ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

連続テレビ小説『花子とアン』

2014年04月19日 | TV番組
 あまロス症候群からなんとか立ち直り、やっぱり「あまちゃん」の方が面白かったなあ、なんていいながらも惰性で見続けた「ごちそうさん」も、後半意外なほどの盛り上がりを見せ、見事なハッピーエンドで幕を下ろした。

そして今回は、「赤毛のアン」を戦後の日本に初めて紹介した、翻訳家の村上花子の半生を描いたドラマ。「赤毛のアン」といえば、恥ずかしながら昔見たTVアニメしか知らない私にとって、村上花子さんのことはまったく知らなかった。ただ調べてみるとなかなかドラマチックな一生を送った女性で、これは相当面白い展開になるのではと期待は高まるばかり。貧乏くさい少女時代を終え、ヒロインは美しい女学生となり、反して取り巻く環境はますます貧乏と金持ちのギャップを際立たせ、ますます日本人好みの展開を迎えている。そしてここに来て、来週はあの中に仲間由紀恵ちゃんをぶっこんでくるという荒業を見せる。これは面白い。面白くならない訳がない。毎朝が再び楽しみになりつつある。

ただどうしても気になる点がいくつかある。まずは主人公演ずる吉高由里子嬢の、生気のない死んだような目と無表情。もともとそういうあっさりした顔のつくりであることはあるが、演出なのかどうかわからないが、もうすこし表情にメリハリをつけた演技を望む。あと花子の母親を演じる、室井滋の「やっぱり猫が好き」のレイちゃんがコントの中で演じるような、冗談のようないでたちと一人だけ浮き出している違和感がどうにも可笑しく、彼女が出てくるだけでドラマと関係なく笑ってしまう。画面から「私はこれで飯を食っているんだよ」っていうレイちゃんの声が聞こえてくるのだ。最後にナレーションかなあ。三輪さんやっぱりすごいね。声だけであの存在感はもう人を超え、神々しささえ感じる。

今公式サイトの人物相関図を見て、村岡花子の夫が朝市でないことを確認し、多少の寂しさを覚えているが、来週からまた楽しみだなあ。

ごきげんよう、

さようなら。

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