女優の市原悦子さんが亡くなった。享年８２歳だ。私は映画だ、ドラマなんて虚構の世界のものは、ほとんど見ないが、市原さんのやさしい人柄には癒される。実際には会った事もないし、話した事もない。本当の姿は違うのかもしれない。台本に書かれてるまま演技してるのかもしれない。俳優なのだから、虚構を演じるのだ。それにしても、なんともほんのりやさしい感じは、多くの日本人を癒してくれた。日本の古典的な母を彼女は示してくれた。今の日本の閉塞と虚構のくそ溜まりの中で、虚構職業の女優が虚構日本に、やすらぎといやしを与ええてくれた。日本人は疲れてる。ストレスと不安が日本人を苦しめてる。彼女がいやしを与えてる分、彼女も強いストレスと不安で、心身を傷つけていたかもしれない。演じる事は非常に大変な事なのだ。天国に行ってゆっくりお休みください。