憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

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皇嗣同妃両殿下の合掌・・御寺泉涌寺を護る会総会に出席して

2022-12-17 20:39:51 | 秋篠宮
16日、コロナの影響で3年振りの開催となった御寺泉涌寺(みてらせんにゅうじ)を護る会総会に初めて出席。
総会の写真撮影は禁止なので、皇嗣同妃両殿下ご臨席の写真が発表されるのを待っていたのだが、未だ無い。
カメラマンが頻りに撮影していたので、いずれどこかに出るでしょう。

記憶が薄れないうちに思いつくままに覚え書き。

このブログを見てくださる方々の中にも、総会に出席されたかたがいらっしゃるかもしれませんね。私の記憶違い、思い違いをご指摘頂けたら幸いです。



ホテルグランヴィア京都 3F 源氏の間 午後2時開始
ロビーにはホテル係員、セキュリティ関係の人が大勢いて、次々に声をかけられる。親切な案内、と見せかけて、こちらの様子を素早くチェックしているようにも感じた。雰囲気が物々しい。
1時頃に到着したので、写真奥の部屋で案内があるまで待機。待機しているひとは既に50人ほどいた。1時15分頃開場。
入り口で手荷物チェックがあり、係の僧侶にバッグを開いて中を見せた。少々恥ずかしい。


会場。
壇上、向かって右。赤いテーブルクロスの机に両殿下が着席されるのでしょう。先に入った方々は殆ど右側に座っている。
右側の前は埋まってしまっていたので、左側のなるべく前に座る。



手荷物検査終了後に渡された式次第と講演資料。参加徽章。
参加徽章には胸ポケットに挿せるようルーペ付の小さな定規が付けてある。

出席者は中高年が多いが2割くらいは30代40代で、全体に男性が多い。
和服の女性も何人か。色留め、色無地、訪問着ばかりで、付け下げや小紋は無い。女性の洋装は式服か地味なおしゃれ着程度。私は初めてで様子がわからなかったので、ママ友ホテルランチ程度に持っている中で一番良いアクセサリーを着けて行ったがそれ程場違いでも無かったでしょう。

時になり・・・
「秋篠宮皇嗣同妃両殿下お成りです。」
と案内があり、全員起立して拍手して、右手入り口から両殿下が入って来られるのをお迎えしました。
何度も見た動画のように両殿下歩かれるので、見ているのは現実なのか、動画なのか、と不思議な感覚に襲われる。

両殿下、舞台上手の階段を上がられて着席。着席していずまいをピタリと正されて、そのまま微動だにされません。
今上はいつまでも同じ姿勢で座っていられるのが特技と言われていますが、なんのなんの、皇嗣殿下も紀子さまもピタリと決めた姿のままに総会の間、座っていらっしゃいました。それが今上よりも雅子さまよりも美しい姿であったことは言わずもがな、ですが。

今回、私が一番感動したのは、物故者回向での両殿下の合掌です。
皇嗣殿下は指が長くふっくらと柔らかそうな白い御手でゆったりと合掌。妃殿下は象牙を刻んだような小さな御手をヒタと合わせて可憐に合掌。
読経が終わるまでじっと清らかに合掌されているお姿は真に貴くて、、
お召しになっているのは現代の洋服なのに、いつの御御時かの帝と后妃が合掌されているように見えた。

ミカドがいらっしゃるところが即ち宮居でありミヤコなのだと知識として知っていたことを実感として知る。
ホテルの宴会場が皇嗣殿下がいらっしゃることで宮中になった。2千年の皇胤を受け継いだ方のオーラはそれほど素晴らしいものなのです。

総会が終ると両殿下は舞台を降りて、下の白いテーブルに着かれて京都大学人文科学研究所教授高木博志先生の講演を聴かれました。

「明治維新と泉涌寺―皇室と仏教信仰」
教授は泉涌寺の古い日誌を研究されていて、講演は大変興味深いものでした。
皇嗣殿下は両手をテーブルに置かれ、頷いたり、講師の顔を見上げたり、足を動かされたり、自然体で聴かれていらっしゃいましたが、妃殿下は時折資料をめくられる以外、じっと俯いて身じろぎされません。
殿下は「天皇、皇族は京都人であった。」「天皇皇族の仏教信仰は明治以降も続いていた。」というあたりで大きく頷かれ、山階宮晃親王、大正天皇のエピソードに興味を持たれたようなご様子でした。

講演が終了し、係の僧侶がすぐさま両殿下を御退出に案内しようをするのを、皇嗣殿下が押しとどめ、教授をお招きになって「大変興味深かった。またお話を伺いたい。宮邸へもどうぞ」というようなことをおっしゃるご様子も素晴らしく、妃殿下がそれに合わされるのも素晴らしく…。
いよいよ御退出の時、殿下と妃殿下が本当に身近く手を伸ばせば届くくらい間近に御立ち止まりになったので、ボウっとしてしまい、妃殿下が何度も何度も会釈されるのに、何ということか、私は椅子に座ったままで繰り返し御辞儀をしてしまいました。恥ずかしい!

壇上の皇嗣殿下の拍手がポンポンと聞こえたこと、妃殿下が御手ばかりでなく全身象牙を刻んだ小さな御像のようだったこと、講演を聴かれている皇嗣殿下の後ろ姿が悠仁殿下によく似ていたこと、御二人とも華奢な肩をされていて、この肩に重い装束を召されるのか、と驚いたこと、お召し物のことなど、いろいろ書きたいが、キリがないので。

皇嗣殿下は雅で威厳があり、妃殿下はご立派でした。
感動を胸に帰路。

ホテルのロビー。クリスマス飾りのガラスの向こうは京都駅の雑踏。



記念品も頂きました。


来年の干支のうさぎ饅頭。中は白餡。