goo

北上線の車窓風景

2023-09-30 00:27:18 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 ゼロ番ホームで横手行き気動車のドアボタンを押し、前方のベンチシートに腰を落としました。

 

 

 この列車もワンマンカーなので、前方に運賃表があります。


 北上駅を出た列車は、14の駅を経て横手駅に到着するようです。


 運賃表に一ノ関から気仙沼までの駅名も記されていました。


 この車両は北上線と大船渡線で共有されているようです。

 


  車内の掲示物が、北上駅、ほっとゆだ駅、横手駅以外は全て無人と告げています。

 

 ほっとゆだ駅も、駅員の居ない時間帯があるようです。

 


 気動車は定刻通りに北上駅を出発しました。

 

 
 列車は緑の多い市街地を走り、柳原駅に停車しました。

 

 
 この駅で、数多くの学生が乗車してきました。


 ベンチシートに座った私は、気ままに振り返って外を眺めることができなくなりました。


 運賃表の駅名も確認できません。


 次の江釣子(えづりこ)駅では、カメラのシャッターを押すこともできませんでした。


 しかし江釣子の駅名が気になったのでネット検索すると、


 アィヌ語の「カムィ・ヘチリコ(神々の・遊び場の意)」が語源で、「ヘチリコ」が「えづりこ」になったようです。


 次の藤根駅を過ぎても、車内の混雑は収まりませんでした。

 


 列車は藤根駅に続き、立川目(たてかわめ)駅、その次に横川目(よこかわめ)駅に停車しました。


 この名も大いに気になります。


 しかし、その名の由来は単純でした。


 立川目は川が縦に流れ、横川目は川が横に流れる場所を意味します。


 この場合の「目」ですが、東北地方には「~目」という地名が多く、本来は「ベ」であったものが「メ」に転化したそうです。

 

 つまり、立川目は立川辺と同義で「縦に川が流れる辺り」を意味します。 


 列車は横川目駅を出て岩沢駅、和賀仙人(わかせんにん)駅へと進んで行きました。

 

 

 和賀仙人駅の住所は、北上市和賀町仙人で、仙人山(883m)が背後にひかえます。


 アイヌ語で綺麗な水を「ワッカ」と呼ぶことが和賀の由来だそうです。


 気動車が、ゆだ錦秋湖駅に停まると、錦秋湖が見えてきました。

 

 
 錦秋湖は昭和39年(1964)に完成した湯田ダムが和賀川をせきとめた人造湖で、その名の通り、秋には紅葉が湖面を彩るそうです。

 

 
 次に列車が停まった、ほっとゆだ駅は全国でも珍しい温泉付きの駅舎で有名ですが、残念なことに写真を撮りそこねました。


 列車が岩手県内最後の、ゆだ高原駅を過ぎると、白いソバの花が車窓を飾り、

 


 県境を越えて秋田に入った最初の黒沢駅では、尾花が西陽に揺れていました。

 


 その後、気動車は標高を落としながら黒沢、小松川、相野々の駅を経て、定刻の18時03分に横手駅に終着しました。

 

 

 

前回の「青春18きっぷ」 「青春18きっぷ」花の旅 北海道

 

「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次

 

筆者のホームページ PAPYRUS

 

 

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )