羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2016-01-17 18:54:38 | 日記
「止めを刺さんで、勝利宣言とは甘いな」「爺ちゃんの方が甘いだろ? あれくらいの術じゃ、俺はもう負けないぜ? 爺ちゃん、調子悪いのか?」実際、右手の先が光になって消えかけていた好天。天晴は駆け去ろうとした。「試験よりもあいつらが心配か?」「俺がいなくても、もう八雲も風花も皆も負けない。だからあいつらも、俺を爺ちゃんの試験に送り出してくれたはずだ。調子の悪い爺ちゃんに勝ったところで、そんなのは受かったことにならない。強い爺ちゃんとやり合って、正々堂々と勝たなきゃ、今戦ってるあいつらに、顔向けできないじゃんか?」好天は語る天晴を見ていた。
記憶改竄空間では八雲と風花が苦しんでいた。「ワシがアカニンニンジャーに代わり、お前達の精神的に支えになるぞ?」「笑わせないで! お兄ちゃんは皆の大黒柱なのかもしれないけど、私に取っては、いつまでも心配でダメな兄なんだからっ!」立ち上がる風花。「俺も、精神的に頼った覚えなど無いっ!」八雲も立ち上がった。二人はこれまでの天晴の情けない記憶を思い浮かべ始めた。記憶映像の中で天晴の代わりに情けないことになる晦。「ワシをみっともなく改竄するなぁっ!」晦は慌てて改竄を止めに掛かった。その隙を突いて一番刀で改竄映像ごと妖術空間を斬る八雲と風花。術は完全に破られ、霞達や街の人々も正気に返り、八雲と風花も元の改竄空間から脱出できた。
「牙鬼幻月を倒し、ラストニンジャを継ぐまで、俺達は突っ走るだけだ!!」八雲達は変化した。「忍なれども忍ばない!」「忍なれどもパーリィナイっ!」「手裏剣戦隊っ」一回転する八雲。「ニンニンジャー!!」一同は声を揃えた。「忍ぶどころか、暴れるぞ!」突進する八雲達。晦はアスファルトを引き剥がし、破片を妖力で操って攻撃してきた。ガマガマ銃の舌を鞭として使って
     4に続く

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