弦楽器が基本的に好きで
ギターやベース以外でも、
シタールや琴や三味線をやってみたいなぁと思ったことが何度もあります。
中でもシタールは、とくべつに心が揺れます。
でもそのたびに思うのです。
ギターひとつ極めていないのに、浮気してちゃだめだわ
そして今もまだ、ほかの弦楽器に手を出さずにいます。
なんやそれ、ジブン、まじめかー?!
不必要に変なとこだけまじめ。
でも、ずっとしたかったことがあって
ついに始めることにしました。
かな文字です。
先月、誕生日だったので
鳩居堂でお道具を一式買っていただきました。
ずいぶん前ですが
書道のお教室に通っていた頃は
太筆の楷書オンリーだったので、
細い筆で、行書や草書をしてみたかったのです。
綺麗に書こうなんて思わずに
思いのままに書いて楽しみたい。
硯の、手が吸いつくようなしっとりとした感じ、
それでいてひんやりと冷たいさま、
墨をゆっくり磨ると
つややかに粘度を帯びて光を宿すさま
そんな感覚が、懐かしくて、また新しくもあります。
習っていた頃は
昇級のプレッシャーから五感で楽しめていなかったように思うので、今のほうがずっと自由です。
文鎮は、買ってくれたひとが
「これなんかどう?」と選んでくれたものです。
蘇芳(すおう)という日本の伝統色だそうで、とても気に入っています。