安部総理がモスクワに出発した。北方領土の返還交渉と平和条約の締結のためだ。色丹、歯舞の2島が対象だ。北方領土は4島あるのだが、択捉、国後は返還してくれないようだ。結果から言えば、返還は99%成功しない。平和条約も微妙だ。交渉にあたるのは、剛腕、ラブロフ外務大臣だ。最初から、4島の主権はロシアにあり、北方領土という言葉を使うなと言うのでは、交渉の余地がないではないか。安部とプーチンの25回にも渡る個人的親密さは、ほとんど影響はない。モスクワでは極寒の中、返還反対の大規模デモが行われてる。プーチンも世論の反対を押切ってまで返還するのか。日本では、返還のための大規模デモは行われてない。外国の骨太のナショナリズムに比べると、日本のナショナリズムは薄い。仮に平和条約が締結されたところで、ロシアが侵略しない保証はない。過去には、第二次世界大戦の終わりに、当時のソ連が日ソ不可侵条約を破棄して、満州に大戦車隊で攻め込んできた。条約なんて紙ぺっらなのだ。安部がなぜ平和条約にこだわるのか、理解に苦しむ。安部の小心的な性格がそうさせるのだ。日本は、アメリカという世界最強の軍隊を持ってる国と同盟関係にあるのだ。日米安保条約も締結している。ロシアとの平和条約なんかいらない。プーチンの狙いはお金だ。極東の島々の開発資金が欲しいのだ。返すよと、餌を目の前につるして、お金を出させたいのだ。すでに前の会談で、日本は3000億円もの金をプレゼントする事を約束した。永遠にお金をプレゼントするのか。そのお金でロシアは軍事基地を作るかもしれない。泥棒に追い銭だ。交渉成功の手柄で参院戦を勝利に導きたいのかもしれないが、今回の交渉は意味のない会談だ。多くの日本人も今回の交渉には、興味を示してない。日本で返還のための大規模デモなんか行われていない。プーチンが権力者でいる間には、北方領土の返還の可能性は低い。しかし、あきらめてはいけない。粘り強く、訴え続ける事だ。