ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

『子供たちに伝えたい日本の戦争 1894~1945年 あのとき なぜ戦ったのか』

2014年08月24日 | 小説・雑誌

 戦争の映画やTV番組を見るたびにふと思うことがある。

日本はあの時なぜ戦争をしたんだろう。

自分の勉強不足をさておき、自分が教育を受けていた歴史って、なぜか明治維新以降がスカスカなんだよね。

今中国や韓国に言われ放題の日本の戦争の歴史って、ほんとうはどうだったんだろう。

 そんなことを思い『教科書が絶対に教えない東京裁判―日本はこうして侵略国家にさせられた (もっと日本が好きになる親子で読む近現代史シリーズ』という本を読む。

そこには本の帯にも書かれていたが、

“北の脅威、列強の帝国主義に飲まれる恐怖に対抗するために、日本は自国を守るために必死に戦った”

壮絶な歴史だった。

 日本が侵略戦争をしかけた?

とんでもない誤解だよ。

本を読めば読むほど、この日本という国のために意地らしいほどの勇気と愛国心を振り絞って立ち向かい、そして散っていった先人たちのことを想わずにはいられなくなる。

そしてどうして日本の歴史教育は、こんなにも自虐的な歴史観を植え付けるような教育を、いまだに続けているんだろうかという疑問が湧いてくる。

 勉強不足な私がちょっと読んだ本で身に付けたつたない歴史観でえらそうに語ることではないんだろうけど、なんら恥じることのない誇りある自国の歴史を世界に、そして日本人に公平に伝えてほしい。

今よりもっともっと日本が好きになっていくだろう。

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浅田次郎『勇気凛凛ルリの色』感想

2014年08月14日 | 小説・雑誌

 通勤電車の中で気軽に読める本を探して発見した、浅田次郎の自伝エッセイ『勇気凛凛ルリの色』を読む。

浅田次郎作品は「鉄道員(ぽっぽや)」や「椿山課長の七日間」などすでに映画化された作品など、数多くの作品を発表されてるベストセラー作家であるが、どういう訳か私はいまだに映画も含め全く読んだことがない。

本作は、いろんな方のレビューでとにかく面白いということで選んでみたんだが、実際に読んでみると、まったく面白い。

っていうか、浅田次郎なる作家のなんと破天荒なことか。まずそこに驚いてしまった。

まず自衛隊に入隊し、その後の堅気とは程遠い、ネズミ講やら取立て屋やらと、とにかくすさまじい人生を歩んでおられるのだ。

そんな人の回顧録なんだから、面白くないわけがない。

とりわけ面白かった話が、「NGについて」というタイトルで語られる、自衛隊入隊時の国賓を迎える時に行う軍隊礼での出来事。

この話だけは、満員の電車内にもかかわらず吹いてしまった。

あと私の好きな作家のひとりである太宰治が、すこぶる嫌いだという「太宰治について」では、どうしても好きになれないといいながらも、めちゃめちゃ意識しているところがまた可愛い。

好評につきなのだろうが、同タイトルのものがあと2冊出版されている。

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