がすると響いて聞こえにくいしまあ煩わしい。

耳鳴りもたまに静かな時もあったりするが、キーンってずっと鳴りっぱなし。

おまけにこの最悪のタイミングで親知らずを抜歯するというアクシデントもあり、音のこもり感が増したような気もする。

 さあ、とりあえず腫瘍が半年前のMRI検査の時より小さくなっていることを期待して、いざ病院へ。

 朝の8時ちょうどに受付を済ますと、まずはMRI検査から。

もう慣れたもので、検査着に着替え診察台に横たわり、大きな音がするのでとヘッドホンをされ、「だいたい20分ぐらいです」と言われると、トンネルの中にさっさと吸い込まれる。

”ガンガンガンガン・・・”

いつものように検査中に咳が出ないように、事前にのど飴をなめていたがやっぱり気になり、何度も唾を飲み込む。

そんななか意識を失う瞬間が訪れる。

そう、ほんのちょっとの時間だったと思うが眠ってしまったよう(^^;)

 はい、終わりました。よし、次は採血だ。

思いだしたが、3ヶ月前の採血では注射針が刺さる瞬間が結構痛くて、思わず「痛っ!」なんて声が出てしまったけど、今日の若い男性の看護師はほんとうに上手でちょっとチクッとしただけだった。

血止めの丸いバンドエイドを家に帰ったあと剥がしてみたら、1cmほどの丸いガーゼの部分に1mmほどの赤い点のようなあとが残っただけだった。

採血ひとつとっても上手い下手があるんだよね。

前の痛かったときは、このガーゼの部分が全部血で真っ赤になってたもん(笑)

 そして次は聴力検査。

ヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押す検査で、その検査の結果(オージオグラム)がこれ↓


一番悪い1000Hzが、3ヶ月前は50dBだったのが40dBで、2000Hzが30dBだったのが20dBとなり、一見改善してるようだけど聞こえが良くなっているという実感はないんだけどなあ。

この結果から聴力の程度(平均聴力レベル)を計算式で出すと、

{15+(40*2)+20}/4=28.75dB

 ここから約3ヶ月ぶりの脳神経外科の先生との診察。

診察室に入ると、先生は開口一番「お元気でしたか?」と声をかけてきたので、「普通です」と答え、耳の状態も水が入ったようにこもったままでほとんど変わりなく、耳鳴りもほぼなっていると説明する。

私の説明を先生はパソコンにカチャカチャと打ち込んだあと、机の上のディスプレイを私の方に向けながら言います。

「今回ちょっと大きくなってます」

「えええ~っ!」

その検査画像がこれです↓


右側が6ヶ月前の画像で、左が今回の画像。

見てはっきりと分るぐらい、この半年でかなり大きくなっているのを見せられて愕然とする。

まず先生は私にマスクを外してくださいといい、続けて目をつぶって口をイイ~ッとしてくださいという。

その通りの顔を見た先生は、「顔面神経は異常ないですね」という。

私は「顔面神経痛だけはなりたくないです」というと、

「症例的に可能性はほぼありません」と答えてくれたのでちょっと安心する。

 そして先生はこのディスプレイの画像を見ながら、

「前回より大きくなってるんですけど、この腫瘍の部分をよくみると、前回は黒いですけど今回はちょっとすけて薄いですよね」といい、

この白い部分は水分の状態を表していて、今回は周りと同じくらいのグレーで、大きくなっているけど中の腫瘍の細胞は壊死して、水分が多くなった状態なので、私が最初に説明した一過性の増大が起きてるんだと解釈しています」と説明してくれます。

私は「一過性の増大は聞いてましたけど、2年後に出るという話ではなかったですよね、もっと早かったですよね」というと、

「普通はだいたい3ヶ月後ぐらいに起きます」と先生が言うので、

「この2年後ぐらいに一過性の増大があった症例はあるんでしょうか」と聞くと、先生はそれには答えず、

「今回聴力検査では、平均聴力レベルが前回の36.25dBから28.75dBと良くなってて、腫瘍が大きくなって聴力がよくなるということは通常はないので、ちょっとおかしなことが起こってるんですよ」といい、

「体積が大きくなっても、聴神経に掛かる圧力が上がってないということは、やはり腫瘍の細胞は壊死していると私はみてます」と言われたので、私は

「腫瘍が水っぽくなって死にかけてるということですか」というと、

「わかりやすくいうとそういうことです」と先生は答えます。さらに

「腫瘍が大きくなってるのに聴力が回復しているという説明できないことが起きてることから、3ヶ月前の診察の時はMRI検査はしてないですけど、実はその時が一番大きくなっていた状態で、今縮小の途中かも知れません」なんていいます。

私は心の中で、前の画像と今回の画像の白の輝度が微妙に違うんで、なにかごまかされてるように感じてると、先生はかまわず

「薬について、前回と同じものをもう3ヶ月続けようと思いますがどうですか?」と聞いてきたので、飲み続けるデメリットが気になるも、血液検査の結果、悪玉コレステロールや血糖値に変化がなかったので、

「はい、いいです」と答える。

そして先生は最後に、次の診察日の予約を入れると

「じゃあ次回、元気にお会いしましょう」

なんて、らしくない挨拶をして、本日の診察は終了。

 病院横の薬局に寄って処方箋を渡し、また91日分の山のようにパンパンに薬が入った袋をもって、駐車場の車に乗り込む。

 ”いやあ~、おっきくなったかあ・・・”

 前回のMRI検査時は、腫瘍がちょっとだけ小さくなっていたので、先生が「もう大きくなることはありません」なんて言ってたのを思いだしたけど、2年経っても余談を許さないということなのか、ほんと心が安まらない。

 でもまあね、気にしたって治るわけじゃないんで、とりあえずこのゴールデンウィークをのんびり過ごそう(^^)

結局この日の医療費は、MRI検査や診察の費用が合計9300円で、薬代が3720円。

次回は3ヶ月後に経過診察で、6ヶ月後にMRI検査だ。


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