徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

ヒットの原動力は社員への「ホメホメメール」

2013年06月23日 | 休日通信
会社の部下にもっと頑張ってほしい時、飴と鞭のどちらを先に使いますか?叱咤激励のつもりで鞭を優先すればその後、どんな褒め言葉を連発しても恐らくは聞く耳を塞いでしまう、そう意図する目的は達せられないでしょうね。人は褒められて成長するのです。これを実践している企業が消臭元などテレビCMでもお馴染の小林製薬なのです。

社員からアイデアを集めて商品開発に繋げているとは聞いていましたが、何とそのユニークな商品を生み出す源泉は社員の高いモチベーションにあったそうなんですよ。そしてそれをもたらしているのが、経営トップが社員に直接メールを送ってその実績をたたえる「ホメホメメール」などの評価制度なるもの。社員のやる気を引き出す秘訣は「信賞必罰」ではなく「信賞必誉」だったんです。この「ホメホメメール」、ある日突然、社員に社長(小林豊社長)からメールが届く。その内容も簡単なものではない。メールを送る前に社長はその社員に関する詳細な情報を上司から入手し、具体的にその社員の業績を称えるのです。このメールは他にも効用があって、社長に情報を提供するために上司は普段から部下の業務に細かに気を配るようになり、社員のモチベーションを高めるだけでなく、管理職のマネジメント能力の向上にも役立っているとのことです。また、社員が自分自身を褒めてほしいと立候補する青い鳥カードなるものもあり、立候補件数は「ホメホメメール」の数より多いそうです。
普通の日本人ならためらうのが当たり前なのですが、そこを前向きに突くのがこの制度のねらい。制度として導入し、社内がそれで当然という風土にしてしまえば、誰も遠慮しなくなり、むしろ、内に秘めたやる気を引き出すことになるというわけなのです。

連合艦隊司令長官の山本五十六の名言「ほめてやらねば、人は動かじ」の名言通り、「人はほめて使え」とは人身掌握術のひとつですが、こんなふうに企業風土として上からも下からも褒める空気をまん延させてやる気を出させるというノウハウは見習うべきものでしょうね。小林製薬の遊び心たっぷりに奇抜な商品を生み出す原動力がわかるような気がします。恐れ入りましたよ。


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