定年後はひとりで過ごす時間、孤独ともいえるこの時間に慣れて
おくことも大切、いくら趣味の友人がたくさんいても会社のよう
に毎日会うわけではない、夫婦の時間がいくら大切といっても二
人一緒に死ぬわけにはいかない。
つまり人生の後半期というのはひとりになる時間が多くなる、ど
こかで孤独になれておく必要がある、実際音楽を聴くとき、映画
を観るとき、読書のときはひとりである、ひとりで寂しいと感じ
ることがあるかもしれない、だが人と一緒にいるのも煩わしいと
思うことがあるもの、人は本来わがままな生き物である。
人といるのが豊かな時間であるならひとりの時間も豊かで味わい
深いもの、そういう意味では定年後は群れの中の一員として生き
るより群れずにひとりで生きることに耐えられる人間になること
こそ大切な気がする。